学校では、読書感想文を生徒に課すことが多いものです。
夏休みの長期休暇など、児童生徒が比較的ゆっくりと時間をとれる機会を使い、夏休みの宿題にする場合も多いです。
わたしの場合、ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』を読み、読書感想文を書いたのが印象に残っています。
主人公ハンスが勉学一筋に打ち込む生き方への疑問を感じるストーリーが書かれていました。それが、ちょうど自分の学校生活への疑問と重なり、共感を覚えたからです。
読書により、わたしのような経験もできるでしょう。
それ以外にも、読書により自分の世界を広げることもできるでしょう。
人が一生を生きる内に、体験・経験できることは限られています。
そのとき、自分とは違う考え方、ものごとの捉え方、異なる生き方をする他者が書いた本を読むことで、世界が広がります。
こんな考え方や捉え方、生き方もあり、それを認めることにもつながり、自分はこれでいいのだと思うことにもつながります。
また、読書感想文を書く活動は、自分が本を読んで何を思い、何を考えたかを言葉にして伝えることです。
その点で、何かモヤモヤする自分の思いを言葉に落とし込むことで、ハッキリさせることもできます。
とくに日本語は、「私は」とか「あなたは」というような主語をはっきりさせずにいう習慣があるので、読者感想文は自分がどう思うのかを他者に伝えることにも役立つのです。
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