2022年の1月も今日で終わりになりました。
わたしは小学校6年生のとき大阪万博(EXPO70)の三菱未来館で、その当時では珍しかった3Dの映像を,生まれて初めてみて感嘆しました。
館内では車に乗り進んでいくと、目の前に大きな川があり、その洪水が飛び出し自分に迫ってくる、また火山へ車が入ると、今度は目の前にマグマが迫ってきて、自分が飲み込まれそうになる。
いまでこそ、テーマパークのアトラクションではふつうに体験できることですが、当時はまだ平面の映像や映画しかない時代で、三菱未来館が提供する「飛び出す映画」は、わたしにとって画期的でした。
そのとき、子ども心に「すごい。科学はどこまで進歩するのか。科学は万能だ」と感じたのを思い出します。
しかし、今の時代「科学は万能でない」と多くの人が考えるようになっています。
いま、気候変動がいわれ、科学者は「今の気温を産業革命前の気温から1.5度下げるには、温室ガスの排出をゼロにしなければならない」との見解を示しています。
ところが、そのためにはものすごい量のCO2削減が必要になり、一方でエネルギーをどのように安定供給するか、その両立は困難をきわめます。
今後10年間で異常気象、感染症、生物の死滅、貧困、デジタルデバイドに備える国際的協力を世界経済は訴えています。
これらの項目すべてが,科学では対応できないのです。まさしく「科学は万能でない」と、わずか50年ほどで価値観がひっくり返っているのです。
こんな時代にあって、人類はどうしていくのか。
今までは専門家が自分たちのもつ知識だけで問題を解決してきた時代です。
しかしこれからは人びとひとりが社会の課題を自分事として認識し、行動する時代になるのかもしれません。
科学者や為政者、企業、市民が協働して、課題解消に取り組む。
そうすれば、事態の改善になるという見方ができるのかもしれません。
科学者や為政者、企業、市民が協働して、課題解消に取り組む。
そうすれば、事態の改善になるという見方ができるのかもしれません。
複雑になる課題に対しては、さまざまな人びとが協働することで対応していくのです。
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