Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

パートナーを探せ

2014年12月26日 07時56分24秒 | 日記


結婚前、かれこれ10年ほど前に主人からもらった薔薇
写真はその薔薇の挿し木、唯一の成功例

大切に育てていた。
完全に安定するまで2年以上は動かさなかった。
さすがに水はけが悪くなり
根が混んできたように思われたので
今年秋口に、やっと少し大きめの鉢に植え替えたら
けっこうボッテリした蕾を今頃つけている。
こんなに寒くても大丈夫なのかな?

やっぱり植え替えをすると
根がほぐれるのか、のびのび育つ。
大きな器に入れてやれば、そのスケールに合わせてぐんと育つのが
目に見えてわかるので頼もしい。
人も同じだろうか?
大きな世界に、あえて自分を投入するくらいの意気込みが必要?





ポルトリブレでの個展のあと、
今年、特にお世話になった洋画の先生と少し話をする機会があった。
二人展について話しをした。

以前
羽黒洞で三上誠と二人展をしていただいたが、すでに物故だったということもあり
今年、生まれて初めて現存作家と二人展というものを経験した。

生きている同士だからいろんな反応が起こる。
思いもよらない効果、相手から学ぶこと
そんな中で自分を知ったり…
凄く刺激的な体験だった。
とはいえ、その組み合わせは画廊が決めたものだった。

だから、その先生が言うには
自分が二人展をしたいと思う作家を、もっと本気で探さなくてはいけない、と。

「わくわくするような相手を探せ」

むむ?!

そういえば、「座の会」で仲間を探す時も、別の先生が同じようなことを言っていた。
「恋人」を探すようなもの?
いや、作家のパートナーだったら恋愛以上の存在かも。

そんな人が居てくれたら、作家としてどれだけ幸せか。

共に刺激し合い、歩んで行ける相手…



来年は大作にじっくり取り組みたいです。

3月まではまだ小品を描かなくてはならない。
準備にむずむずし始めたところ。

読みたい本も沢山ある
見たい映画も
充電して、ものを考えながら画面に向かえたら幸せです。

変な花、ばんばん咲いてます(笑)


今年はクリスマスリースを

2014年12月22日 09時59分26秒 | 日記


浦和に住む作家友だちの植野智子さん*¹ が
クリスマスリースを作ってくれた。

粘土で作ったトリがめちゃくちゃかわいい!!

それと
今年はクリスマスリースを飾る余裕が自分にあることが
なにより嬉しいです。





現在、浦和に水彩画を教えに行きはじめて
半年ほどになる。
よみうりカルチャー講師の仕事は
師匠の教室を引き継いで4年経つ。
はじめは町屋と錦糸町、それから日曜スケッチ

浦和の教室*² は師匠とは関係なく声をかけていただいた
初めての仕事

現在、まだ受講者は少なく、
この少人数制は私にとっては理想的な環境だが
教材費が少ないのが問題
要するに貧乏な教室なのだ。
いつかモデルさんを呼んで人物をやりたいけど
お金がな~い!!
来年、あと2~3人でいいので生徒さんが増えてくれることを祈ります。
人物やらせてくださ~い!!

ところで写真に戻りますが、
リース右隣の絵は
彫刻家の中野浩二*³ さんのドローイング

立体をやる人の平面には興味があります。
(これについては また今度)





あの変な花*⁴ はまだ咲いていなかった。
あのあとこうなった。



袋の中に蕾が入っているのが
透けて見えます(卵みたい)。

それがだんだん降りてきて
袋から出てきて花開くようだ

 
*1 植野智子(版画・立体 2015年個展予定) http://www4.big.or.jp/~ogallery/Pages/ryakureki/ueno.html
*2 よみうりカルチャー浦和 http://www.ync.ne.jp/urawa/
*3 中野浩二 http://roidworksgallery.co.jp/%E4%B8%AD%E9%87%8E%E6%B5%A9%E4%BA%8Ckoji-nakano/
*4 http://blog.goo.ne.jp/michika-6/d/20141214


医者パワー

2014年12月19日 09時43分32秒 | 日記


佐藤美術館*¹ に行き
第23回奨学生美術展を見る。
(12月21日まで)

技術が高いことはもちろん、
学生ならではの着眼点の自由さが面白く
思わず寄ってじっくり見てしまう。
あら?っと私の何かに引っかかる作品もあり
とても見応えのあるものでした。

学芸員の方も偶然いらして
今年一年分のご挨拶もできました。
本当によくまわってくださり、ご指摘もいただき
感謝の気持ちで一杯です!

