Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

アウラ

2020年10月30日 11時46分30秒 | 日記

展覧会の会期がまだはっきりしないので告知できませんが、
次は猫です。「アウラ」と名づけました。
アウラはウォルター・ベンヤミンが写真論の中で芸術作品に対して論じていますが
私はどちらかというと、「風」「兆し」「オーラ」のような意味合いで名づけました。

最近は、いくつかのバラバラなプロジェクトが同時進行していて
まだどれもブログに書ける状況ではありませんが、
そんな中、先日初めてズームに参加しました。





ステイホーム中に、
慶應義塾大学の卒論でお世話になった教授の連絡先が出てきて
繋がることが出来た。
私は引越に次ぐ引越で、不義理をしていたが懐かしく
進められるままにその先生の所属している学会に入った。
色や形に関係しているので勉強になると思ったのです。

先日、初めてその学会の発表を拝聴する機会に恵まれた。
それが私にとっては初めてのズーム体験でした。
実際に会わず、モニター越しだというのに息もできないくらい恥ずかしかった。
恩師との再会もモニター越し。挨拶もきちんと出来ずこそばゆい。
ズームが恥ずかしいのは顔がずらずらっと並ぶからだと思う。

発表に関してはめちゃくちゃ快適で
落ち着いて聞き取れるし、画面も良く見える。
会場に行く手間が省けるので身なりなども緩くてすみます。

そして、今度は私の方が
墨の研究会でズームの発信側にまわるのですが、
この経験から何らかの提案ができそうな気がします。
自分の中に「変化」が起きてるなぁと実感します。


とはいえ、制作もコツコツ進めています。
現在、自分では実験期間、あるいは一人合宿と名づけて
今まで気になりながらもできなかったことを試しています。
当然上手くいかないのでストレスですが
これができるのも今、と思って辛抱します。
上の画像はやっと仕上がった作品「enigma」
どこに出すでもありませんが新しい紙と方法で仕上げました。
これがまた次の制作のステップになることを期待しています。
そう、こんな希望の持てない時だからこそ
未来に希望の種をまく。
私という小さな時間を超えて成長して欲しいです。


初レクチャーに感無量

2020年10月19日 08時38分35秒 | 水彩画教室


画像は、よみうりカルチャーさんの ツイッター より。
人生初のスライドレクチャー、第1回目は無事に終了しました。
予想外の楽しさでした!!

そして、企画して下さったよみうりカルチャー町屋の担当スタッフさん半端ない熱意に感謝!
マジ熱い(@_@;)❣️ こんなマニアックなテーマを実現させていただいて、
私はただただ感無量です。

大好きなテーマを90分、好きにプログラムしてそして全力でお伝えするのは
この上ない幸せだということが分かりました。

そもそもこんなマニアックな話を今まで人にしたことがなかったんですね。
話しの内容がややこしいし、知ったからってどうということもない。
どうせ興味ないだろうなぁって思っていました。
展覧会のギャラリートークでは、私の次に話す人が気になって落ち着いて話せない。
ギャラリートークで沢山の作家が話すのに一人の作家がだらだら時間を使うのは
聞く方も疲れるだけ、って思ってしまう。
ですので、自分一人で何にも気を遣わず話せるのは本当に幸せなことです。

現在もまだコロナ禍おさまらず
本来は開催自体が難しい中、お越し下さった方々には本当にありがとうございました。

第2回目は11月19日。
新プラトン主義が伊ルネサンス芸術にどのような変革をもたらしたか、
それは解剖図にも影響を及ぼします。
定員まで若干あきがあり募集を続けています。
今後もコロナ対策に細心の注意を払って開催してまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

★【ルネサンス探訪・解剖図を生んだもう一つの美術史】
次回 第2回目 11/19 10:00~11:30
お問い合わせ:03-3802-7115(よみうりカルチャー町屋・京成、千代田線 町屋駅前)
ウェブ: https://www.ync.ne.jp/machiya/kouza/202010-03950123.htm

★また、同じくよみうりカルチャー町屋では水彩画の講座も受け持っています。
水彩画:第1、第3土曜 10時~12時
日曜スケッチ:第2日曜 10時~12時半
体験、見学などもできます。
ご興味ある方は是非のぞいてみて下さい。
お待ちしております。
 
今日の日曜スケッチは日本橋界隈でした。
ガチで取り組む生徒さん。絵はどんどん良くなります。

10月15日(木)スライドレクチャー第1回目

2020年10月10日 11時14分18秒 | 水彩画教室

10月15日(木)
スライドレクチャー『ルネサンス探訪・解剖図を生んだもう一つの美術史』の
第1回目を開催します。
これは月1回、12月まで続く全3回の講座です。

イタリアルネサンスの新プラトン主義A.ヴェサリウスの解剖図の関係は
卒論の研究テーマでした。
イタリアルネサンスだけでも調べるととても面白く、
今回はそれを引き起こす12世紀ルネサンスにも
少しだけ触れようと思っています。

見出しの画像は何年か前に訪ねたアルハンブラ宮殿内部の写真。
12世紀ルネサンスというと、スペインのイスラム化が避けて通れません。
宮殿内、余白がまったくなく、どこまでも続く文様と文字の宇宙に驚嘆しましたが、
当時撮った写真が、まさかここで役に立つとは思ってもみませんでした。
人生って本当にわからない。



そして、西洋史をガチガチにやると疲れてしまうので、
解説には時々映画シーンを例えに用いることにしました。
映画好きで良かったです。

画像は様々なものをご紹介しますが
全て解剖図に集約させていきます。


★『ルネサンス探訪・解剖図を生んだもう一つの美術史』
10月15日(木) 10時~11時半
会場:よみうりカルチャー町屋(京成、千代田線町屋駅徒歩0分・駅前です)

「第1回は、イタリアで起こったルネサンスとは?そこに至るまでの西洋史を足早に追います。
また西洋絵画を読み解く上で必要なイコノロジー(図像学)の知識をはじめに学んでおきましょう。」

お申し込み、お問い合わせは
よみうりカルチャー町屋 03-3802-7115
ウェブはこちら↓
https://www.ync.ne.jp/machiya/kouza/202010-03950123.htm

当日ぷらっといらしても受講可能のようです。
コロナウイルス対策のため定員12名で開催します。
お待ちしております、どうぞよろしくお願いいたします。