伊豆のお土産に
「くさや」をいただいた。
強烈な「臭い」は
とても強い力で
記憶を引きずり出す。
身体全体から
幼少期の記憶がしみ出てきた。
幼い頃、京都の野山を
よく一人で散歩したのだけれど
当時はまだ、転々と牛小屋があって…
その野山の風景がブアーッと現れて
少しせつなくなった。
さて、
これをどう調理したかというと
「くさやチャーハン」だそうです。
伊豆の友人によるレシピ。
普通にチャーハンなのだけど
くさやは
焼かずに、骨や固いところを取り除き
細かくほぐしてから使う。
長ネギは大きめのざく切りにすると
甘くていいみたい。
たっぷりな油でくさやから炒めると、
独特の臭いがとび、
変わって日本酒が飲みたくなるような
良い香りに変化
味付けは塩こしょうで。。。
テレビでは
男子フィギュアスケートの選手がクルクルと飛び
くさやの強烈な味に脳はメロメロに溶け
日本酒も気づけば1本あきそうに…
完全に堕ちた
言い方は悪いけれど
頑張るのが嫌になった。
もう頑張れない…
理屈なんかもどうでもいい
旨いものは旨いと
ただただその幸せを享受する。
私の場合
制作をしていくなら、
あまり旨いものは食べない方がいいのかも…
https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei
パークホテル東京の仕事で
カードを作ることになった。
上の画像はシール。
以前描いた花の絵をシールにしてカードに付けた。
カードは可愛くしたかった。
でも、可愛いものを作るのは初めてのことで
ドツボにはまり
何日もかかってしまう…
パークホテル東京「BON ! BON ! PARC MARCHÉ」* にて。
クリスマスツリーと来年の干支のヘビを描いた。
ヘビなんかはうっかり怖い顔になっちゃいそうで
「抑えて、抑えて…
可愛く、可愛く…」と
自分にブレーキをかけながら描く。
パークホテル東京は今年の春の展覧会で
大変お世話になった。
久しぶりに担当の方に会い、話をする。
まだ半年しかたっていないというのに
何故かとても懐かしく、嬉しかった。
私は人が好きで良かったと思う。
いろいろあっても
人と話しているうちに
すっかり楽しくなってしまう。
絵を描いているのも
人と出会うためではないかと思えてくるほどだ。
先日、今年のリハビリ水彩画の教室も終了した。
生徒さん同士は、お互いつつきながら
励まし合いながら描く。
チームワークが抜群で、人間くさくて
大好きな教室だった。
最終日、うっかり泣きそうに…
そんな彼らと出会えたのも
上海に行った恩師のおかげだが、
その恩師が帰国しており
これまた毎日どっぷり話をする。
絵の話にかぎらない。
人の心はなんて柔らかで、
迷路のように複雑なんだろう。
だがその心地よい襞の奥に
黒々とした煩悶が突如垣間見られて
そのたびに私は愕然としてしまう。
人間は不思議
人と話すと心が揉まれる
まだ耕している最中
私、もっと変わりたいと思った。
* http://www.parkhoteltokyo.com/