私はよく教職経験の少ない若い教員から、教育実践にかかわる質問を受けることがあります。
①学校では、教員はいつ頃からパソコンを仕事に使うようになったのですか?
②学校の教員が地域のイベントに、なぜ参加した方がいいのですか?
①に対する答え
1990年代の中頃からです。1998年にはWindows98が売り出され、それから一挙に使う教員が増えました。
この答え方は事実は事実として伝えています。
②に対する答え
休みの日に、学級担任をしているクラスの生徒が、休日に地域のイベントに出演しているのを見に行く。
そうすると、翌日の月曜日、その生徒と会話ができます。生徒から「先生、昨日は見に来てくれてありがとう」。担任が「学校だけでなく、地域でもがんばっているんだね」。
わたしは、それで生徒との人間関係を深めてきました。
しかし、それは誰にでも勧められることとは限りません。
休日に出勤しています。
教師と生徒との関係は、学校の中で築き、深めるものである。
そのような考えもあります。
ですから、言えるのは次のことです。
人の話に答えを求めてはいけない。答えはいつも自分の中にある。
要は、わたしの経験を聴き、アドバイスはアドバイスとして受けたとしても、自分で考え、自分がどうするかの答えは、自分で見つけなければならないということなのです。