大学の研究成果は論文や学会での発表がほとんどです。
一般の人びとがその研究成果を知ろうと思ったらかなり手間がかかります。
関西学院大学の「音楽学レクチャーコンサート」は、音楽学を専攻する大学院生の研究を、一般の人びとが市民講座的に気軽に知ることができる機会になっています。
そもそも人文学の研究は生活を豊かにするものであり、一般の人びとに伝えることは大切です。
音楽を楽しむとは、知識よりも感性で聞くものという考えもあります。
それでも楽しめるでしょうが、作曲家や楽器について知識をもっていれば、より深く味わったり、思考が深まったりします。
知識は「荷物」にはならないのです。
そもそも音楽は、歴史的な背景と切り離されるものではないのです。
なぜこのクラッシック音楽が作られたかなどを知れば、何も知らずに聴いたときよりも、思索が深くなるのです。