人人展本展が3日で中止になったことで、
私にとって絵を描き、見ていただくことは生きることそのもだと痛感しました。
展示の機会がある、ということはなんて有難いことなのでしょうか。
それは人と人を繋げることそのものだと思います。
今回「足を運んでいただくこと=コロナウイルスの感染に加担すること」
という不本意な図式の中で悩みます。
善だと思っていたことが突如悪にも変わりうるのです。
人との接触が危険なら今までよりも強く互いに信頼し合い、
精神的な絆を繋げる努力をしなくてはなりません。
今はそれしか思い浮かびません。
長くなりましたが、現在小品を展示しています。
大好きな植物をなかば遊びながら描きました。
それともう1点は春画のためのドローイングです。
多くの方に足をお運びいただけないのが残念ですが。
羽黒洞
3月25日(水)からの人人展(東京都美術館)に向けて
手作りマスクを準備してます。
というか、折るだけです。
美術団体は開催を団体側に委ねられています。
まぁようするに自己責任、なわけですが
作家側のマスク着用と消毒液の準備を要請されました。
マスクを持っていない参加作家のために
とりあえず手作りマスクを作ろうということになりました。
耳にかけるゴムは別の作家さん担当、
私は布部分を担当することになりました。
早速「縫わないマスク」で検索し
折るだけマスクを用意することにしました。
縦30cm、横50cmの布を準備
上下をちょうどよい幅に折ります。
さらに左右を中央に向かって折ります。この時点でかなり布が重なり厚みが出ます。
左右の折れ曲がり、というか角の部分にゴムを着けます。
画像のゴムはヘアゴムを使用していますが、もっと長い方がいいです。
ゴム担当の作家さんは「パンツのゴム」でも良いと言っています・笑
表から見るとこんな感じ。鼻から顎のサイズに合わせて広げることもできます。
とりあえず大量生産。なんか「人人」のタグを付けたくなったり…
マスクはウイルス予防に効果的でない、と言われていますが
花粉症の季節、自分の飛沫を飛ばさないという意味では有効だと思います。
内にこもっていても生産的でない。
それどころか、ウイルスがおさまるまで外出を控えるなんて無理。
気をつけながら仕事をしたい。どんな手立てがあるか模索中だ。
美術鑑賞は人と人の距離をたもてます。
マナーやエチケットを守り、恐れず美術館に来て欲しい。
もちろんそのために公共交通機関を利用しなくてはなりませんが
人人展では消毒液を準備しました。
展覧会を来週に控え、
今までに無い大きなモノに挑むような感覚。
温かい応援をお願いいたします!!
★人人会HP
お世話になっているよみうりカルチャー町屋で
「ルネサンス探訪・解剖図を生んだもう一つの美術史」という新講座を受け持つことになりました。
これは精密で正しい解剖図譜が描かれるに至った経緯を、
イタリア・ルネサンス美術の流れを背景にたどってみようという試みです。
私は東京医科歯科大学で解剖学、解剖図の勉強をしていた時に、
慶應義塾大学でルネサンス期の新プラトン主義と解剖図譜の関係も学んでおりました。
知識は放出しなければ何の役にもたちません。
今まで語るチャンスもないマニアックな知識でしたが、やっとお伝えできることに妙な喜びを感じます。
猛烈に勉強した頃の知識。
好きな人は好きだと思います。
講座は受講者さまがある程度集まったら実現いたします。
珍しい内容になるかと思いますが、ご興味ある方は是非ともお越し下さい。
お待ちしております。
★「ルネサンス探訪・解剖図を生んだもう一つの美術史」
よみうりカルチャー町屋(JR町屋駅駅前)
3回講座:4/30、5/21、6/18 10時~11時半
詳細・お申し込みはこちら→ https://www.ync.ne.jp/machiya/kouza/202004-03950123.htm
野生のふきのとうが届きました。
苦みのある食材は春のサイン。
さっと茹でてから、一晩水につけてアクを抜くのだそうだ。
それから味噌と炒めて蕗味噌を作りました。美味しい。
形が個性的ですので、とりあえずは描く!!
木瓜や少し早い桜が咲き始めて
本来なら春のおとずれにわくわくするはずだけれど
コロナウイルスのせいで気持ちは全く晴れない。
舞い込む自粛や中止の知らせに、鬱々とした日々を過ごしています。
私自身もカルチャーが休講となりイタイ思いをしています。
とはいえ高齢の生徒さんに知らず知らずうつしてはいけないので、
これで良かったのかもしれません。(あ、私も高齢か!?(@_@;))
教室の場所が遠いので、展覧会と重なると時々しんどいですが
生徒さんの絵と向き合うと気持ちもピンとして
私には本当に必要な時間となっています。
やはり休講は寂しい。
昨年暮れにインフルにかかっただけでも辛かったし、まわりにも迷惑をかけてしまった。
その辛さは「疲れをためるな」という教訓となりました。
マスクやうがい、手洗いはもちろんですが、よく寝て良く食べ良く笑い、
身体に負担をかけないよう気をつけています。
それでもかかるときはかかるので、コロナに感染した人が身近に出ても責めないであげて欲しいです。
さて、今月の参加展覧会、第44回人人展開催判断は団体側に任され
ウチの会長曰く「ヤル!!」。現在粛々と準備中です。
私は4月に個展を控え、またカルチャーでは新講座も開設します。
近くなりましたらお知らせをすると思いますが、温かい気持ちで応援いただけましたら嬉しいです。
皆様、お大事にお過ごし下さい。元気にお目にかかりましょう!!
第44回人人展
3月25日(水)ー31日(火)東京都美術館
★詳細はこちら→ 人人会HP