Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

“涼味 RYOMI”展 ご案内

2012年06月22日 16時53分24秒 | EXHIBITION

荒井経「景色2/10 11:54」

5月まで参加させていただいた「春色の墨」展に続いて
パークホテル東京では夏の企画
「涼味 RYOMI」展 http://www.parkhoteltokyo.com/artcolours/
が開催されています。

今回私は参加しておりませんが、
企画は引き続き羽黒洞さん
参加されている作家さんは
荒井経さんと水口和紀さん。

夏だけに
ブルーが基調になっているようで
春とはうって変わって
すっきり男性的なイメージでしょうか…


とてもとてもすばらしい作品です!!
是非ともご高覧いただきたく、
お案内申し上げます。

上から荒井経さん、肉筆浮世絵、水口和紀さん、泥絵

羽黒洞さんからは

泥絵*¹ や肉筆浮世絵(掛け軸)の展示もあるようです。

夜には、これも春に引き続き antymarkさんの映像が
ロビーの巨大壁面に投影されるそうです。


もし、ホテルにいらした際には
是非是非ハンバーガーランチ*² を食べてください!!
かなりオススメです。

私もまた食べたいと思います。

*¹ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A5%E7%B5%B5
*² http://blog.goo.ne.jp/michika-6/e/a379d877fb917ccaf632d1fbed8672ed

 どうぞよろしくお願い申し上げます。


トンネルに住む

2012年06月18日 08時41分20秒 | 日記


HPのアドレスが変わりました。
新しいのはこれです。
http://www.ze.em-net.ne.jp/~usa/michiyo/


と言っても、
全く更新していないので
これを機に何とかしなくては…

更新したら
またお知らせいたします。


高尾山ケーブルカー* のトンネル
日本一の急勾配なのだそうです。

トンネルは行く先に光があって
とりあえず、あそこで抜けるってわかるからいいけど

日常では
気がついたらトンネルの中にいて、
いつ抜けるかもわからない。

だから、
ある日突然、抜け出たときには
いきなりジャンプしたような感覚に陥る。

実は
ジャンプではない。

ジャンプのように思えるけど、
着実な歩みの結果なのかもしれない。



「凡庸の反対語は愚直」だと
恩師が刺してきた。

全身から血の気が引いて
倒れそうになる。

トンネルから出たくて もがいていた。

どうせ抜けてもまた入るから、
もがいたって意味がないと、

一生トンネルなんだと
腹を括る方が良いのだろうか…

それもつらいなぁ~





* http://www.takaotozan.co.jp/timeprice/index.htm


奇形?正常?

2012年06月15日 07時29分28秒 | 日記


こんなにかわいい花も

終われば種をつけます。


写真右端にちらちら見える赤いのがそれ。
同じ花

種は…

膨出!

ひとつの花に対して
複数の種ができるらしい。

今まで
種は一個ずつだと思っていたが

勘違いだったかしら…??

それとも
放射能で奇形になったのか


ほらほら、いくつも。

中から押し出されるようにも 見える。

種はやがて黒くなり、

花弁は反り返る。


少しエッチな形態(に見えるのは私だけ?)
剥き出しじゃん!!


種の周りには
赤くて細い突起が無数に伸び出して
付け根もぱんぱんに膨らんだ。

黄色い花の頃の可憐さは もうない。


ふと、羽子板の羽根を思いだした。

かつては植物の種に羽根をつけて
遊んでいたのだそうだ* 

* http://www.okadanouen.com/zukan/tukubane.html


ちょっとだけ狂う

2012年06月08日 06時55分03秒 | 日記


名前も知らない木
紅白の順番で植えられている。
白の次は、


赤…そのまた向こうに 白、赤と続く。

近くで子供たちが木を見て、
「わー気持ち悪い~!!」と叫んだ。

毎年6月のこの時期、
気づくと もさっと花をつけている。
まるで、冗談みたいだ。

あまり背が高い木ではないので
下を通ると
髪が花に触れそうになる (のがちょっと嫌だ)。

この時期に訪れてくれた友人も
必ず反応して
「この木は一体何ですかぁ?」とか、
連泊の人は
「あれ?昨日まで、咲いてませんでしたよね」 とか…

彼らの微妙な表情を
この紅白を見るたびに思い出して
何だか可笑しくなる。

ピアニストのアファナシエフ*¹ は
ピアノの調律はちょっとだけ狂っているのがいいと
著書*² に書いていた。

ストライクゾーンをほんの少し外した魅力
完璧はつまらない、外しすぎはいやらしい。


私は多分、この木のことが

大好きだ。

http://www.youtube.com/watch?v=vKPjvGJELB4
(少し長いですが、24分過ぎからの演奏シーンはすばらしい)

*² 「音楽と文学の間―ドッペルゲンガーの鏡像」
   Valery Afanassiev 
論創社 (2001/11)
    http://www.tsutaya.co.jp/works/40181602.html


ボストン美術館展へ

2012年06月04日 16時27分21秒 | 日記


先日、
座間の方へ引っ越した作家さんを訪ねた。
抽象画を描く彼女は20年来の友人だ。

作家同士でも
話の合う、合わないはあるのだけれど、
その人と私は
絵も、世代も全く違うのに
何故か通じ合える。
ピンとくるものがあるのだ。

その「ピン」って、実は
声のトーンや、間の取り方
その空気のことかもしれない。

そして決まって私にとって居心地の良い相手は
死のような空気を持っている

彼女のアトリエは
男のものでも、女のものでもない
生活感の全くない
絵、ただそれだけの為にある部屋だった。

立てかけられた作品だけが
静かに息をしていた。

孤独…


そういえば上海に行った恩師も
どっぷり死の絵を描く人だった。

絵とは、死の中から生まれてくるのだろうか?
絵描きはどこまでも孤独なのか?

「絵があれば、私は全く孤独を感じない」
と、彼女は言った。

孤独だとか、考えてる時点で
まだまだなのかな…
私、まだまだ甘いかな…

夜の東博
ボストン美術館展* に行った。
こんなに異様で美しい絵を描く日本人は
尋常ではない。
誇らしくさえ思う。

* http://www.boston-nippon.jp/