Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

亀井三千代 HP/Michiyo Kamei official web site 

https://michika-6.wixsite.com/michiyokamei

日本水墨画大賞展2018 開催中!

2018年10月30日 08時25分04秒 | EXHIBITION



この大賞展は、3年前から発足
その第一回目に掛け軸「声」を推薦いただいて準大賞を頂きました。

今年は2回目。

前回の受賞作品として作品を展示して頂けるとのことで、
実は先日大阪まで搬入に行ってきました。

主催は日本水墨画美術協会。拠点は関西(大阪)なので
私にはちょっと距離があるのだけれども
協会の専務理事、濱中 応彦(はまなか おうげん)先生に3年前にお会いしたきりだったので、
是非再会したいと思い、そしてずいぶん長話しをしてしまいました。






先生はとても気さくでエネルギーに溢れ、
水墨画に対する熱い塊のような方だ。

めったにないチャンスなので、常日頃疑問に思っていたことをぶつけてみた。

「墨や、水墨画はどのように英語表記するのか?」

というのが私の疑問。

Sumi, Suibokuga もあれば
Chinese Ink… というのもある。
ようするに決まっていない、のならば決めていきましょうよ!!
という話しで盛り上がる。

展覧会をしていると、外国人は必ず来る。
そろそろパンフなどは英語表記が必要だと思う。
墨の起源は確かに中国だけど水墨画は日本で進化した技法だ。

それは水をたっぷり使っても破れない、日本の和紙があってこそ進化できたのだ。

だから、水墨画は「SUIBOKUGAなのだ!!」と浜中先生。
はい❤私も広めていきたいです❤

ああ、そうすると和紙は「WASHI」なのか、
それとも「Japanese paper」なのか??(;゜ロ゜)




★「日本水墨画大賞展2018 」@ 尼信会館(兵庫)~11月11日
主催:日本水墨画美術協会
◎尼信会館:お近くの方は是非ご覧ください。
http://www.amashin.co.jp/kaikan/p1/p1_1/p1_1.html




展示中の「声」2010 亀井三千代


「装幀画展Ⅵ」パレットギャラリー麻布十番

2018年10月23日 08時17分34秒 | 展覧会予告

今年最後の参加グループ展は、
★12月8日-16日「装幀画展Ⅵ」
パレットギャラリー麻布十番→
http://palette-gallery.jp/




この展覧会は参加作家20名ほどが、各自文庫を選びその装丁画を描き、
さらにそれをデザインして文庫に装幀するといった…(@_@;)
手の込んだ企画です。
私のデザインセンスは最悪なので
装幀デザインもおそらくダメだろう。
なので、せめて絵は必死こいて描こうと…

選んだ本はボルヘス「伝奇集」 (Ficciones, Jorge Luis Borges, 1944)
ずっしりきましたね。
岩波文庫の表紙はボルヘス本人のポートレート?っていうか赤い顔(笑)
引きずられないという意味では楽に制作に入れました。
今回のルールは
「何かを連想させても、決して何かになってはいけない」

…のですがそれ以前に
この装丁画展のことを人に話すと
「で、何を選んだの?」

「ボルヘス」

「…」

「伝奇集…」

「??」笑

これを何度繰り返したことか。
この時点で出展作家としては既に不利かもしれません。
が、まぁ仕方ないので、だったらあえてラブ!ボルヘス❤




「伝奇集」は短編集ですが、
ページ数では短いそのストーリーは文字によって無限に裁断されていて
ですので、ずっしりとした重さは全然短編のそれではないわけです。
ちいさな枠の中に無限に広がる万華鏡に例えると良いのでしょうか。

人生の描き方はさまざまですが
ボルヘスの小説の最後、エンディングは
結論を時の中に深く沈めて、永遠に漂わすようなところがあり
腹のあたりに自分の人生を(死をも)感じつつ
同時に肉体の重みからふわっと解放されるような感もある、
そんな不思議な書だと思います

私たちのこの生は、一体どんなものだというのでしょうか。
例えば死んだ父、死の間際、どんなことを思ったのだろう?

もう読む前の私に戻ることはできません。
平たくいうなら「やみつき」

デザインはある方のお力をお借りしました。
どのような装幀デザインになるか乞うご期待です…

詳細は11月に入りましたら再度お知らせ申し上げます。
お楽しみにしていただけましたら幸いです!!
(ボルヘス読んで下さい…)


「波露の会」は、”よみうりカルチャー”の水彩画教室有志展でした。

2018年10月17日 22時40分53秒 | 日記

ご案内を忘れておりましたが(^_^;(^_^;
先日終了した「波露の会」は
よみうりカルチャーで私が担当している
水彩画教室の有志による展覧会でした。

ご興味のあるの方は ↓ を参考に、是非いらしてみてください。
1回体験もできます。

よみうりカルチャー町屋
水彩画:第1、第3土曜日 
日曜スケッチ:第2日曜日 

よみうりカルチャー錦糸町
初めての水彩画:第2、第4水曜日 

よみうりカルチャー浦和
初めての水彩画:第1、第3土曜日 

お待ちしております(^-^)/


ありがとうございました。

2018年10月15日 08時22分29秒 | EXHIBITION


「長瀞」F8 亀井三千代

壁がなかったらどこかに置いとこ、と思っていましたが
片隅に一箇所残っていました。

カルチャーで講師を始めた頃、
やっぱり多少は描けなきゃ教えられないと
水彩画を集中して描いていた時期がありました。
「長瀞」はその頃の作品です。

『波露の会』という名前にちなんで、
水に関係する絵をさがしていたらこれがありました。

今回は羽黒洞さんの隅っこに展示。

いつかまたどこかで展示の機会を見つけたいと思います。

第1回波露の会
↓展示風景より





メンバーは高齢の方が多く、
様々な事情を抱えていますが、絵には全く悲壮感がなくふわっと柔らかい、
私にはそれが救いに思えます。

今後もメンバーの作品に寄り添えていけたら幸せです。

第2回があるかどうかはわかりませんが、
(というのも、いろいろなタイミングが合わないと難しい)
これからも応援くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ご来場下さった方々、本当にありがとうございました❤


