Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

水鳥が…

2011年05月30日 07時52分06秒 | 日記


北側の画室に面した小さな庭

大好きなミニスペースに

なんと水鳥がすごい音で
飛び込んできた。

ちょうど側にカメラがあったので
あわててシャッターをきったのだが

私もびっくりしていて
うまく撮れない。

上の写真、
鉢の後ろに カモのような鳥が
写っているのがわかるかな
足の水かきが見えるでしょう?

フェンスを乗り越えようと
何度も羽ばたくが届かない

鉢をどかしてあげることにした。

私が庭に出ると
びっくりして さらにパニック

バサバサ暴れる。

意外と大きな羽

内側に青い色

風圧

やがてフェンスの下が開いていることに気づき
そこをくぐって
飛び立っていった。

良かった~

でも本当にびっくり。

これだから川沿いは面白い。

この庭は憩いのスペース

砂利もタイルも自分たちで敷き詰めた。

中央にいるのはかえるちゃん


7歳半まで住んでいた
京都の家から持ってきたものだ。

こどもの頃は、よく弟と一緒に
このかえるに
おしっこをひっかけて
遊んだっけ。

ってこんなこと書いていいのかな…

野生児だったんです


キンシナンテン

2011年05月24日 09時22分14秒 | 日記


驚く出会いがあった。

何年か前、お世話になっている人から
「奏デル盆栽ノート 」という本をいただいた。

私の植物好きを知り、送って下さったのだ。

つい先日、
この本の著者と偶然出会うことになった。

品川、高輪にあるオキュルスという画廊
ここは、父が頻繁に出入りしていた画廊だ。

この日 何となくぶらっと立ち寄った。

植物関係の展覧会をしていたことは知っていたが
絵なのか、写真展なのか…

そしたら、本物の盆栽が画廊の中に展示されていて
驚いた。

以前盆栽を見て、
死の美学だなぁなんて勝手に思ったことがある。

老いゆく長い年月を小さな世界にぎゅっと閉じ込めたような
そんなおもしろさを感じていたのだが、
(ちょっとだけ纏足を連想したりして)

でも、この人の盆栽は全く違う。
まるで自由な生の世界だ。

強制はない
生きるに任せる

鉢によっては、複数の植物が共生している。

共生に適するもの、適さないもの
それぞれの個性を生かす。

優しいまなざしの
とてもすてきな人でした。

で、結局…
その人の
キンシナンテンを育ててみることにした。

そのプロペラのような自由な形に
飛んでいきそうな軽さに
あこがれを感じたのだ。


ニゲラ

2011年05月22日 22時15分41秒 | 日記


青い星のような花

でも名前はニゲラ。

確か、種が真っ黒なので
この名前…だったと思う。

多少のアルカノイドがあるため
薬草などに用いられたとか…

本草学にあかるいわけではないが
はまったらさぞかし面白いことだろう。

ところで、
最初の写真の中央右側に
とても小さい薄ピンク色の花が
写っているのがわかるだろうか。

寄ってみます。

これは
名前は知らないけれど
道ばたでよく見かけては
欲しいな、と思っていたお花。

やっと来てくれました。

別に摘んできたわけではなくて
いただいた木瓜*の鉢にくっついてきたのだ。

そういえば、
欲しいな、って思っていると
本当にやってくることがある。

紅茶がちょうどなくなって
「欲しいな」と思ったら
その日のうちに届いて
びっくりしたことがあったっけ。。。

それはさておき

このニゲラは昨年の切り株から
自然と再生したもの。

ほっとけば咲くんだと
初めて知った。

でも、それを知らなかった私は
昨年の種をとっておいた。
これは種を含んだニゲラのドライフラワー。

(室伏選手、良い記録をだされたのですね…)

今日、うっかり種を蒔いてしまったのだけど、
後で調べたら、
秋に蒔くものだったらしい。

間違えちゃった。
ごめんなさい~

* http://blog.goo.ne.jp/michika-6/e/48dfa6196e48998f29257100e132b9a6


油壺2(磯遊び)

2011年05月17日 09時05分04秒 | 旅行


磯遊び
長年の夢がついに実現した。

これは…

虫ですか?

ふしふしです。

保護色なので
一見わかりにくいですが
この分節で見分けられます。

分節性は脊椎動物の特徴の一つですが
虫にとってはどういう意味があるんだろう…
う~~ん

ふしふしの周囲には
無数の繊毛が生え、
これで移動するのかもしれない…
頭はどっちだろう?
っていうか、頭あるのかな

さすがに触る勇気はないが、
ダンゴムシみたいに丸くもなりそうだ。


こんなのもいっぱいいます。
わかめの色をした
イソギンチャクのような…
なんでしょうね。

ゆらゆらしています。

そして

うっかり踏みそうになった
うちあげられた脳のような…海草ですか?

ああ!
磯は楽しすぎる!!

