箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

同窓会とは

2020年01月12日 12時56分00秒 | 教育・子育てあれこれ

私はときどき教え子の同窓会に行くことがあります。

すると、今何をしているという近況も聞きますが、中学校時代の思い出話が多くなります。

「あのとき、文化祭でこうだった」とか「放課後、いっしょに勉強した」など、思い出話が多くなります。

学生時代のさまざまな思い出は、その人にとっていつまでたっても大切な財産です。

学生時代は共通することが多くあったのです。

その後それぞれがどんな道を歩み、いまに至っているかとなると共通することはなくなってきます。

入社した会社が倒産した。リストラにあった。一方では、高給取りになっている。企業を経営している。

「セレブ」の生活をしている。パートをしながら、家計を支えている。

子どもに恵まれ、楽しく過ごしている。

家族が病気になり心配だ。

もう、結婚して家庭をもち、子どもが中学生になっている人もいれば、シングルで悠々自適に暮らしている。

たとえそうであっても、当時仲がよくて楽しかったというのは、その後どうなろうと変わらぬ事実です。

ですから、どんな人とも、当時の思い出話をすれば、話が弾み、つながりを感じることができることになります。

同窓会とは、そういうものだと思います。

そして、卒業後の現在では、みんなが事情を抱えています。


中学卒業後は、生活環境は人それぞれで、多様になります。だから、人と人でズレが生まれてきて当然なのです。

それぞれの教え子が事情を重ねて大人になったのです。

この段階で、無理してよい関係をつくる必要はないのです。

そして、みんながまた今の事情の中を生きていくのです。


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