千駄ヶ谷の方から帰る途中
以前から気になっていた
オーガニックコットンの店に立ち寄る。
佐藤美術館のすぐそばにあるプリスティン本店*²

買うつもりは全くなかったのだけど
店に入って見ているうちに
やっぱり買ってしまう(@_@;)

双子を出産し、育児中の友人に「冷えとりソックス」と
合成香料、合成着色料、鉱物油無添加のハンドクリーム「華密恋」

「このハンドクリーム、いくらですか?」

「1,080円です」

って聞こえたような気がして、だったら2個いけるなと思い
自分の分も買った。

包装を待っている間、
おいしい紅茶を出してくださり
お店の方としばしお話しする。
今日は良かったな、学芸員の方にも会えたし
良い買い物もできた、紅茶まで…

と、ほくほくしながら店を出て
しばらく歩いて、あれ?って思う。

1,080円にしては、合計が高いな…

駅でレシートを見たら、ハンドクリームは1個 1,800円だった!!

私、それを2個も買っちゃった。

最近、自分の都合の良いようにしか聞こえないことがある。
また、嫌なことが聞こえないことも、本当にある。
歳をとるってこういうことか(笑)
またやっちゃったな、って思いながら古巣の医科歯科へ向かう。

御茶ノ水のレモンで筆を買おうと思っていたけど
お金がないから買えない。

医科歯科の解剖学教室の忘年会
気づいた時にはもう食い散らかされた写真しかとれなかった。
写真右の「紅茶豚」は教室の先生のお手製で
これを食べないと1年が終わる気がしないというほどの
定番料理だ。

仕事を終えた医者たちが、次々に部屋に来て
飲むわ、食べるわ、大声で喋るわ…
ダジャレも交えて早口で(笑)
そうだ、この人たちはこんなにパワフルな人達だったんだって
思い出した。

身体も頭脳もフルに使って働きづめの
医者たちの持つパワーは強くて、気持ちが良いほど向こう見ずだ。

他人の身体を治す職業に比べたら
絵を描くなんて、なんて気楽なことだろう
頑張ろ…

思わず、私も元気になった。
ハンドクリーム?べつにいいじゃん!
チマチマしないよ!!

*1 佐藤美術館 http://homepage3.nifty.com/sato-museum/
*2 プリスティン http://www.pristine.jp/
    プリスティン本店 http://www.avantijapan.co.jp/aboutus/aboutus_06shoplist.html


昼寝でぶっ飛ぶ

2014年12月16日 07時36分13秒 | 日記


額屋さんの工房へ向かう道すがら

運転ができないので
助手席でぼーっと外を眺めます。

雲の形が面白い

今回は、友人が同行
その人によると、
私と額屋さんの会話がまったくかみ合っていないとのこと。

いつも打ち合せに長時間かかるのは
そのせいだったのか!

今度から紙と鉛筆を持っていって
絵を描きながら説明することにします
私は日本語が下手なんだと思います。
私と関わる全ての人に、申し訳ありませんm(__)m





今年は展覧会も多く、
充実した一年を過ごすことが出来ました。

会いたい人にも会えた
この縁が切れないよう、これからもつなげていきます。
大切な友人たちにもいろいろなことが起こった。
夢のかなった友人
闘病中の友人
介護と格闘中の友人
とにかく皆良い方向に向かうよう、祈っている。

本当は気分転換に旅行に行きたいけど
そんな余裕はないので
昼寝にゆだねることにします。

昼寝で見る夢はたいていぶっ飛んでいる。
お金のかからない小旅行です。


昨日見た夢はこんな夢





私はベッドに仰向けに寝ている。
寝室の天井がいきなり宇宙船の中みたいに
機械だらけになっていた。
いくつものアームが出ていて
その先端に薄っぺらいモニターが付いている。
天井全体に青や赤、緑の光が灯って点滅している。
突然、心地よい音楽がぶわーっと流れてきたら
その機械全体が動きだし、
数本のアームがベッドに寝ている私の方に伸びてきた
見るでもなくモニターが目に入り
そこにはまた、いくつもの光が点滅していた。
身体が、信じられないほどの快感に満ちていた。

映像的な刺激と体感はつながっていると思う。

年末まで
「そうじ、忘年会、昼寝でぶっ飛ぶ」を
繰り返して過ごしたい。



のみ続けています…

2014年12月14日 07時08分48秒 | 日記


結局、個展が終わっても毎日飲んでいる…
3週間くらいは、ずっと飲んでいる
このままアル中になっちゃったら、どうしよう(@_@;)

そして今回初めて飲んだスコッチウイスキー
「ボウモア」写真右
師匠が買ったのを、少しいただきました。

遠くスコットランドのアイラ島というところにあるらしい。

容赦ないスモーキーな香り。
口に含むと、甘みを感じて
次の段階で、猛烈に煙の味が広がります。

味に複雑な段階があるって凄いな、と思う。

ウイスキーはほとんど飲んだことがない。
鼻に クワッツ とくる、っていうか
舌もビリビリするでしょう?

