Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

マルベリー

2011年07月26日 08時52分02秒 | 日記

 
いただいたマルベリー(クワの一種)

我が家に来たときには
土の表面いっぱいに苔が生え、
それがとても美しかったのだが、
やがて苔は死に、水はけは異様に悪くなった。

土はいつもぶよぶよして
ようするに苔の死骸が腐ったような…

本当はこんなに暑い時期に
植え替えなんてしてはいけないのだろうけど、
思い切ってやることにした。

枯死を待つのが耐えられなかった。

鉢をはずすと
根がびっしりとまわり
土も緑色…
窒息寸前だった。

新しい土。

底には軽石を敷き
根を整理した。
空気も入ってふわふわのベッド。

どうか持ちこたえて欲しい。

植物を見ていると
「何となく」という曖昧な表現が
非常に的確だと思うときがある。
言葉が通じないので
目で見て何となく、雰囲気で察するしかない。

1回でもそのサインに応じることができると
つまり、交信ができると
植物の出す さまざまな信号に気づけるようになる。

もちろん、完全 はなくて
見逃してしまうものも沢山
その都度、あ~~ごめんなさい…

あれはサインだったんだと学ぶ。
そんなふうに繰り返し
彼らの言葉を 
少しずつ教えてもらっているように思う。


植え替え後 1週間経つ 
新しい葉っぱを発見…やった!


2週間後
何か出てきてます。
良かった~~

他にもまだ、植え替えたいもの
場所を変えてあげたいもの
してあげたいこと沢山…


朝方の爆音

2011年07月21日 09時25分19秒 | 日記


これは昨年受粉させてできた
オジギソウの種*。

よく見ると
種は トゲの付いた枠の中に収まっている。

近場に引っかかり
留まるための仕組みなのか、

虫や動物に食べられないための知恵なのか。

うっかり刺すと とても痛い!
一瞬、キリストのイバラの冠を想像する。


今年も発芽し
ぐんぐん伸びる。

昨年の学習から
密集させて育てることにする。

私の見たところ、
彼らはその方がいいみたい。

互いの身体を頼りに成長する。

1株1株で花がどうの…
というよりは
ひとかたまりの生命体。

少しだけ、近親相姦的なイメージも。

ところで
台風6号のおかげで
気温が一気に下がる。

強風のせいだろうか、
朝方 マンション前の電柱が折れ、
爆音!?

こんなことって、あるんですね。
http://blog.goo.ne.jp/michika-6/e/64d6196c49ee2e92bf5629d07258d94e


梅干し大成功

2011年07月19日 10時30分45秒 | グルメ


土用の3日干しを終えた梅干し。

すでに、とても美味しくできあがっていた。

この後、焼酎を振りかけながら
再び瓶に入れる。
作る過程*¹ でできた梅酢をもどし入れ、
年を越すまで保存するのだそうだ。

でも
それまで残ってはいないだろう。

つまみ食いがとまらない。

私の記憶の中で一番美味しかった梅干しは
幼い頃、
京都の北野天満宮でつまみ食いをした梅干しの味*²
おそらく土用干しだったのだろう。
大量の梅が何枚ものゴザに並べられ、
日を浴びて塩をふいていた。

身のしまった神聖なその梅を
1個頂戴してかじった。
強烈にしょっぱかったが幼心に感動した。
梅干しってこんなに美味しいものかと。

最近の甘い梅干しにはどうしてもなじめない。
何故、あんなに甘いの??

うふふ

昨日は、
夜中3時半に起きて
女子サッカー、ワールドカップを見る。

絶叫 大泣き…
チームプレーをどこかうらやましく思う。

絵を描こうと思うなら、
どうしても引きこもり、一人にならざるをえない。
この感覚は、絵を描く人でないと
絶対に理解できないのではないかと
最近思う。

その反動で、外に出たときバランスを崩す。
通常の人間関係はまず築けないのではないかなぁ。

それはそれとして、
確実に言えるのは、
私のこの根性では、まだまだだ。
彼女らを見て、
全くやりきれていない自分を反省する。

夏に咲いたことのなかったうちのバラ、咲いた

*1  http://blog.goo.ne.jp/michika-6/e/40b3c68475e477f0cd960504b1921a8e
*2
 http://kitanotenmangu.or.jp/ume_info/%e5%a4%a7%e7%a6%8f%e6%a2%85%e3%81%ae%e5%9c%9f%e7%94%a8%e5%b9%b2%e3%81%97/


不眠

2011年07月15日 08時51分34秒 | 日記


夏の慢性的不眠状態

嫌いじゃない。

朝方3時頃、目が覚めて
こんなふうに満月を見た。

部屋の中は月明かり
カーテンが壁にいろんな模様を映し出す。


夏 熱帯夜 月 妄想…

空が白むまで本を読み、
そしてまた眠ってしまう



ところで
連日人身事故が多く、気にかかる。

1日に複数件起こる。

もう、時間ぎりぎりに家をでることができない。

自殺を容認する立場はとらないが、
でも人には自殺をする自由はあると思っている。
その人の命は絶対的にその人のものだと
信じたいのだ。

私は、10代の頃
母親に「産むんじゃなかった」とよく泣かれた。

そう言われるたびに
自分の命を とられるような気がしてならなかった。

この感覚はいまだに謎のまま
時々わけが分からなくなる。

まあ、そんな私が言うことでもないが
自殺をする人が
自分の命を大切にしていないとも思えないな。

ただ、別の方法がある とも思うけど。


梅干しは
土用の3日干しを今日終える。

なんだか、怪しい感じ。
塩?カビ?
どっちどっちー??


