この夏、川遊びをしていたは人が溺死したという報道がいくつかありました。
わたしにも溺れそうになった経験があります。
わたしは高校3年の夏、四国、徳島県に友だちといっしょに泊まりに行きました。
そこは友だちの親の実家でした。
山間部にある家の前には海部川というきれいな水の川が流れていて、そこで遊んでいました。
川幅はほんの5mくらいの狭い川でしたが、水中メガネを通して見ると、川底に魚が泳いでいでいるのが見えるかなり水深の深い川でした。
わたしが対岸の大きな岩の上で休憩していると、突然友だちが「助けてくれ」さけびました。
彼は溺れそうになっていました。
わたしは、友だちを助けようと飛び込みました。
彼に泳いで近づきました。
溺れそうになっていた友だちはわたしの首につかまりました。
そのとき、足がつかない深い淵で二人いっしょに沈んでいく状況になり、体が吸い込まれるように感じ、「このまま、溺れ死ぬんだ」と、わたしは覚悟しました。
もうダメと思っていると、不意に川底に足がついているのを感じました。
二人は幸運にも浅瀬に流されていたのでした。
助かったのでした。
川で泳ぐのも、気をつけないといけません。
川の水面の水温は比較的高くても、川底は冷たく、それが原因で足がつることもあります。
また、水流のスピードが想像以上に速く、足がすくわれます。
それらの怖さは実際体験しないとわからないものです。
たかだか小さな川だからと、たかをくくっていると、思わない水難事故に遭います。