みどりの野原

野原の便り

2月18日 ラックカイガラムシの話 (他 省略)

2025年02月18日 | Weblog

昆虫部会の講座をズームで視聴した。
落ち着いて視聴できなかったのだが、ラックカイガラムシは以前から興味があった。

*カイガラムシの生態。
*カイガラムシ防除の成功例
   ・ヤノネツヤコバチやヤノネキイロコバチなどによる、ミカンの害虫「ヤノ 
  ネカイガラムシの防除。(昔見たミカンの皮の粒々は見なくなった)
 ・ペダリアテントウの導入で、同じく柑橘の害虫「ワタフキカイガラム
  シ」 の防除

*害虫として知られるカイガラムシの仲間にも役に立つ種類がいる。
 「3大益虫」4000年以上前から人の役に立ってきたラックカイガラムシは樹
 脂や染料を生み出し、カイコやミツバチと共に3大益虫と呼ばれる。

*正倉院宝物の中にある「紫鉱」は種々薬帳に見える薬物。
 ラックカイガラムシが小枝に分泌した樹脂で。薬用とされた。

*ラックカイガラムシの色素の利用
*ラックカイガラムシはインド・タイ・タイワンなど東南アジア原産で養殖される。
ラックカイガラムシの体の表面から分泌される樹脂状の物質がセラック(シェラック)

*人体に無害な「天然樹脂」として、初期のレコードの原料などに使用。
現在でも錠剤や粒ガムのコーティング・柑橘類の果実を保護するワックス・バイオリンの塗装にも活用されている。

*人体に無害な「赤い色素」として、日ごろ食べている食品に利用されている。(成分表に「ラック」「コチニール」「カルミン酸色素(コチニールの化学物質)」などの表記がある)
(コチニールはメキシコ原産のカイガラムシの1種から得られる赤色色素

アンパン・カニかまぼこ・明太子・かき氷・イチゴオーレなどの添加物に。
染色にも使われる。

私の持っている「カイガラムシが熱帯雨林を救う」渡辺弘之著
おもしろいです。

大阪市立科学館にはラクカイガラムシの常設展示があるとのこと。
機会があれば行ってみたい。

コメント
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