『波露の会』水彩画展 13日まで @ 羽黒洞

2018年10月10日 09時09分36秒 | EXHIBITION


「水浴」雨宮真美さん F8 水彩 2018

「波露の会」@羽黒洞 開催中ですが
少しだけメンバーの作品をご紹介したいと思います。
↓画像をクリックすると拡大画像が出てくるはずです。
   

   
一番嫌なのは「何となく同じような雰囲気」
基本バラバラがいいと思います。

他人の意見を聞きすぎるのはNGだと
メンバーにはよくよく言うようにしています。
だから私の話なんかも聞き流せと言っています(笑)

熱心に聞いてしまうと洗脳されて絵が誰かに似てきてしまいます。

メンバー各々の「こうしたい」を実現するにはどうしたらよいか
それを一緒に考えるのが私の役割だと思っています。
「絵とはこういうものである」からの解放を願ってやみません。

★『波露の会』水彩画展 13日まで @ 羽黒洞 是非ともご覧ください。
http://www.hagurodo.jp/

この奇妙な看板目指して来て下さい(笑)

展示、無事終了❤

2018年10月06日 20時09分57秒 | EXHIBITION



 『波露の会』@羽黒洞

 画像は「和服の似合ったモデルさん」M.Hさん作品。人人展の作家か??アールブリュッドの匂いがします。メンバー全員やる気満々、SNSの投稿OKとのことで(笑)少しずつ作品をご紹介いたします。
昨日は羽黒洞Tさんと、飛び入りの助っ人UEちゃんのおかげで何とか展示終了しました。
展示ってホントに面白い。高さがちょっと変わるだけで絵の見え方が全然違う!
それにしても、羽黒洞のTさんはホントに展示のセンスが素晴らしい。
画商さんだから当然、なのでしょうか?私には持って生まれたセンスのように思えます。





今回、作品数が多かったのでどうなるこかと思っていましたが
とても面白い展示になりました。
何が大変かって、壁面の容量を超える点数の絵をどう飾るか、ということです。
そこに創意工夫が生まれます。
もし会場が広ければ、ただ横一列に並べれば良いのでこの工夫は生まれない。
羽黒洞さんは画廊の形がでこぼこ、そして床の間がある不思議空間。
鍛えられます、そしてそれはとても充実して楽しいことでした。


何故か羽黒洞さんは、看板文字に私のチョー失敗作を選んだ。「これがいいよ!」さすがです(^_^;...是非遊びにいらしてください。

『波露の会』水彩画展 10月8日(月・祝)~13日(土)@羽黒洞→http://www.hagurodo.jp/




ざわざわ。

2018年10月03日 17時06分41秒 | 日記

何となくザワザワ
落ち着かない。

カルチャーの生徒さんは全員年上なので
具合が悪くなる人もいるし、ご家族の介護やご不幸や
その他さまざまな事情を抱えてそれでも絵を描きに通ってくる。
もちろん亡くなってしまう方もいる。

この人達の人生に寄り添うことは
私の役割だと思っている。

今回の「波露の会」でも急なことが起こり
追悼展示をすることになるかもしれません。

「波露の会」、ハローなんつってダジャレていたけど
夢をのせてつけた名前が
涙のようにも思えてくる。
私の選んだ案内状の絵も川を渡る旅立ちのような絵ではないか。

人生は不思議なことが沢山起こる。
私は預言者ではないが
それでも結果、預言じみたことになってしまうことも少なくない。
でもそれは、絵に携わっているから仕方がないと思っている。
絵の世界はそもそもそんな世界だからだ。

絵を見れば再びその人と出会える
何度でも出会える。

明日から展示作業
展覧会は来週から
是非見て下さい。

★「波露の会」
羽黒洞
10月8日(月・祝)~13日(土)


看板文字、奮闘中

2018年10月01日 21時28分32秒 | 日記


ぎょ~え~(@_@;)!!展覧会用の 看板文字を書いております。
ああ、どうにもならん!なんて難しいんだ!

字の下手さには定評があり、

「亀井さんは筆まめだけれど、字はきたない」

大先生に大真面目に言われた事もありますが
かといって、どうにもこうにもなりません。

さてこの『波露の会 はろのかい』の「露」は始まりの1滴。
この1滴が自由に形を変えて無限の色の波となり、描く人の夢を乗せてどこまでも広がって欲しい、そんな願いを込めました。
作品は人の思いを乗せている。波にのれば、もう会えないほど遠くに居る人とも繋がるような気がします。



多分この3つの中から選ぶ(笑)
ごめんね、メンバーの皆さんm(_ _"m)






さて、台風がまたもや押し寄せてきた。
うちは京都にお墓があるので
先日、気になって突発的に墓参りに行ってきました。

菩提寺の被害を見に行ったのです。
菩提寺は東山にあり、墓地はうっそうとした森の中を切り開くように点在しています。
杉の大木は無惨に倒れ、昼間でも暗かった東山の森は
明るく開けていました。
もう、森じゃない…

今回の24号「チャーミー」により
またもや被害が拡大するような気がします。

ま、とりあえず京都堪能。

哲学の道から

泉屋博古館へ。
中国青銅器は意外と好き💛
京都に帰ると心がほっと落ち着く。
京都で暮らしたいな。