Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

亀井三千代個展 「絵空言/えそらごと」@羽黒洞

2017年03月31日 08時14分20秒 | EXHIBITION


「風」S6 墨・岩絵の具・膠・和紙 亀井三千代 2017

思えば、ブログを始めたのは
文章を書くこと、言葉を使うことに慣れたい
というのがきっかけだった。

「展覧会コメント◯◯字、すぐに送ってください。」
ということはザラで
そんな時、言葉につまって訳分からなくならないよう
鍛えておきたいと思ったのだ。

誰が読んでくれているかも知らない。
マメではないので、コメントも受け付けない。
垂れ流し状態ですが
気にしてくれている人だけ、時々来てくれれば良いと
始めからそう思っていた。





展覧会のお知らせばかりが続き
もっと日常の話、書くことないのか??と自分に問うと
今、全然余裕のないことに気がつく。

ただじっと待っているのだ。

絵を手順で描いていないので
画面の中で、何かが起こるまで待たなくてはならない。
起こらないこともある。つまり、それは失敗* だ。

いつ、来るんだろう?
その何かとは、
紙と、墨と、筆と、モチーフと、天候と体調と想像力と
一筆一筆置く私の選択と
いろいろな条件の中で突然ぶわっと起こる「変化」
単なる素材が絵になる瞬間
それはやはりコントロールできない。
毎日描いて待つしかない。

時間がたっぷりあれば
これほど面白いことはないけど
だんだん、〆切が迫ってきました。

個展「絵空言」4月17日-27日@羽黒洞

詳細は後日お知らせ致しますm(__)m





*失敗
最近大失敗をして、あっという間に40号の絵をダメにした。
さすがに冷静に反省した。
どうしてか。墨の色があまりに綺麗で酔ったのだ。
手順はないと言っても、何かある。
それをどこかでコントロールしているのでしょうが
頭が真っ白になって司令部がパンク!
気づいたら絵ではなくなっていました、合掌。


座の会小品展@ギャラリーカフェアルル。

2017年03月21日 09時14分21秒 | EXHIBITION


「誘惑」SM 墨・岩絵の具・膠・和紙 2011 亀井三千代


「空を飛ぶ夢」M6 墨・岩絵の具・膠・和紙 2011 亀井三千代

現在出展中の2点は、6年前の旧作。
解剖図から今のモチーフ(身体)に以降する過渡期の
もやもや迷いながら描いていた頃の作品です。

ちょうど父が他界し、死を強く意識していた。
生と死の境界をとてもあいまいに捉えていたのだ。

当時、これらの作品は全く不人気で
軽くスルーされていた。(笑)
取っ掛かりがつかめなかったのだろうか?

今見ると、何か没頭しながら描いていたのがわかる。
いや、「描く」というのは盲目的な没頭と覚めたプランの中間で起こる何か、
だと思うんだけど、
これらは没頭の方が少し強かったかもしれません。





ところで、絵を説明されることに慣れてしまうと
自分で絵を読みとくことができなくなる。
絵はそもそも説明されるものではないのに。
まずは自分で見て考える、
これをさせてもらえないのがストレスだ。

最近、作品の前に立つと瞬時に作家が寄ってきて
大きな声で説明を始めてくれることが多くなった。
「もう少し自分一人で観たいんですけど」とは言えません(笑)

大きな声、の訳は、他の作家が近くで大声で説明しているので
それに負けないように大声になるのだ。
もう、グループ展の会場はじっくり絵を鑑賞する場ではなくなってきた。

なのにそれを「活気のある展覧会ですね」とかトンチンカンなことを
誰かが言う。
「そうですね」と返すが。

かと思うと観ている私の後でジッと立ち
何か言ってくるのを待つ作家もいる。
そこで、感想や質問を投げかけると
「どう見ていただいてもかまいません。」
って、え~~(@_@;)!!
そんなことわかってるよ!

だからつまり、
説明過多でもうるさいし、居るくせに会話皆無もつらい。
その中間のやりとりが鍵なのだ。

モノが便利になるのは大歓迎だが、
自分で鍛えて身につけるしかない「読み解く力」は
過剰に親切な「説明」によっては絶体に身につかない。
と思うこの頃です。

作品について書くつもりが、
単なる愚痴になってしまった。ストレスたまってます(笑)

★座の会小品展 26日まで。
ギャラリーカフェアルル。 


 





追記:座の会のメンバーは、他の団体と掛け持ちしたり、
自主的な個展、グループ展、アートフェアなどで多忙な作家が多いのでとても刺激的。
また不思議と結婚・出産ラッシュが続き
この時代どう生き抜くかメンバー皆で模索中。
負けん気の強いグループなので小品展といえども見ごたえ十分です。
ぜひお越しください。


ご来場ありがとうございました。第41回人人展

2017年03月13日 08時09分01秒 | EXHIBITION


お忙しい中、
第41回人人展にお越しいただきありがとうございました。

今回はイベントが3つもあり、
特に初日は映画上映のため、都美館の講堂に詰めました。

ご連絡をいただきながらお目にかかれなかった方、
会場でお見かけしてもご挨拶もできなかった方、
失礼をいたしました。

会の運行と自分の制作とを両立させるのは無理があるなぁ、と
うすうす感じでおりましたが
今回はハガキの刷り直しから始まり本当に突き刺さりました。
弱ってくると、些細な事に敏感になり
どんどん自分を疲れさす、という悪循環に切れキャラ化。

そんな中でも、会を支えて下さった方々、
ご来場下さり展覧会を楽しんで下さった方々、
そして何より私に優しく接して下さった方々に(笑)
心より感謝いたします。

制作だけをしていられる幸せな作家は
日本ではあまりいないと思う中、
(またそれが幸せなことかどうかもわかりませんが)
それで潰れるなら
それはそれだけでの者でしかなかったんだろうと
自分に言い聞かせてきましたが…

制作をしている瞬間瞬間に、私は救われていると感じます。

生きている間は続けていきたいと思います。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。



★★次は所属する日本画のグループ「座の会」の小品展です。


開催中です。第41回人人展!!

2017年03月03日 23時44分58秒 | EXHIBITION


今回の亀井作品より

第41回人人展、開催中です。
内容の充実した展覧会になりました。


特別陳列 尾藤敏彦展より


立体と平面作品で構成された魅力的な空間。


藤林叡三作品


見応え200%です。

その他36名のメンバーで展開いたします。

6日(月)が休館日ですので
あと4日です。

是非ともお越し下さい。
人人展@東京都美術館・2階第4展示室にて