みどりの野原

野原の便り

3月19日 巨勢路(こせじ)

2009年03月19日 | Weblog
野外活動サークルからハイキング

春らしいというより初夏の陽気の中、吉野線の葛駅から歩き始める。

第一声「うわあすごい!」ツクシの行列。
個人で来たなら、もうここから先へは進めなかったかも。
今日は団体行動なので目をつむり・・時々横目で見ながら歩く。

巨勢寺跡
 
        巨勢寺跡            水抜孔のある塔心礎
葛木氏の氏寺で、元は大伽藍があったらしい。今は塔跡のみ
塔心礎の中央には舎利を置く孔が。外へ水抜き孔がでているのは珍しい
らしい。

玉椿山阿吽寺(あおんじ)

阿吽寺 「あうんじ」と呼んでいたが看板には「あおんじ」とあった。
巨勢寺の子寺

 
有名な「巨勢山の つらつらツバキつらつらに 見つつしのばな巨勢
の春野を」は、皇位を譲った持統天皇が、白浜温泉へ行かれた時
お供した坂門人足(さかとのひとたり)の詠んだ歌。
行幸は秋であったが、椿咲く春の頃を思って詠まれたと説明があった。

水泥古墳(みどろこふん)
南墳・北墳どちらも個人の所有(N氏)今日はご厚意で中に入れて
いただいた。

 
水泥南古墳 N氏の屋敷の隣にある。少しかがんで入る。

羨道と石室に1基ずつ家形石棺がある。
羨道の石棺の蓋の綱掛け部分に仏教の影響を思わせる珍しい「蓮華紋」
があった。

もう一つ珍しいのは、石室内から外へ排水溝が伸びさらに谷へと続いて
いたらしいこと。

 
水泥北古墳は屋敷の裏庭にある。南古墳よりは高さがある。
中に石棺はなかったが、石舞台のような巨石が少し持ち送りで積まれて
いる。
「千何百年も崩れずにあるので いざという時に逃げ込みます」と奥様。
シェルターの役割も果たせそう。


お家博物館 須恵器や耳環・土管など出土品が展示してあった。

八紘寺横の広場でお昼

葛木坐御歳神社(みとしじんじゃ)
 
御歳神社 祭神は御歳神(みとしのかみ)稲の神・実りの神
鴨氏の氏神で、中鴨神社としても知られる。

年の初めの祭りでお供えのお餅を村人に配ったところから、お年玉が
始まった「お年玉」元祖の神社とは知らなかった。

医王山船宿寺(せんしゅくじ)
 
花の寺として有名な 船宿寺 サクラの色も膨らんで今にも咲きそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする