箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

ものづくりの真価を筆記用具にみる

2024年08月27日 06時00分00秒 | 教育・子育てあれこれ
学校でも、役所でも、デジタル化が進み
ペーパレスの時代です。

必要なものは、紙に印刷して配りますが、会議資料もパソコンの画面を見ながら、協議できるものはプリントしません。

家庭学習も紙配付をせず、子どもはデジタル画面に記入して提出することもあります。

また、保護者向け文書(いわゆる「お手紙」)も印刷せずに、デジタル資料をメール配信することが多くなりました。

学校でもこういう状況ですから、社会でもデジタル化が進んでいます。

たとえば記者会見を新聞記者が取材のメモをとるのも、机上にパソコンを置いてメモをとっている人が多くいます。

こうなってくると、手書きが減り、筆記用具の売れ行きに翳りがさしているのではと思いがちになります。

しかし、ボールペンの売れ行きは好調です。

国内の出荷量は増えています。輸出量も増えています。

それは、ひとえに日本の文具メーカーの努力によるところが大きく、魅力ある製品が需要を掘り起こしているのです。

消すことができるインク、書き味をなめらかにする、スタイリッシュなデザインを開発し、手頃な価格で提供してくれます。

訪日外国人のお土産として、買われることも多いのです。

たしかに、デジタル化で手書きは減りましたが、温かみのある意思伝達の手段として、そのよさが見直されています。

インクもさまざまな色があり、発色がよく、手にもったときのグリップ感を心地よくしたり、手に持っているときの見た目がスタイリッシュで、こだわりをもつ人に好評です。

日本式のものづくりの真価を筆記用具に見ることができます。