Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

「わたしの中の村上春樹 Ⅲ」@ギャラリー枝香庵

2019年08月26日 11時09分16秒 | EXHIBITION

この度、
9月5日より ギャラリー枝香庵 「わたしの中の村上春樹 」に出展いたします。
私が選んだ物語は短編小説「めくらやなぎと、眠る女」です。

主人公は、耳の聞こえの不自由な親戚の子の通院に同行する最中、
白昼夢のようにかつての女友達の作り話を思い出します。
それは「めくらやなぎ」という気味の悪い植物から出てきた蝿が、
眠る女の耳から身体の中に入り肉を喰らうという話。

短編でありながら、現在と過去と、その過去の人物の作り話とが層状に交錯する複雑な物語です。
この中で私は「耳」に着目しました。

私自身、左耳の聞こえがおかしい時があります(低音障害型難聴)。
「聞こえがおかしい」というのは単に「聞こえにくい」のではなく、
私の場合は空間そのものが歪んで感じられるためとても不安な状態に陥ります。
私たちが立つこの空間というのは人それぞれに違う、なんて不安定なものなのでしょうか。

この物語に痛く共感し作品にすることができましたが、
少し怖い絵になってしまいました(いつものことかもしれませんが)。

お忙しいことと存じますが、是非ともご覧頂けましたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


「眠り姫」33.2×23.8cm,墨・和紙,2019,亀井三千代




瀬戸内芸術祭

2019年08月22日 10時16分34秒 | 旅行


残暑お見舞い申し上げます。

暑いDEATH(@_@;)!!

毎年、人人展から座の会にかけての3月~7月は地獄の日々。
ここが終わると少し一息ついて遠出をしたり、観たり聴いたり
暑い夏の日々をだらだら過ごします。
瀬戸内芸術祭にも行きましたが、その後何も書いていませんでした。
暑すぎて、書く気力がありませんでした。

とはいえ、注意事項だけ書きます。
行くつもりの方のお役に立てれば…
私は高松を基点に豊島(豊島美術館)、直島(地中美術館、ベネッセ美術館、李禹煥美術館等々)をまわりました。


1.暑い
滝のような汗で常に服がびしょびしょ。
速乾性のあるスポーツウウェア、帽子、団扇、日焼け止め、水は必須です。

2.整理券制
快適な鑑賞空間を保つためか、美術館は人数制限があり、
豊島美術館では整理券をもらってから2時間まちました。
その待ち時間に芸術祭の作品を観ることをおすすめします。
豊島では、先に美術館に行って整理券をもらうこと。
(あらかじめネット予約できればそれがベスト!)

そして、船のチケットも整理券制。
常に船の発着時間は把握していないとなりません。
その整理券をゲットするのに、チケット売り場まで走る感じ(笑)
海外からの人がめっちゃ多いので海外旅行かと思いました。


3.島での食事
食事処は点在していますが
喰らうための行列(炎天下にありえない!!)、
あるいはメニューが終わっている(出し尽くした)場合が多いので
船に乗る前にコンビニで食料を用意することをオススメします。


それでも行ったかいがあり、
美術館の建物自体がアートとなっていて、それは本当にすばらしいものでした。
従来の「美術館が箱でその中に作品がある」といった考えでなく、
作品と建物が一体化していて、中に入った瞬間から体験としてアートがあるわけです。
そして出てから、この海も島も全てがアートなのだと
概念自体が広くひろがり、同時に私の小さな肉体の中にふっと根ざすのを感じました。
素晴らしい体験!!
「これこれ、このために来のだ」と200%満足して戻ってきました。

もちろん、うどんも絶品でした。




最後になりましたが、
この旅、高松の友人と合流して聞いたところによると
基本的に島巡りは秋。「秋!」だそうですので
できれば夏は避ける方のをおすすめします。
ご静聴ありがとうございましたm(__)m




★豊島美術館

★地中美術館
★ベネッセアートサイト


今年後半の展覧会予告2

2019年08月01日 12時25分37秒 | 展覧会予告


暑中お見舞い申し上げます。

第8回 座の会展「座2019」は終了いたしました。
梅雨明け前の雨の多い中、沢山の方々にお越し頂き、ありがとうございました。
今回、松本俊喬先生追悼展に深く関わらせて頂いたことが、
私にとって何にも代え難い経験となりました。

第1室、追悼展示のフロアは、メンバーの機転の利いた素晴らしいアイデアにより
緊張感のあるフロアとなり(↑画像)
そして何故か、これとは別に親しい方をなくされたお客さまが何人も訪れて、
大切な「いのちの話し」を語って下さいました。
長雨の為かしっとりと厳かで、とむらいの展覧会のようでした。
皆様、本当にありがとうございました。






そんな座の会が終わった翌日に梅雨は明け、いきなり猛暑に。
私は旅に出ました。

行き先は香川県、瀬戸内国際芸術祭2019 です。
高松の友人と合流し充実した旅となりましたが、まぁともかく暑かった!!(@_@;)
この夏、瀬戸内芸術祭に行こうと企画している人にはお知らせしたい情報もあり、
詳しくは後日書きますが、まずは今年の残りの展覧会情報から。

● 9月5日(木)~14日(土)ギャラリー枝香庵「わたしの中の村上春樹 Ⅲ」
● 12月10日(火)~21日(土) あらかわ画廊 グループ展 

9月になっても暑いんだろうなぁ…
がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!!

皆様には、くれぐれもお身体ご自愛のほどを。