波は常に強く
とどまることがない。


よく言われることだが、
抵抗してふんばると
やはりもっていかれそうになる。


その動きの中に生きるものは
もまれて頑丈になるというよりは

柔らかく

揺れて

自由な形

動きそのもの。

でも、岩の付着部
踏みとどまるその一点は
意外と強いのかもしれない。

強さと柔らかさ
奴らは両方だ。


油壺1(アシカとBacon)

2011年05月16日 08時50分58秒 | 旅行



油壺マリンパークにいく。

マリンパークが本来の目的ではなくて
本当は、何年も前から
ただ、磯遊びがしたかっただけ。
その思いを果たしに海へ行った。

でもなぜかマリンパーク

そしてなぜかアシカショー



さらにこれを見ながら
なぜか
フランシス・ベーコン*¹の絵を思い出す。


確か、17、18才のころ、
ベーコンの画集を見て感銘を受け
本気で絵を描く人になりたいと思った。

今でも物故の中では
一番好きな画家だ。
(そんな自分が、実は微妙だと思うが…)


アシカは完璧に芸をするけれど
口を開くと
ものすごく怖い顔になる。

手加減なく開くので、
のどの奥まで見えて、
顔面がまるきりピンク色の内蔵になる

ビー玉のような眼
…ヒゲと牙

野生なのだ。

お子様用に、しこまれた芸のさなか
彼ら本来の野生が垣間見られて
たまらなくおもしろかった。

久しぶりに興奮しました。

今度は動物園に行ってみたい。

*1 Francis Bacon (1909-1992)
*2 Triptych,1986-87  

        
    Francis Bacon: Centre Georges Pompidou 1996, p.218-221


かたつむり

2011年05月15日 09時07分59秒 | 日記



雨のにおい

我が家のかたつむりたちも
むくむくと
今年の活動を開始。

ずいぶん大勢住んでいるのだ。

いとおしい、ぐりぐり模様。

そういえば、
生まれ変わるなら、
かたつむりになりたいと
言った人がいた。

本当になりたいのかなぁ

その人は今回の人生でもじゅうぶん
かたつむりだと思うのだけど…



今週は忙しく
全く絵が描けなかった…

以前より、絵の世界に入るのに
時間がかかるみたい。

日常をひきずっては描けない
それほど不器用になっちゃった。

実際何人もの私が
入れ替わり立ち替わり現れて
現実をさばいてくれてはいるが…

もしまたイラストの仕事が始まったら
ほとんどおかしくなってしまうかもしれない。

そんなとき、わたしも「かたつむりになりたい」と
思うかもしれない

究極のひきこもり

どうか絵を描くわたしのままでいさせてほしい

何人もいらない。
わたしは一人でじゅうぶんだ


蜂の気持ち(高尾2)

2011年05月06日 09時14分38秒 | 日記



高尾山は花の山だ。

いたるところに
可憐な花が咲く。

花の咲くところには
蜂がいる。

そして私は、
必ず蜂に襲われる。

羽音で
蜂の気持ちがわかるようになってしまった。

蜂の羽音がドップラー効果のように
高低があるときは大丈夫。

蜂は私に興味はない。

それはさしずめ、
通りすがりの私であり、
通りすがりの蜂である。

恐ろしいのは、
羽音に高低、強弱がなく
一定で
長い間ずっと鳴り続けているもの。

私が、歩いて遠ざかっているにもかかわらず、
音が一定なのは
一定の距離を保ってわたしを追っているからだ。

日当たりの良い開けた場所の蜂は
それでもまだ、あきらめのいい方だ。

恐ろしいのは
暗くてうっそうとした
森の奥から
その羽音が聞こえたとき。

これはとてもしつこい。

多分種類が違うのだと思う。

一定の羽音を聞いたら
振り向かず、
なるべく早く遠ざかるようにしているが、
うっかり森の蜂を見たことがある。

黒くてとても大きかった。

テレビなどでは
走って逃げてはだめ、とかいうが
…走りますよ。

でもね、
走っても走っても羽音は一定。

怖くて泣きたくなります。


すでに一度刺されているので
通常虫除けのネットを被るのだが

先日の高尾では
うっかりそれを忘れてしまった!

やはり蜂に追われて絶叫、
そしてすっころぶ。

身体や髪をあまり洗わないので
熊だと思われているのかしら…


高尾太り

2011年05月02日 11時01分41秒 | 旅行



天国のようなこの光景は
高尾山の奥、
城山山頂

といっても、植林されたもの。
この木のほかにも
スイセンやチューリップなど
斜面は輝くばかり、
お花畑が広がる。

毎年、この時期に高尾に入る。
私の山開き。
年の初めは絶対に高尾と決めている。

路の途中の寺や神社で
その年の安全を祈りながら、
家族や友人の無事を祈りながら登る。

テレビドラマやミシュランのおかげで、
高尾の山頂までは、すごい人、人…

でもその奥は
ぐっと人も減り
山らしくなる。



写真だと伝わらないけれど、
山の中では、
鳥の声がずっと聞こえていい気持ち。

路で一人きりになった時、

急に風が吹いてきて
ざわざわ木々をゆらして
その風が頬を包んで
あまりにもやさしくて気持ちよくて
目を閉じた。

自然に涙が出る

身体の中まで
吹き抜けていったようだ。




城山山頂で恒例の
なめこ汁とおでん。

写真にすると質素ですが、
これは、本当に美味しいんですよ!!

山頂でのお食事は
最高に贅沢!
最高に幸せ。。。


下山途中でみごとな八重桜に出会う。


今年は、地震のせいで
何となく落ち着かなく
気づいたら桜は終わっていた。
この山で
今年の桜をちゃんと見たように思う。

ぼんぼんとした重み。
円くてかわいい。

たとえようもない

「美しい」という言葉では
おさまりきらない。

ここに来てよかった。



完全に山を降りて
山菜とろろそばを食べる。

なめこ汁ほどの感激はないが
そばを食べないと登山は終われない。

なぜか2Kg
太りました。

なぜでしょうか…