しかし、選手の方からは、総じて個人の尊厳を大切にしたいという思いやメッセージが伝わってくる大会だったと思います。
北京五輪のときロシアが自分の国を侵攻しましたが、東京オリンピックではジョージアの選手はロシアの選手と表彰台でハグしあいました。
女子サッカーでは、試合開始前に「ブラック・ライブズ・マター」の運動の意味で、片膝をピッチにつく選手がたくさんいました。
シリアの選手は、トライアスロンの試合後、長い時間をかけ、連帯の必要性をアピールしました。
オリンピック実施に反対の声が多い中、強行されました。その点で、いつも以上にオリンピックの意味に注目が集まった大会でした。
そのなかで選手がとった行動は、主催者の個人の尊厳を軽く見る態度と対比され、国や民族、人間の共存と平和を強く訴えた思いが際立ちました。
学校でも、生徒たちにオリンピックの話題で話すこともあるでしょう。
とくに競技に関係する部活では、その種目での選手の活躍が話題にのぼることが多いですが、世界にはこれだけ人の尊厳を大切にし、平和を望む人が多いことも知らせていくべきでしょう。
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