このところ、ジェンダーにかかわる不適切発言が続いています。
総じて言うと、日本の歴史的な男性優位社会の意識が根底にあります。
でも、いまから1000年以上前の日本史をみると、女流文学は燦然と輝いています。
『源氏物語』(長編小説のパイオニア)をかいた紫式部、『枕草子』(随筆のはしり)の清少納言、『蜻蛉日記』(現代の私小説の先駆)をあらわした右大将道綱母など、日本文学史、女性史に大きな足跡を残しています。
これらの作家は、日本はもとより中国の文学にも通じているという教養を身につけ、確固たる地位を築いてきました。
ところが、およそ江戸時代頃には、武士の位置づけの確立とともに、男尊女卑が浸透したと考えることができます。
女性を低位に見る習慣や固定的な見方は、今の時代、時代錯誤と言われて当然です。
とくに、ここ最近のジェンダー平等の概念は、学校で「男女平等教育」、「男女共生教育」として、DVやハラスメントの課題対応も含め、児童生徒に対して実践が重ねられてきた成果の一つとして、人びとの意識の高まりによるものと考えられます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます