Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

エロスだけではありません。

2015年07月28日 09時15分58秒 | EXHIBITION


「座2015」にて展示中です。

左「蛇性の淫」P100 横 右「フリンジ」P100 縦
生と死の循環、その中軸に性、不可知なコスモロジーへの憧れ、身体と平面による考察
新しい曼荼羅世界へ思いを馳せています。
エロスだけではありません・笑





それにしても猛暑まっただ中!!
来ていただくのも申し訳なく…恐縮ってこういうことだなぁと思う。

だって息をするのも苦しいくらい暑いでしょう?

O美術館はJR大崎駅からほぼ直通
暑い中を歩かなくてすむので、それに救われるといえばそうなのだが…

座の会は毎年こんな猛暑の中を開催される。

今年は会期が長くて
後半戦があります。

飲み過ぎず、頑張りすぎず
体調に気をつけて臨みます。


会場入ってすぐ
宮島弘道「静物」 八木幾郎「夜曲」



7月25日ギャラリートーク風景

ギャラリートークは8月2日もあります。
次回はちゃんと椅子を出します(笑)
冷たいお飲み物も用意したいと思いますので
是非お越し下さい。

よろしくお願い申し上げます。


フリンジ

2015年07月22日 08時21分43秒 | EXHIBITION


久しぶりに軸の仕事をいただいた。
昨日は職人さんのご自宅を訪問

軸装用の生地を選んだり
寸法を考えたり

何年か前にも
同じように訪ねたことがある。
好きな生地を選んで良い、
デザインも好きにして良いといわれても、
漠然としすぎて迷い、ドツボにはまったことが
苦い経験となっております。

なので今回は
充分イメージし構想を練って現場へ。

作品タイトルは「フリンジ」

「フリンジ」とはファッションの世界で「ふさ」のこと
例えば、マフラーやクッションなどの端に
房がついていることがある。
本来の目的とは関係の無い飾り、
2次的なもの、本流でないもの、周辺性のもの…
私のような存在のもの。

そして私の作品も
作品の中に徐々に現れるフリンジを描いているのかもしれません。

というのも
手足の輪郭は転写しておいて
周辺は余白にしておきます。
そして手足を描きながら見えてきたイメージを背景に直接描き
全体を構成していきます。
だから、背景に何が現れるかわからないし
また完成図もはじめからあるわけでもない。

まさにフリンジ的に背景は現れますが
その背景こそが、
私の作品のテーマなのかもしれません。


これも「フリンジ」P100です。
こちらは座の会展に出品する予定です。
止められなければ(笑)

ところで、
何年か前にはお世話になっている画廊の方に
私は墨が良いので、墨だけで作品を描くのはどうか
といわれて、私は激しく抵抗したことがある。
その後もしばらくチクチク言われたが
気持ちを曲げる気はなかった。

未熟だったのだ。
色彩のセンスも確かに良くなかったし、墨も好きだった。

でも、
墨だけで描いていて色が置けなくなっている自分に気づいたのだ。

色が置けないって私にとっては致命的、だと思った。
だって色が好きだから。

できる限り墨と岩絵の具と両方を使って
絵を描くようにしてきた。
今回久しぶりに墨だけで作品を描いたとき
色をイメージしながら墨を使うことができた。
これは以前にはできなかったこと。

曲げずに岩絵の具を使ってきて本当に良かったと
今つくづく実感しています。
その時「売れる」ために、やりたいことを曲げては絶体にいけないと
誰に何を言われても決して曲げてはいけないと
強く言いたいです。

(まぁ、結果売れてないんですけどね。)


第4回 座の会展 「座2015」

2015年07月19日 15時38分52秒 | EXHIBITION


いよいよ今週にせまりました…
座の会展「座2015」に参加いたします。
私は新作P100号を2枚展示する予定です。

今年はグループのスローガンも決まり(ちなみに”愚直”です…)
格闘っぽい「トークバトル」という名のギャラリートークも開催。
何をバトるんだろう(@_@;)
恐ろしいです。





