今の中学生の保護者世代の人にすれば、小学校は給食だったけど、中学校ではお弁当持参だったという経験をお持ちの人は、けっこう多いのではないでしょうか。
少なくとも、大阪では多くの中学校がそうでした。
なかには、中学生時代はミルクの給食だけはあったという場合もあると思います。
しかし、今は全国的に見て、中学校も約9割の中学校が完全給食を実施しています。
完全給食というのは、ごはんまたはパンにおかずがあり、ミルクが付いている給食のことをいいます。
時代のながれで共働き世帯が増え、完全給食のニーズが高まったためと考えられます。
自校調理方式をとっている自治体もありますし、給食センターで調理したものを学校に運搬して、給食を提供している場合もあります。
いずれにしても今では9割の学校で、生徒は給食を食べる時代になったのです。
ただし、今の給食実施にあたっては、学校もさまざまな配慮をしています。
新型コロナウイルス感染が拡大したときには、グループで机を寄せて食べる方式をとりやめ、全員が前を向いて黙食を強いられました。
また、最近ではアレルギー体質で、アレルギー物質を取り除いた除去食の対応が必要な場合があります。
生徒によっては、たとえばエビを食べただけでアナフィラキシーショックを起こし、じんましんが出て、皮膚が赤くなります。
その後、呼吸が困難になり、重篤な場合では意識がなくなる段階にまで進行します。
そうなると、時間とのたたかいになり、エピペン摂取や救急搬送にまでつながります。
そこでは、アレルギー対応として、調理の段階から、他の生徒用にエビの調理に使ったなべとは、別のなべで除去食を調理します。
いまは生徒により、食べられないアレルギー食材がさまざまに広がっています。
ピーナッツがダメな生徒、そばアレルギーな生徒、たまご、乳製品・・・。
人為ミスが起こらないよう、給食を調理する人は、細心の注意を払い調理をしています。
その努力により、完全給食9割を実現しているのが現状です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます