女子の児童生徒で思春期に入った子の対応に苦労する男性教師がいます。
LGBTの児童生徒もいます。男子、女子とひとくくりにして論じるのではなく、個人差はあるという前提で、一般的な生物学的な性として、女子の思春期傾向を考えます。
小学生でも4年生になると早い女子児童は思春期が始まります。
この時期には、自立の芽が出てきて、大人に対して反抗する発言や行動をとる子が多くなります。
その一方で、ささいなことを気にしたり、不安な気持ちになったり、友だち関係での悩みが大きくなったりします。
そのような子どもたちを、理由も聞かず、頭ごなしにどなりつけたりすると、反発して教師への不信感が一挙に高まります。
こうなってしまうと、関係の修復はかなりたいへんになります。
反発されるからと、教師は声をかけることをためらいます。
すると、ますます悪循環になり、関係が悪くなります。
私の教職経験上、以下の点に気をつけるべきと思います。
まず、ふだかんからよく気にかけて、よく話を聞くことが関係づくりの土台になります。
それも、えこひいきはダメで、どの女子にも公平に接します。学校の日常生活で、ささいなことでもよく声をかけ、話を聞きます。これをどの女子に対してもするのです。
「先生は、わたしのことを気にかけてくれる」と思ってくれる子が増えれば、教師と女子児童生徒との関係は良好になります。
さらに、ていねいな言葉を使い話すことが必要です。
大人の女性として尊重し、名前を呼び捨てにしないことや命令口調で話さないことを心がけて、実行するのが望ましいです。
これは、思春期の女子に限らず、すべての児童生徒に必要であり、言われた相手がどう受け取るかを思えば、当然のことです。
また、相手に論理性が育ってきますので、理屈の通らない話し方はせず、筋の通った話し方をするのです。
さらに、教師がグループの女子とうまくつきあうことも必要です。
思春期の女子は、子どもにもよりますが、グループ化して、グループで固まろうとしやすい傾向があります。
グループ化がクラスづくりに弊害をもたらすという考えもありますが、壊そうとするのではなく、グループを生かした集団活動を進めていくという柔軟な仲間づくりをしていきます。
要するにていねいに接すること、これに徹することです。
このように考えていくと、教師としては、当然のことをするということです。
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