箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

インフォーマルな空間と時間

2020年06月22日 08時04分00秒 | 教育・子育てあれこれ


中学校にはさまざまな教職員がいますが、おおまかに言えば、教師と生徒がいます。

お互いの関係は、教師と生徒という関係性です。

関係づくりはすぐにできるものではありません。

でも、たとえば授業とかの場面ではなく、授業が終わり職員室まで戻る教師が廊下を歩きながら、ついてきた生徒と話す。

経験上、わたしは思いますが、歩きながら話すと話しやすいのです。

「ぼくが中学の時、こんなことがあって、先生ともめてね。夕方、親とぼくの二人が学校に呼び出されて、・・・」。

それを聞いた生徒は、クスッと笑い、「先生もやんちゃだったんだ」と言われる。

こんな場面は、教師と生徒というフォーマルな関係ではなく、人と人の関係に変わっているのです。

こうなると、生徒は自分の家庭生活を話してくれたりします。

「うちのお母さんはね、・・・」。

「そうか、あんまりお母さんに心配かけたりしないように」と話すと、歩みよりができます。

「うん、わかった」。

こんなインフォーマルな空間と時間が、大切なのです。

いまは、新型コロナウイルス感染防止で、こんなゆったりとした機会はなかなかもてません。

でも、こんなひとときが、教師と生徒の関係について、とても大切だと思います。


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