Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

雨の日々とネパール料理

2019年06月24日 08時43分20秒 | 日記

展覧会が始まると ほっと一息。
ネパール料理を食べに行った。
ここは「バルピパル」というネワール族の料理が食べられるお店。
単なるカレーの店ではありません。

青菜を発酵させた漬物?のようなものが入ったカレーとか
ネパールの山小屋のヌードル?とか
妙なメニューが沢山あり、一度では堪能できない。
絶体にもう一度行く!!
味は全体的にサッパリしていて胃もたれしません。





さて
すっかり引きこもりになっていたので
友人の展覧会も今日からまわります。
雨ですが、雨の日は人が少ないので良いです。

腰痛がひどく
カルチャーの時は、時々立っていられなくなるほどだった。
もしや内臓系の疾患ではないかと不安だったが(最悪、癌とか)、
展覧会が始まって少しだけ制作から距離を置くと
ほとんど痛みも感じなくなった。
やはりあの体制がまずいのだ、あの体制が…

現在開催中の「絵と音楽と」展では
あまり在廊できないにも関わら沢山の方々にお越し頂き、
感謝の気持ちとともに毎日を過ごしています。
在廊できないのは、次の展覧会「座の会」展の準備に入っているからです。

前回のブログにも書きましたが、
今回の「座の会」展ではM先生の追悼展になっていて
これを経験することは、私にとって大きな意味のあることだと感じています。





ところでSNSをやるのが当たり前のようになっていて
私もぼちぼち始めているわけですが
ツイッターに関しては、ツイートするごとにフォロワが減るというありさま。
多分怖いんだと思います(笑)。
FBは良いのですが、不具合が多く使いづらい。
インスタグラムは始めたばかりで、まだ使い方がよく分かりません。
要するに不向きなわけです。
このブログは一番古く、気ままに書いています。
時々のぞいていただけましたら嬉しいです。

バルピパルは目黒駅の構内にもあるようです。
これからの季節に是非!


M先生の思い出

2019年06月20日 07時51分06秒 | 日記


「座の会」という絵画のグループに所属している。


今年は8回目、そして座の会では初めての追悼展示をすることになった。

M先生(チラシが公開されるまではイニシャルで)
第1回からご一緒させていただいた、明るくて大好きでした。
私は、大学の先生や日本画科を出た人達と一緒の展示は初めてだったので、
ドキドキする中、M先生はいつもニコニコ余裕でオアシスのような存在でした。
毎年暑い中、先生と一緒にビールを呑むのが楽しみだった。

その後何年かして闘病に入り、
血のような赤い絵具を使うようになり
画家として徹底して命を燃やした、その姿を私たちにしっかりと見せて
先にいってしまった。
私の展覧会には必ず来て下さって、
会えないときでも芳名帳に名前を残して下さった。

そんなご縁で
現在M先生の遺作整理のチームに加わっている。





どのように遺作を整理し、保管していくのか
これは貴重な体験である。
M先生の画室は広々として天井が高く、自然光が明るく差し込む。
片側の壁の棚にはガラス瓶に入った岩絵の具が400色ちかく、
カラーチャートのように美しく並んでいた。

この岩絵の具が日本画家の象徴、
先生の肉体だ。

遺作整理はまだ続くけれど
M先生の使用していた道具を形見分けにいただいた。
昨日その平筆を使ってみた。
ドキドキ
私もできる限り、いただいたこの命を燃やしていきたいと思います。
今年も先生とともに参加いたします。

第8回座の会展
7月13日~24日 O美術館
詳細は後日お知らせ致します。



「アウト・ザ・ブルー」ジョン・レノン

2019年06月13日 18時51分45秒 | EXHIBITION


Out the blueHomage to John Lennon
350×190mm Painted with sumi(Japanese ink),
natural pigment and glue on washi(Japanese paper).2019 Michiyo Kamei.


