みどりの野原

野原の便り

7月16日 対馬①-2 椎根の石屋根倉庫 オウゴンオニユリ 小茂田浜神社 ハマビワ アカムツ 

2016年07月16日 | Weblog
対馬独特の石屋根倉庫 今では少なくなって先に行った久根田舎(くねいなか)とここ椎根集落に残るのみ。
椎根は久根田舎よりも観光的にトイレもあり整備されている感じがした。

 
川向うに並ぶ石屋根倉庫群(川のこちら側にも少しある)
軒下は広く取ってあり、玉ねぎを吊るしたり、高床式なので農業に使う木などは床下に入れたり便利そう。
米や芋豆や(着物なども)ここに保存し、民家から離れたところに倉庫を集め、火事からの延焼を防いでいるのはいい知恵だと思う。瓦が高価な頃も島に豊富だった石で屋根を葺いたわけだ。
後日行ったシーカヤックのエコツアーのところに屋根に石を運ぶ昔の写真が展示してあった。
朝、久根田舎のおじいさんの話では人が数人がかりで背負って・・とのことだったが、写真では屋根にゆるく立てかけた棒の上を綱で引き上げていた。時代によってもいろんな運び上げ方があったのだろう。 

 
瓦屋ねでも石を乗せたり、さらに周りに石垣が築かれていたり・・防風対策も。
     右)建物のそばに黄色いオニユリ。対馬固有というオウゴンオニユリはこれか。

 
元寇の役の古戦場になったという「小茂田浜神社」     錆びた砲弾が置いてあった。 

 
神社の境内に見たことのある葉 ハマビワだ。
対馬には自生もあるのだろうか?ムサシアブミもあった。

今夜の宿「宿坊 対馬西山寺(せいざんじ)」へ。2連泊の予定
港に近い高台にあり狭い坂を登ってガレージへ。

 
      石垣がきれいな寺への入口                   門    

  
宿坊入り口 左の方にお寺「鶴翼山 西山禅寺」がある。 静か。
                     お部屋は3階アジサイの間 落ち着いた和室
風呂・洗面所やトイレは共同 テレビはないがエアコンや寝間着やタオルもあり不自由はない。
荷物を置いて、散策かねて食事処探しに出かける。

神社や教会 中村地区の武家屋敷の立派な石垣の街並みを見る。
水路で子供が水遊びする和やかな風景。

良さそうなお食事処数件聞いてみたがみな予約済みとのこと。夜も食べはぐれ?・・
やっと見つかった店に入る。地元料理 ろくべえ汁(サツマイモのでんぷんを使ったもの)や刺身やホタテなど海の幸 それに写真が貼ってあるアカムツも1匹焼いてもらいおいしくいただいた。
清算時 ちょっと予算オーバー?

宿に帰って計算してみて、お食事処に問合せ・・原因究明


アカムツ 20センチぐらいあったかな? お値段がなんと4200円   
しっかり値段を確認しないまま頼んでしまったわけだ。
後で調べるとアカムツはノドグロの別名 ノドグロなら知ってる。
確かに高級魚らしいが・・・失敗の巻 

宿坊西山寺で1泊目                 対馬②-1へ続く。 遅くなるかもしれません。
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7月16日 対馬①-1 対馬やまねこ空港 対馬藩お船江跡 久根田舎の石屋根倉庫 鮎もどし自然公園 

2016年07月16日 | Weblog
娘が誘ってくれた対馬2泊3日の旅。
行ったことのない対馬 楽しみにはしていたが、送ってくれた資料もまったく読めないままに前日を迎えた。
出発が超早朝のため大阪で前泊。帰りも0時ぐらいになるため後泊して、短い2泊3日の有効利用を図る。

初日、4時起きして空港へ。(普段寝坊助でもこんな時は起きられる)
関空~福岡空港~対馬空港 ピーチとANAを乗り継いで午前11時前に対馬空港に到着。

 
 対馬空港(対馬やまねこ空港)      ベルトコンベア 可愛い。

機内で資料に目を通し、行きたい希望を出しあう。
娘は石屋根倉庫・石垣・藻小屋など。私は琴の大イチョウ 大ソテツなど巨樹・ツシマヤマネコ・ナンジャモンジャ(花期ではないが) 二人とも行きたい シーカヤックと対州馬 乗馬
さあどれだけ行けるかな?

レンタカーで出発。お天気は・・怪しい雲行き。

地図を見ながら南へ走る途中「お船江跡」の小さい表示を見つけ「行ってみよう」と細い道を入る。
「お船江跡」というのは、対馬藩の御用船を係留した場所らしい。

 
 
これもお船江の関係する建物なのか?  この石垣の上には何があったのか?