座2015

会期:7月25日(土)~8月5日(水) 30日(木)休館
am.10:00~pm.6:30 最終日は pm.3:00 まで

会場:O美術館
       JR大崎駅直通・大崎ニューシティ2号2F
     
出品者: 尾長良範 金子健一郎 亀井三千代 小谷里奈
      小林 努 白崎彩子  神保千絵  菅原有生
      鈴木敬三 高岡 暁  高田研二郎 竹川リサ
      豊田正秋 中村絵里子 西野正望  広田郁世
      野崎 慎 羽田雄貴  馬籠伸郎  間島秀徳
      松本俊喬 宮島弘道  八木幾朗  米谷清和
           (50音
)

トークバトル:
7月25日(土)3時~ 小金沢智氏(美術史家)
8月 2日(日)3時~ 野口玲一氏(三菱一号館美術館 学芸員)




トークバトル…
野口さんはたびたび作品は観て下さっているのですが
小金沢さんはまだお目にかかったことはありません。

メンバーは世代も幅広く
また出身もバラバラです。
とても面白い会になることと思います。

暑くなりそうですが、ご高覧いただければ幸いです。


O美術館
http://www.shinagawa-culture.or.jp/hp/menu000000200/hpg000000187.htm


チラシの裏
私の
後ろ姿が写っていますが
「作家本人が写っていてもいいんじゃない?」
という先生方の意見を愚直に守った結果です。
たった3人じゃん!
友人は私に「真に受けちゃったの?」(;゜ロ゜)
次回からは守りません。
人生の勉強になります


陰で癒やすもの

2015年07月13日 10時17分24秒 | 日記


ある日、千駄ヶ谷から信濃町へ歩く。

カーブのある坂道の途中
坂の下にとても小さな公園を見つけた。

公園というか、
空き地…ですね。

子供の頃は
どこの敷地でもない小さな空き地や路地が点在していて
そこに潜り込んでよく遊んだが
未だにあるんですね。

信濃町から小伝馬町に出て、あるギャラリーに寄り
そのあと九段下のグランドパレスで待ち合わせ。

待ち合わせ場所は1階のロビーと言われたが
ロビーってどこですか?

エスカレータ下に暗い三角のスペースがあって
そこにソファがあった。
でもフロアのえらく隅っこなので
とりあえず別の場所も探してみたが…
ここしかありません。

なんか隠れて待ってるみたいじゃん(笑)
一目につかないような変な配慮を感じるというか

ロビーなんだから
もっと どうどうと待ちたいですよ。
気づいてもらえないかも、という不安も…

とりあえず ぼーっとしていたら
高齢の上品な女性がやってきて、ゆっくり花を生け始めた。

剣山には意外と力強く差し込むんですね…
こんな間近で花を生けるのを見るのは初めてです。

白いアジサイの花は大輪で、子供の頭くらいの大きさだったが
少し切り落とすだけで
不思議と良い形が現れる

この小さな待ち合わせ場所が
特別な場所になっていました。

いましたが
かえって秘密めいちゃって
隠れんぼ?
というか私は日陰の存在ですかね(^_^;…


*生け花の側には、「草月流」のプレートがありました。


再び航海へ

2015年07月01日 16時13分59秒 | 日記


「暗礁に乗り上げた」と思って
かなり落ち込んでいたのですが
急にトンネルを抜けました(笑)

ホッ としすぎて脱力…

写真はその作品ではありません。
これは随分前に一応筆を置きました。
「蛇性の淫」P100横 墨・岩絵の具・膠・和紙

暗礁に乗り上げた例の作品は
今は写真を撮る気にもなれない。
しばらくは見たくないです、ははは(^_^;

とりあえず、100号が2枚ともできたので
少しこの仕事を忘れようと思う。

久しぶりに軸の仕事の話がありましたので
気持ちを切り替えて次の制作に励みたいと思います。
軸、やりたかったぁー!!

…ってなことを
FBでは毎日誰かが投稿している。
私はFBにはいちいち投稿しません。

どちらかというとブログが中心です。

誰が見ているか分かりませんが、
まぁ見たい人しか来ないでしょうし
顔の見えないブログの読者の方が
私は信頼しているのかもしれません。

顔が知れていると
営業的な思惑が透けて見えることがあり
時々しんどいです。

とはいえ、
作品の写真をまとめて見られるようにしたいです。
放りっぱなしのHPもなんとかせねば…
なんとかせねば。