いよいよ最終日
最終日も楽しむぞ~。
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宿坊西山寺 朝食もおいしい。 8時半にチェックアウト
朝鮮半島との外交窓口になった「以酊庵」があったという由緒ある西山寺を宿泊場所に選んでくれてよかった。
近くの 万松院へ。
ここは元和元年(1615)対馬藩の宗家20代義成が父義智の冥福を祈って建立したもので、以後、宗家の菩提寺にもなっている。
歴代藩主14人とその家族などが眠る墓地があり、日本3大墓所といわれる。
ちなみに後の2つは石川県の前田家墓所と山口県毛利家の墓所だという。
万松院は火災により焼失したが、消失を免れた正門と仁王像は創建当時のまま。
知らずに通り過ぎたのだが、写真だけ撮っていた。
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本堂は明治12年(1879)の建造 溝の付いた柱は珍しく思った。
墓所へ通じる百雁木という階段が有名らしい。
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この橋の向こうに百雁木があるが、閉まっていて、ぐるっと回りこむ。
百雁木は石の階段 132段あるらしいが楽勝。
階段を登ると下御霊屋(おたまや)・中霊廟と一族の墓がたくさん並ぶ。
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特に最上段の上霊廟には立派なお墓が並んでいた。
そして
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3本のスギの巨木は樹齢400年以上という。 迫力がある。
神社の売店
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せんだんご「せん」というのはサツマイモのでんぷんのことで、乾燥させたものは対馬の保存食だという。
右)水でこねて団子にして使う。 使い方を実演してくださった。
珍しいので1袋購入 まだ使ってない。
昨日の店で食べた「ろくべえ汁」にも突き板でついた「せん」が入っていた。
国道382号線を北上、島の北部にある対馬野生生物保護センターへ。
途中寄り道したので約2時間かかった。
対馬野生生物保護センター
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ツシマヤマネコに関する展示や野生生物の保護増殖を目的とした研究をしているところ。
たくさんの資料の展示があり、付け焼刃で知識を仕入れる。
ツシマヤマネコは日本では対馬だけに生息し、国の天然記念物に指定されている。
東南アジアや中国・朝鮮半島・アムール川流域に分布するベンガルヤマネコの亜種
1960年代には250~300頭 対馬全域にいたものが、現在は70頭~100頭 下島(南部)にはいなくなった。
(下島で2007年に23年ぶりで自動撮影機で生息確認 2009年には保護されたらしい)
減少の原因は良好な生息域の減少や交通事故、イエネコによる感染症、イヌによる咬傷、トラばさみ(罠)など。
夜に活動するためなかなか見られないらしいが、夜の山道は「ヤマネコに注意」
ここではツシマヤマネコの公開も行われている。
今公開されている「福馬君」は3代目 福岡市動物園生まれという。対馬の子じゃないのか~。
ハズバンダリートレーニングという人に慣れる?訓練を受けているのだとか。
そうすることによって世話する時に噛みつかれたりする危険もなくなり、ネコにとってもストレスが少なくなり健康管理がやりやすくなる。
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公開スペース よく見ると小屋の下に寝そべっている。・・が遠い。
公開の目的は「なかなか目にすることのできないツシマヤマネコを見てもらうことにより、保護への関心が高まるように」とのこと。
福間君が公開ネコになったのは「兄弟など血縁個体が多く、繁殖に参加する優先順位が低い」ことによるらしい。
美男子だからじゃないのね。
なかなか外へ出てこないのでそこを離れ展示を見ていた。
怒っている 威嚇する 仔猫 繁殖期 などいろんな声が聴けるコーナーもある。
「出てきた」との声に戻る。
のっそりと前へ出てきた。すぐ近くの杭の上へ乗って座ったり、降りて向こうへ行ったり・・いろんな姿が見れた。
ツシマヤマネコとイエネコの違いを写真で見ると・・
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耳はイエネコに比べ小さく先が丸い。 額から頭の後ろまで続く黒く太い縞模様。その内側の白い縞
耳の後ろに「虎耳状斑」という白い模様がある。尾はイエネコに比べて太く長い。
耳の先が丸いせいかやさしい顔に見える。
これ以上生息数が減らないように願う。
昼ご飯を食べる間もなく、次の予定地 目保呂ダム馬事センターへ。
ここで飼育されているのは対州馬(たいしゅうば)
日本にいる8種の在来馬(木曽馬 御崎馬 野間馬 トカラ馬 宮古馬 与那国馬 対州馬)の1つ。
小型で力が強く従順で扱いやすく、昔から対馬では農耕や荷役や交通手段として重要な役割を果たしてきたが、農業機械化、車の発達などで必要性が薄れ、明治時代には4000頭いたのが現在は30頭と激減した。
馬事公苑では乗馬体験や小中学校の総合学習の場を提供するなどしながら種の保存のための繁殖を進めている。
