箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

日本史の中で輝く女性の活躍

2021年06月21日 08時32分00秒 | 教育・子育てあれこれ


このところ、ジェンダーにかかわる不適切発言が続いています。

総じて言うと、日本の歴史的な男性優位社会の意識が根底にあります。


でも、いまから1000年以上前の日本史をみると、女流文学は燦然と輝いています。

『源氏物語』(長編小説のパイオニア)をかいた紫式部、『枕草子』(随筆のはしり)の清少納言、『蜻蛉日記』(現代の私小説の先駆)をあらわした右大将道綱母など、日本文学史、女性史に大きな足跡を残しています。

これらの作家は、日本はもとより中国の文学にも通じているという教養を身につけ、確固たる地位を築いてきました。

ところが、およそ江戸時代頃には、武士の位置づけの確立とともに、男尊女卑が浸透したと考えることができます。

女性を低位に見る習慣や固定的な見方は、今の時代、時代錯誤と言われて当然です。

とくに、ここ最近のジェンダー平等の概念は、学校で「男女平等教育」、「男女共生教育」として、DVやハラスメントの課題対応も含め、児童生徒に対して実践が重ねられてきた成果の一つとして、人びとの意識の高まりによるものと考えられます。


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