Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

暗礁に乗り上げた時は…

2019年06月10日 14時38分14秒 | 日記


暗礁に乗り上げた感。
精神的にはじりじりと辛いわけで、
気が狂いそうなときは落ち着いて
なぜ辛いかを考える。

①乾かない。
2枚広げて描くスペースがないので、1枚をたおして描いて
それが乾くまで動かせないこと。
その間が待ち時間になり無駄に焦ってしまう。

②薄墨を重ねて描くので一気に結果がでない。

③パネルを割ってるので色の調子を見るために
乾くのを待ってから、いちいちパネルを立てて部屋から出て
遠くからながめなくてはならないこと。
描く、というよりはこの運動の繰り返し。
要するに広い画室が必要なのだ。

神様、広い画室が必要です!!





私は何がしたいのか。
実現したい絵画空間がある。
何を描きたいのか、ではなくて、
描くことでしが実現できない絵画空間がある。
と、信じている。

風景なのだけど、心地よく眺めるような風景ではなくて
身体がむずむずするような風景。
自分の身体を想い、生や死にさえ思いを馳せるような。

それは自分の頭で考えたのではなく
先人のさまざまなイメージに触発されているし
使っている素材からも導かれていると思う。
墨と記憶





墨の可能性を考える。
墨でしかできないこと、
線を引く、にじみとぼかし、点を打つ、面を作る

逆に墨にはできないこと。
マチエールが作れない。3原色を基本とした色がない。

でも、あの「黒」ではない「墨色」の刺激は
光に匹敵するほどのものだと感じる時がある。

何かにはなってきてるかも。もうちょい頑張る。



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