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残っている馬の多くがここで飼育されている。
仔馬はまだ恥ずかしいのか母馬の陰に顔を隠すようにしてついていくのが可愛い。
今日はここで乗馬体験
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私を乗せてくれた馬(名前忘れた) 在来馬に乗ったよ~。
1人で乗るのかと思ったら、手綱を持ってくれて歩くのだった。
河原の方へ坂道を下り、河原を歩き、また坂を登って道路に出て元の場所へ。ゆっくり歩いた。
斜面を下る時や登り坂の体の倒し方などあったが、本当は1人で乗りたかったな~。
北海道の牧場で、囲いのしばらく中でしばらく練習した後、広い牧場内を1人で乗ったのを思い出す
ちょっと勇気が要ったがスリル満点で面白かったなあ。
まあ在来馬に乗る機会もないだろうからこれでよしとしよう。
もっと縞の北の端まで行きたかったが、時間がないのでもう1か所だけ回ることに。
琴(きん)の大イチョウ (琴は地名) 長崎県指定の天然記念物 樹齢は1200年とも1500年とも。
大陸から伝わった最初のイチョウではとのネット記事もある。
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幹回り⒓.5m 雄株 落雷により幹が空洞になり、火災で類焼したり・・でもまだまだ元気
さあ、見たいものはだいたい見た。ここから一路南下。
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少し時間があったので空港近くの湯多里らんど(お風呂)で汗を流す。
ガソリンスタンドへ。 おっとロープが張られて・・閉まりかけだ。危なかった。ぎりぎりセーフ。
レンタカーを返して対馬空港へ。3日間の走行距離400㎞
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対馬空港 夕景色
対馬~福岡~関空到着時間は遅く、大阪で泊まって、翌朝帰宅した。
島北部に春の花時は山が白く染まるというヒトツバタゴ 夏にはアキマドボタルが見れるらしい。
まだまだ行きたいところはあるが、対馬はなかなか深い。
石屋根や石垣など石の文化があり、断層や傾いた地層など、地質に詳しければ興味は尽きないだろうし、歴史的にもすごく重要な場所だとわかった。
仏教も大陸文化もここから日本に運ばれたと思うと感慨深い。
そして国境の島として国防の最前線にあったこともわかった。
大陸と日本のかけはし。扇の要のような対馬。来れてよかった。
石分化についてはブログ「街角逍遥」もご覧ください。
最終日も楽しむぞ~。
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宿坊西山寺 朝食もおいしい。 8時半にチェックアウト
朝鮮半島との外交窓口になった「以酊庵」があったという由緒ある西山寺を宿泊場所に選んでくれてよかった。
近くの 万松院へ。
ここは元和元年(1615)対馬藩の宗家20代義成が父義智の冥福を祈って建立したもので、以後、宗家の菩提寺にもなっている。
歴代藩主14人とその家族などが眠る墓地があり、日本3大墓所といわれる。
ちなみに後の2つは石川県の前田家墓所と山口県毛利家の墓所だという。
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万松院は火災により焼失したが、消失を免れた正門と仁王像は創建当時のまま。
知らずに通り過ぎたのだが、写真だけ撮っていた。
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本堂は明治12年(1879)の建造 溝の付いた柱は珍しく思った。
墓所へ通じる百雁木という階段が有名らしい。
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この橋の向こうに百雁木があるが、閉まっていて、ぐるっと回りこむ。
百雁木は石の階段 132段あるらしいが楽勝。
階段を登ると下御霊屋(おたまや)・中霊廟と一族の墓がたくさん並ぶ。
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特に最上段の上霊廟には立派なお墓が並んでいた。
そして
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3本のスギの巨木は樹齢400年以上という。 迫力がある。
神社の売店
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せんだんご「せん」というのはサツマイモのでんぷんのことで、乾燥させたものは対馬の保存食だという。
右)水でこねて団子にして使う。 使い方を実演してくださった。
珍しいので1袋購入 まだ使ってない。
昨日の店で食べた「ろくべえ汁」にも突き板でついた「せん」が入っていた。
国道382号線を北上、島の北部にある対馬野生生物保護センターへ。
途中寄り道したので約2時間かかった。
対馬野生生物保護センター
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ツシマヤマネコに関する展示や野生生物の保護増殖を目的とした研究をしているところ。
たくさんの資料の展示があり、付け焼刃で知識を仕入れる。
ツシマヤマネコは日本では対馬だけに生息し、国の天然記念物に指定されている。
東南アジアや中国・朝鮮半島・アムール川流域に分布するベンガルヤマネコの亜種
