今の日本の社会では、人間関係が固定的なものでなくなり、液状化してきています。
近所の人とのつきあいは絶対的なものではなくなり、職場でもつきあう人を選ぶ時代になりました。
職場の飲み会は絶対参加するものではなくなってきています。
私たちは誰とつきあうかをある程度は選べるようになりました。
ICTが発達し、SNSを使えば、多様な人たちとつながることができるようになりました。
「それが人間関係か、人間関係というものは会ってじかにコミュニケーションをする関係だ」という主張をする人もいるでしょう。
しかし、時代の勢いは「つきあう相手は日々かわるもの」というように、かつてないほど自由になり、液状化・流動化しているのです。
端的にいえば、イヤならつきあわなくていい。それが許される時代になったのです。
結婚して妻がわたしの地域に住むようになったとき、「地域の人には、道で出会ったら、知らない人でもあいさつをしなさい」と言ってきかされた頃とは、隔世の感がします。
たった30年・40年の間に、日本の社会での人間関係は大きく変わったのです。
ただし、その一方で困った問題にも直面することになりました。
自ら動きを起こさなければ、人の輪のなかに入ることができにくくなってきているのです。
そこから、孤立の問題、「ぼっち」の問題が出てきて、疎外感や寂しさを感じる人が出てきているのが、日本の現代社会なのです。
この現代社会で私たちはどのような人間関係を求めている/求めていくことになるのでしょうか。
次回のブログに続きます。
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