  
江戸時代の築堤が当時のまま残っていて素晴らしい景観    偶然立ち寄ったがよかった。

その後、南へ下るはずが、西行きの山道に入ったらしい。 

美しい石垣の田んぼで降車 水も豊富そう。

 
          ネムノキが花時          カラスザンショウも花時でよく目につく。

「鮎もどし自然公園」の看板があり立ち寄る。
 
 
車を停めて少し下ると立派な吊り橋(清流橋) その下には見たこともないような景観が広がっていた。

 
川の名は瀬川といい、川床は花崗岩の1枚岩で覆われている。その上を滑らかに流れる清流。
国定公園の中でも特別保護区に指定されているという。
時間があれば川へも入って遊びたいところだ。

吊り橋を渡ったところはキャンプ場になっている。
今は川にもキャンプ場にも人影はないが夏休みにはにぎわうのだろうか。
ひとり(ふたり)占めの景色に満足。

西海岸に出る。
南に走ってクスノキの巨木があるという神社を目指す。

曲がりくねった田んぼ道 ほんとにこの先にあるのか?聞く人もいない。
Uターンする場所あるかな。もう少しだけ行ってみよう。

「多久頭魂神社」に着いた。ひっそりと人気なし。
創建の時期は不明 龍良山(たてらさん)を遥拝する豆酸(つづ)の古社
金鼓や梵鐘など重文に指定されている。
 
 
 屋根に亀をかたどった瓦を載せてある。        ご神木 クスノキの巨樹

 
     「赤米神田」田んぼが広がる。        近くに ハスノハカズラ  
対馬は古くから大陸との中継地で赤米の伝承地だそうだ。

謂れを調べると、ここでは田植えなど年10回の行事をすべて神事として行い、収穫したコメを俵に詰めてご神体として座敷の天井に吊るすという伝統行事がある。
昔は「頭」仲間は毎年順番に神俵を引き継いだらしいが今は1軒で頑張っておられるということだ。

元の道に戻り、豆酸崎(つつざき)は取りやめて、石屋根倉庫が見られる地域へ北上。

久根田舎(くねいなか)の石屋根倉庫群 

 
石屋根倉庫発見 降車
「石で屋根を葺いた倉庫」は対馬独特のものらしい。
今は多くが瓦葺きになり、石屋根は少なくなった。
何棟か写真を撮り、少し離れたところにあった石屋根を撮影していたら、おじいさんが出てこられ、お話を聞かせてくださった。

 
        ごっつい板石を屋根に乗せた石屋根倉庫   

倉庫には米や麦、ゴマやかんころ(干し芋)などを貯蔵。
母屋から離れたところに石屋根倉庫がまとめられていた。民家は石屋根ではなく茅葺だった。

「火事になって家が燃えても蔵だけは残る」ように集落から離したところに倉庫を集めてあった。
川向うには何棟か並んでいた。一部瓦葺きもあるが、床は高床で浸水にも備えている。
石屋根は倉庫を火事や強風から守る知恵なのだ。

それにしてもこの巨大な板石をどこから運んでどうやって屋根へ乗せたのか?
「島で採れた板石をポンポン船で運び、陸ではソリに乗せて牛?馬?にひかせて運んだ」
「屋根に乗せるのは緩い勾配の梯子を架けて、大きい石は何人かがかがんで背中に乗せ、「階段をネコんごと這って上に運び、石を上げてもらった」「蔵主は接待をし、屋根の作業は来てくれた人がやってくれた」
など昔の話を聞かせてくださった。
後で行ったところではゆるい傾斜の梯子?棒?の上を綱で引き上げる写真も見たが、どちらにしても大変な作業に変わりない。

倉庫の板戸のネズミや泥棒を防ぐ工夫。
外から開けられないように、閉めるとコトンとはまり込むようになった戸。

  
         鍵穴                  鍵はL字型 
これを鍵穴に入れ先の短く曲がっている部分ではめ込んだところをひっかけて上げる。
鍵の長さは家ごとに違えてあるとのこと。


鍵の取っ手には白い布に包んだ「コメと炭」これはお守りのようなものらしい。


倉庫を開けて中も見せてくださった。米の袋が積まれていた。
石屋根に続く大きい倉庫には農機具がたくさんあってびっくり。


帰りにトマトをいただいた。
時間は3時 山道や田舎道でお昼を食べ損ねていたのでこれがお昼ご飯代わりになった。

続いて石屋根を見られるもう1か所のところ、椎根へ。
                               対馬①-2へ続く。
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