1960年代には250~300頭 対馬全域にいたものが、現在は70頭~100頭 下島(南部)にはいなくなった。
(下島で2007年に23年ぶりで自動撮影機で生息確認 2009年には保護されたらしい)
減少の原因は良好な生息域の減少や交通事故、イエネコによる感染症、イヌによる咬傷、トラばさみ(罠)など。
夜に活動するためなかなか見られないらしいが、夜の山道は「ヤマネコに注意」
ここではツシマヤマネコの公開も行われている。
今公開されている「福馬君」は3代目 福岡市動物園生まれという。対馬の子じゃないのか~。
ハズバンダリートレーニングという人に慣れる?訓練を受けているのだとか。
そうすることによって世話する時に噛みつかれたりする危険もなくなり、ネコにとってもストレスが少なくなり健康管理がやりやすくなる。
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公開スペース よく見ると小屋の下に寝そべっている。・・が遠い。
公開の目的は「なかなか目にすることのできないツシマヤマネコを見てもらうことにより、保護への関心が高まるように」とのこと。
福間君が公開ネコになったのは「兄弟など血縁個体が多く、繁殖に参加する優先順位が低い」ことによるらしい。
美男子だからじゃないのね。
なかなか外へ出てこないのでそこを離れ展示を見ていた。
怒っている 威嚇する 仔猫 繁殖期 などいろんな声が聴けるコーナーもある。
「出てきた」との声に戻る。
のっそりと前へ出てきた。すぐ近くの杭の上へ乗って座ったり、降りて向こうへ行ったり・・いろんな姿が見れた。
ツシマヤマネコとイエネコの違いを写真で見ると・・
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耳はイエネコに比べ小さく先が丸い。 額から頭の後ろまで続く黒く太い縞模様。その内側の白い縞
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耳の後ろに「虎耳状斑」という白い模様がある。尾はイエネコに比べて太く長い。
耳の先が丸いせいかやさしい顔に見える。
これ以上生息数が減らないように願う。
昼ご飯を食べる間もなく、次の予定地 目保呂ダム馬事センターへ。
ここで飼育されているのは対州馬(たいしゅうば)
日本にいる8種の在来馬(木曽馬 御崎馬 野間馬 トカラ馬 宮古馬 与那国馬 対州馬)の1つ。
小型で力が強く従順で扱いやすく、昔から対馬では農耕や荷役や交通手段として重要な役割を果たしてきたが、農業機械化、車の発達などで必要性が薄れ、明治時代には4000頭いたのが現在は30頭と激減した。
馬事公苑では乗馬体験や小中学校の総合学習の場を提供するなどしながら種の保存のための繁殖を進めている。
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残っている馬の多くがここで飼育されている。
仔馬はまだ恥ずかしいのか母馬の陰に顔を隠すようにしてついていくのが可愛い。
今日はここで乗馬体験
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私を乗せてくれた馬(名前忘れた) 在来馬に乗ったよ~。
1人で乗るのかと思ったら、手綱を持ってくれて歩くのだった。
河原の方へ坂道を下り、河原を歩き、また坂を登って道路に出て元の場所へ。ゆっくり歩いた。
斜面を下る時や登り坂の体の倒し方などあったが、本当は1人で乗りたかったな~。
北海道の牧場で、囲いのしばらく中でしばらく練習した後、広い牧場内を1人で乗ったのを思い出す
ちょっと勇気が要ったがスリル満点で面白かったなあ。
まあ在来馬に乗る機会もないだろうからこれでよしとしよう。
もっと縞の北の端まで行きたかったが、時間がないのでもう1か所だけ回ることに。
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琴(きん)の大イチョウ (琴は地名) 長崎県指定の天然記念物 樹齢は1200年とも1500年とも。
大陸から伝わった最初のイチョウではとのネット記事もある。
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幹回り⒓.5m 雄株 落雷により幹が空洞になり、火災で類焼したり・・でもまだまだ元気
さあ、見たいものはだいたい見た。ここから一路南下。
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少し時間があったので空港近くの湯多里らんど(お風呂)で汗を流す。
ガソリンスタンドへ。 おっとロープが張られて・・閉まりかけだ。危なかった。ぎりぎりセーフ。
レンタカーを返して対馬空港へ。3日間の走行距離400㎞
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対馬空港 夕景色
対馬~福岡~関空到着時間は遅く、大阪で泊まって、翌朝帰宅した。
島北部に春の花時は山が白く染まるというヒトツバタゴ 夏にはアキマドボタルが見れるらしい。
まだまだ行きたいところはあるが、対馬はなかなか深い。
石屋根や石垣など石の文化があり、断層や傾いた地層など、地質に詳しければ興味は尽きないだろうし、歴史的にもすごく重要な場所だとわかった。
仏教も大陸文化もここから日本に運ばれたと思うと感慨深い。
そして国境の島として国防の最前線にあったこともわかった。
大陸と日本のかけはし。扇の要のような対馬。来れてよかった。
石分化についてはブログ「街角逍遥」もご覧ください。