もちろん、一口目はボウモアもそれがあったんだけど
慣れてくると「甘ッ煙~、甘ッ煙~、」が癖になり
止まらなくなりそうで、怖くなりました(笑)



先日、新宿のリマ* に買い物に行く。

マクロビの食材を扱っているお店です。

食品を美味しそうに見せる添加物は一切加えられていないので
写真で見ても地味ですが、
一個一個にパワーがあります。
どれもちょっと堅いかもしれません。
ふわっとさせたりして 食べやすくするような配慮はなされていません。
その分、良く噛んで食べることになります。

素朴でクセがないのがクセ、というか
他の食品は、わざわざ香料や着色料、添加物を加え
食べやすくしすぎだと思います。
客に媚びすぎです。
「おいしさ」と「食べやすさ」はイコールではないと思うんですよね。

で、ここまで考えてふと思う。

本で「読みやすい」
展示で「わかりやすい」
絵で「見やすい」

は、本質とはあまり関係ないかもしれない。

一般に言う「わかりにくさ」をまとった作品が
面白くなければ興味がもてないし
逆にわかりやすくてもつまらなければ、素通りしてしまう。

(自分の事を棚に上げて言わせていただくなら)

ようするに、食べやすいものばかりを食べていると
「食べにくいけど、美味しいもの」に気づかなくなる。

見る側にわかりやすいアートばかりを見ていると
「わかりにくいけど、面白いアート」が楽しめなくなる。

「わかりにくさ」が取り除かれたその瞬間に
ぶわーっと魅力的な世界が広がるかも知れないのに。

私は、
そもそも人間は、そんなにわかりやすい生き物だとは思わないし
生物を取り巻く環境だって、未だによくわかっていないのだから
未知の部分に目を向けるなら、
わかりにくいものになって、当然だと考えている。

すでにわかっているところにドップリ居たって
仕方ないじゃん、って思う。


変な花、咲いた❤

* リマ http://www.lima.co.jp/index.html


ありがとうございました!!

2014年12月05日 07時40分57秒 | EXHIBITION


打ち上げは、我が家で。

展覧会は12月1日に終了し、
トラックで作品達とともに、無事帰宅いたしました。

滞在中の師匠がシャンパンを用意していて下さり、
主人と3人で、ささやかにお祝いをしました。


自分が食べたいものばかりを用意
欠乏していた野菜、それから臭いのきついラム肉。
これが食べたかった~

とにかく展覧会中は
濃い~かたがたと毎晩飲み続け、
口のまわりにボツボツが…



毎日通った新宿2丁目
横断歩道を渡る時、必ず目にする風景。


かつての赤線地帯…
その名残を感じつつ


猥雑な異国のような情緒が

私の肌には妙になじみます。



とあるホテルの入口にはこんな悪魔が

パリ、セーヌ左岸…は言い過ぎですかね。



このパン屋さん* の存在に気づいた頃には
会期も半分過ぎていた。
画廊のすぐそばにあったんですね(゜゜;)

もっと早く知っていればと、悔やまれます。
知ってからは、毎日カフェオレとサンドイッチを買って
画廊で食べました。
やはりここはパリなのか!!(@_@;)








今年は奇数月ごとに展示があったにも関わらず
沢山の方々にお越し下さいまして
本当に感謝を申し上げます。
そして、これからお付き合いの始まる新たな出会いもありました。

厳しいご意見や温かい励ましわかりやすいアドバイス
しっかり受け止めてこれからも頑張ります。

また、
このブログをどんな方が見ているのか、今まで頓着していませんでしたが
とても大切な友人が見て下さっていることが
最近になって少しずつわかってきました。
ありがとう!!

会場で実際に会って、話して
励ましていただいて
とても大切な時間を過ごすことができました。

テーマも、素材についても
まだまだ追求、研究してまいります。

またいつか、ますますパワーアップしてお目にかかれるよう
精進してまいりますので
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

本当にありがとうございました。


* ドミニク・サブロン http://ds.maxim-s.co.jp/