2024年12月16日のブログで、保健室の先生のことを書きました。
「それら以外に、保健室を訪ねてくる児童生徒からの相談業務も、学校では大きな意味をもっています。
教室に入りにくい子から話を聞いたり、拒食症の子、学校生活の相談など、学級担任に話さないことでも、養護教諭には話せるという子もいます。」
今日のブログでは、保健室の先生(養護教諭)は、生徒からどのような相談を受けているのかを紹介します。
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中学時代にある朝「名字が変わるから」と言われました。私は「ブチギレ」ながら登校したんですが、校内では明るい私で頑張らなきゃって。
「こんな悩みを分かってくれる同世代はいないだろう」と思ていたんですが、本心とのギャップに耐えきれず遅刻魔になり、保健室で過ごす時間が増えました。
保健室の先生は何もジャッジせず、ゆっくり待ってくれた。
ある時、「話したくないことは話さなくてもいいよ。でも、もし話して楽になるなら、いくらでも話していいよ」と接してくれたんです。
その瞬間、ワーっと泣いてしまって。この人になら言っていいんだ、と思えたんです。しんどさのサインを見逃さず、受け入れてくれた。何でも悩みを話す間柄にはならなかったけれど、その先生がいると思うだけで、たくましくなれた気がします。
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2025年1月7日の『毎日新聞』の「学校と私」に載っていた投書(抜粋)です。
人間関係にもよりますが、学級担任の先生には話せない生徒でも、保健室の先生になら話すことができる場合もあります。
生徒の相談相手になることができ、生徒の生活を支えることができる。
それが、養護教諭の役割の大きな側面です。