グッドラック

2011年07月10日 06時41分26秒 | 日記


ある日
京浜東北線にて。

知らない人の怒濤トークにつきあう。

ものすごく大きくて、太った男の人だ。

私の隣に座ったその人は、
テンガロンハットをかぶり、
荷物は持っていない。
レジ袋から熊ベル*を取り出して
チリンチリン鳴らしていた。
そして、ふいに私に話しかけてきたのだ。

私は知らない人によく話しかけられるのだが、

まあ、いいか…

いいことにしよう。

それはギリギリ下ネタだった。

ひとしきり話したあと、
彼は私に

「僕はあなたの時間を奪った。だからあなたにはいいことがある」と言い、
そして降り際、振り向きざま 私に

「グッドラック」

と言った。


家に帰って主人にその話をすると
主人は

「君のお父さんが、そのようなものに姿を変えて…」

と、これまた不思議なことを言い、


別の友人は

「その人は亀井さんにしか見えていなかったんじゃない?」

…って、そんなはずはないでしょう?


とりあえず彼の
その愛すべき「グッドラック」を
ひろめてみようと思う。


久しぶりにHPを更新
2010~2011春までに発表した作品をアップしました。

ご興味のある方はどうぞいらしてください。
亀井三千代HP 
http://www.xax.bb4u.ne.jp/~michiyo/

*熊ベル 登山者が熊よけに持ち歩くベル。ザックなどに付けて鳴らしながら登る。



骸骨の思い出

2011年07月06日 11時25分41秒 | 日記


もちろん作り物。

鼻腔の形が間違っている。

これは怪しいものではない。

渡辺一夫*という有名なフランス文学者がいるが、
その人は、父(故亀井龍夫)の師であった。

私は子どもの頃、
その先生の家に、よく連れて行かれた。

まだ記憶にある。
薄暗い、洋風の家。

何枚か油絵が飾ってあり、
印象に残っているのは

鉄格子の中に閉じ込められた、
泣き顔の人のたちの絵

そして、
ゴミだめの中に人の手足が埋もれている
恐ろしい風景画。
渡辺先生自身が描いたその絵のタイトルは『百花繚乱』
今は父の遺品である。

他にも
どこかの部族のミイラの生首の飾り物や
そして、この骸骨も渡辺先生の家にあったのだ。

幼い私は、先生にこの骨をねだった。

おそらくしぶしぶだっただろうが、
私はそれをゲットした。
子どもとは得ないきものである。

大人になって解剖学を学ぶなんて
その時は夢にも思わなかったが。


先日、父の遺品整理をした。

主に大量の本。

この骸骨は本棚にちょこんと在った。
そういえば、昔からそこにあったっけ。

本物よりも少し小さいその頭蓋を
両手で包んだら
父が吸っていたパイプのにおいとともに
懐かしい思い出が溢れてきた。

渡辺先生の写真も本棚に飾ってある。
昔、父がその先生の顔を
デッサンしていたのを思い出した。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E4%B8%80%E5%A4%AB


梅干し作り

2011年07月04日 13時25分43秒 | 日記


紙を貼り終えた。

たらたらゆえ完徹、
朝方の自分の顔に笑う。

昨日は
のりを作り、
夜中の裏打ち、
そしてパネルに貼り込んだ。

紙は、徐々にピンとなる。

まだ、描いてもいないのに

     至福。


ところで、

今、梅干しを作っている。

農家をやっている知り合いが
毎年、梅をくれる。

昨年は梅酢サワーや梅酒にしたが…


今年はこれ!

梅は洗って、ヘタを取り
40度の焼酎で殺菌。
粗塩をまぶしながら
甕の中に積み上げ、
重しをして10日ほど放置。

梅酢があがってきています。


次に赤紫蘇を仕込む。


これ、実は初めて買いました。

葉っぱをつんで水で洗い、
そのあと粗塩で2回ほどもみ
アクを捨てる。


梅干しの入った甕に
赤紫蘇を敷き詰めた。

もう、とてもいい香り!!

時々、
自分が絵なんか描いていなかったら
どんな人生だったろうと考える。

もちろん馬鹿げた想像だが…

ばりばり働いて
お金をいっぱい貯めて、旅行にでかけ
おいしいものを沢山食べる。

料理教室に通って
おいしいものを沢山作る。

ガーデニングで
お花はもちろん、野菜も育てて
その野菜でおいしいものを…

って食べることばかりですかね。