「絵と音楽と、響きあうほどに」
これは6月21日から参加する展覧会です。
作家が好きな楽曲を選び、そのイメージで絵を描くという企画。

音楽は大好き
お声がけいただいたときはとても嬉しかった。

で、今年に入ってからまずは何の曲でやるか考えた。
気分が高揚するワグナーが好きなので
「トリスタンとイゾルデ」のCDを買い
人人展(3月)の作品はそれを聞きながら制作に入りましたが…


私の唯一の娯楽「録画した映画や海外ドラマを見ながら昼食を取る」の最中に
ちゃぶ台返しが起こりました。

「ボーンズ」(bones-骨は語る)という海外ドラマのファイナルシーズン最終回、
ああもう終わるというエンディングで

ジョン・レノンの「アウト・ザ・ブルー」が突然流れてきました。

なんてシンプルで美しい愛の歌なのでしょうか!!(@_@;)!!

ジョン・レノンが撃たれた時は自分は10代
好きだったので、あまりのショックでトラウマとなり
それ以来ずっと曲を聴けずにいましたが
この日は曲の方から突然やってきて私の脳天に突き刺ささりました。

ジョン・レノンの楽曲をまさか絵にするとは思ってもいませんでしたが
先人の歌った愛に、心をこめて色を置きました。

★「絵と音楽と、響きあうほどに」展
6月21日(金)~30日(日)
会期中無休(但し日曜・最終日は17時まで)
ギャラリー枝香庵
1点のみの出展ですが、どうぞよろしくお願いいたします。



 


暗礁に乗り上げた時は…

2019年06月10日 14時38分14秒 | 日記


暗礁に乗り上げた感。
精神的にはじりじりと辛いわけで、
気が狂いそうなときは落ち着いて
なぜ辛いかを考える。

①乾かない。
2枚広げて描くスペースがないので、1枚をたおして描いて
それが乾くまで動かせないこと。
その間が待ち時間になり無駄に焦ってしまう。

②薄墨を重ねて描くので一気に結果がでない。

③パネルを割ってるので色の調子を見るために
乾くのを待ってから、いちいちパネルを立てて部屋から出て
遠くからながめなくてはならないこと。
描く、というよりはこの運動の繰り返し。
要するに広い画室が必要なのだ。

神様、広い画室が必要です!!





私は何がしたいのか。
実現したい絵画空間がある。
何を描きたいのか、ではなくて、
描くことでしが実現できない絵画空間がある。
と、信じている。

風景なのだけど、心地よく眺めるような風景ではなくて
身体がむずむずするような風景。
自分の身体を想い、生や死にさえ思いを馳せるような。

それは自分の頭で考えたのではなく
先人のさまざまなイメージに触発されているし
使っている素材からも導かれていると思う。
墨と記憶





墨の可能性を考える。
墨でしかできないこと、
線を引く、にじみとぼかし、点を打つ、面を作る

逆に墨にはできないこと。
マチエールが作れない。3原色を基本とした色がない。

でも、あの「黒」ではない「墨色」の刺激は
光に匹敵するほどのものだと感じる時がある。

何かにはなってきてるかも。もうちょい頑張る。


6月参加の展覧会「絵と音楽と、響きあうほどに」@枝香庵

2019年06月03日 17時50分20秒 | EXHIBITION


6月はこの展覧会に参加いたします。
「絵と音楽と、響きあうほどに」

これは作家が好きな楽曲を選び、そのイメージで絵を描くという企画。
音楽はもちろん大好き
なのでお声がけいただいたときはとても嬉しかった!!

さて、例のごとくすんなり事は運びません。
紆余曲折あり、私の選んだ楽曲は「アウト・ザ・ブルー」
(out the blue/John lennon 『Mind Games』1973)
何故この曲を選ぶことになったか、
それはきわめて受動的な理由でした。

私は私を生きているつもりですが
結局は来るものに乗ることが多い。
ですので、どこかこの道を作られているようにも思います。
風が吹けばそれに乗る、タイミングが悪ければ
見送るもそれまた風。
気をつけるべきは人も含めてあらゆるモノに敬意をはらい、
ベストを尽くすこと。

さてさて
★「絵と音楽と、響きあうほどに」
6月21日(金)~30日(日)
会期中無休(但し日曜・最終日は17時まで)
ギャラリー枝香庵

詳細は後日また書きます。
どうぞよろしくお願いいたします。