Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

倒影機

2013年10月29日 11時41分18秒 | 日記


絵の具が乾くのを待つあいだ
倒影機で遊ぶ

作者は
ふじくらみほ さん


中に透明のボールが入っていて
表面には磨りガラス
いたってシンプルな作りだけれども
のぞくと
景色がまるく歪んで
ひっくり返って映し出される。
ぼおっと霞んで
何だか異次元をのぞいているようだ。

子供の頃
デパートの屋上のミニ遊園地に
幻灯のおもちゃがあった。
10円を入れて機械をのぞくと
ぼおっと赤茶けた光の中から
恐竜が映し出されて動き出す。

それがおもしろくて
しょっちゅう、遊びに行ってはのぞいていた。

「のぞき」というのは
人にとって何か特別な行為なのかも知れません。


横から見るとこんなかんじ


カードもかっこいいです。

江戸川乱歩の小説にも
春画にも
「のぞき」をテーマにしたものがある。

小さな世界を 目をこらしてじっと見ているうちに
フォーカスされて
何かがオンになる瞬間があり

そこから危ない世界がぶわぁ~と展開します。


原体験は
無垢な子供時代にあるのかもしれません


微熱、訪問、結局食欲

2013年10月15日 09時34分02秒 | 日記



秋なのに真夏日だったりして
体調が狂う

微熱が続いて下がらない。

動けないわけではないので
通常生活を送る。
疲れがでたのかもしれません。

先週は
花小金井というところに
日本画家N氏の自宅兼アトリエを訪ねる。

N氏とは羽黒洞さんを通じて知り合った。
かつて京都の日本画家 小松均*¹の
内弟子だったこともあるという。


絵描きさんの家は知恵の宝庫だ。
正直、帰宅してから私の画室も
マイナーチェンジしました。


道具の話はもちろん、
技法のこと
そして内面の話までもじっくり聞いていただいた。

ここでは詳しくは書けないけれど
絵なんかを描いてしまう 動機というものが
人それぞれあるわけで
そんなもの、分類するようなことでもないけれど
N 氏は自分と少し近い感じがしていた。

たとえば、
幼い頃の体験をずっと引きずってしまうケースがある。

自分と向き合うように画面と向き合ってしまう。

それによって
ある程度 冷静に、
自分を考えることができるのかもしれないけれど
そればかりではまた辛いわけで、

そうなると
いろんなパターンの作品ができてしまう。
それは複数の人格が現れるのと似ている気がします。

そんな話を展開し、
楽になるような言葉をぽーんといただいた。

何故訪ねたかって
私はただただ、N氏とこの話がしたかったのだと
帰り道、気がついた。





N氏からとても美味しいパンのお土産をいただく。
ご紹介いたします。

マダムシュープリーズ*² のパン

アンチョビ・トマト と ローズマリー・ベーコン

名前からして美味しそうでしょう?
少しクセがあります。

これを軽く焼いて
クリームチーズをのせて食べはじめたら
とまらなくなった。

写真の日本酒は磯自慢*³
これも絶品です!
20年ぶりに再会した
伊豆の友人からの贈り物です。
クセのあるこれらのパンにはぴったりでした。

結局
私の微熱なんかどうでもいいですね。

食べてる限り
元気です。





*1 小松均 http://homepage3.nifty.com/KOMATSU-HITOSHI/
*2 マダムシュープリーズ(通販あります)
 http://madame-surprise.com/pain.htm
*3 磯自慢 http://ameblo.jp/hasegawasaketen-blog/entry-10870019383.html


中之条ビエンナーレ…陰影礼賛

2013年10月08日 07時43分28秒 | おすすめ展覧会


1泊2日で群馬県中之条へ
「中之条ビエンナーレ」*¹ を観に行く


飯沢康輔氏作品

中之条ビエンナーレは初めて
だから、前回と比較をすることはできないが
ふと気になる共通点を見つけた。

それは光と影、主に影の部分
古民家、廃屋などの「暗さ」だ

この暗さと湿り気を帯びた木と土の
何ともいえない においが
作品に独特の表情を添えている。
これが、この土地を利用する、という意味なのだと思った。



今回のきっかけは
藤井龍徳氏*² の作品を観ること

3000個の小さなビニール袋には
この土地の井戸水が汲まれて
吊されています。

これは首つり

戦争で失われた命
死をまつ者の姿だと語られた。
死にたくもないのに死んでいった者たちの上に
私たちの「いま」はある。

何列も、何列も…
一番奥の列は闇に吸い込まれて 
その先にもずっと続いているように見えた。

おびただしい数
水は小さな光を反射する。
背後のふすま絵とのみごとに調和
悲しくなるほど美しい





藤原京子氏作品

やはり闇の効果
吸い込まれるような造形
吊り橋の床には割れたガラス片が敷き詰められている
こんな橋を歩いて行くわけにはいかない

地震、原発、暗い未来へのイメージががわき起こる


志村陽子氏作品

吊されたオブジェがふすまに落とした影は
墨絵のようだった。 


陰影礼賛*³
今再び そんな時代が来るなら嬉しい。

いつも
もっとうす暗いところで絵を観てもらいたいと思っていた。
その方が墨の色も和紙の色も
美しく見えるだろうと思うのだ。

だが、私の画室も、多くの画廊もマンションだ。

画廊の照明をいくら暗くしたところで
日本家屋の暗さとは根本が違う。

結果的にマンション仕様の墨色を求めてはいないだろうか
まあ、それが「現在」なのかもしれないが…


これはアートではなくて
私の腹
四万温泉、地酒の宿 中村屋*⁴ に泊まる
飲み過ぎと 食べ過ぎ
心に影





*1 中之条ビエンナーレ http://nakanojo-biennale.com/
*2 藤井龍徳 http://blog.goo.ne.jp/michika-6/d/20130508
*3 陰影礼賛 谷崎潤一郎 中央公論新社
*4 地酒の宿 中村屋 http://www.zizakenoyado.com/


腰痛に…

2013年10月02日 07時30分39秒 | 日記


今年、5月・6月と
2度転倒してから、特に右肩が痛く
大きくのびをすることもできなかった。

かばっていたせいか、わからないが
腰痛が悪化
なんとかせねば。

先日、ヨドバシカメラを徘徊していてふと目にとまった
「クビレディ エア」*


そうとう気になったので
まずはその場で試してみた。

エアが入っていて
ゆらゆらする。
座っているだけで、自然と筋肉が鍛えられるのだそうだ。
何より
左右にゆらすと腰が気持ちいい。

そもそも、ウエストにクビレを作るものらしいが、
これをもし、制作時の座布団代わりに使ったら…

身体が固まらずいいのではないか??
クビレが作れたら一石二鳥だし

そんなわけで
9回目の結婚記念日に買っていただく。



こんなふうになれるらしい。
まじ?(@_@;)



で、クビレディにすわって墨をすってみる(笑)


ぷよぷよ、リズムをとりながら すります。
結構いい!!
(書家の先生方に言わせたら邪道なんでしょうねえ)

自分の体重を全く感じません。
そのかわり
立ち上がった瞬間に ずっしりきます。

この重さが本来の私なのか…

プールから上がったとき

身体を重く感じるでしょう?
あれみたい。

腰への負担は確かに軽減されていると思います。

だとすると
これは男性にもいいかもしれません。
(形状に問題がなければ…)

*クビレディ http://cuvilady.jp/