La douce vie

sweetsや美味しいもの,雑貨,映画,art,音楽,本,マンガ,スポーツ観戦,ice show,旅行等ゆるブログです

髙橋大輔 The Real Athlete -Phoenix- DVD

2023-03-16 | figure skathing、ice show
・シングル復帰のトレーニングや競技で味わう緊張感もアイスダンスを始める上の土台として、役に立ったであろうと思う。

・誤解を恐れずに書くのですが、私が競技で見たことのあるリショー氏の振付は競技としてみた時に素晴らしいが振付が抽象的絵画を見ているようだと思っていた。高橋選手のFPは色があるな、と思っていたのですが、髙橋選手に振付ているところを見て、リショー氏が振付ている時点でリショー氏は抽象的であるが、髙橋選手はそこに色が加わっていた。シエイリーンや宮本さん、デビットが振付る時には髙橋選手とは別の色があるけれど、どちらも美しい。でも、リショー氏は色を感じなかったから、競技でみる(髙橋選手以外の)スケーターの演技は色を感じない、極めて抽象的な演技だと感じたのだな、と理解しました。

・贅沢を言えば、アイスダンスのプログラムの振付工程が見たかった。ズエワコーチの了解を取り付けられなかったのかもしれない。

・2022-3シーズンのラテンを見てしまうと、やはり最初のシーズンは初心者だなと感じます。超進化とはよく言ったもの。村元選手が髙橋選手の成長に合わせてスケーティングをしてきていることもよく分かります。

フィギュアスケート 四大陸2023 かなだいへエール

2023-02-16 | figure skathing、ice show
まずは、りくりゅう、注目された中での優勝おめでとう!
男子シングル、三浦選手、国際大会強い!おめでとう!

村元・高橋組

RD
ジャッジの前で二人が交代で、くるっくるっとまわって最後に高橋選手が首をくるっとまわす。新しい振付か?
最後の方の転倒は確かに残念ではあるが、この作品が魅力的であることには変わらない。
髙橋選手のシングル時代どうしても好きになれなかったマンボ、ラテンの記憶を鮮やかに更新してくれたのは、二人がアイスダンスをしてくれて感謝していることの1つです。髙橋選手の衣装もメイクも最初のパターンでよかった。
村元選手はちょこっと真ん中分けがおしゃれ。

FD

先にニュースで結果を知った後に動画で演技を確認したのですが、ニュースで想像したより、悪い印象はなく、素敵な面もたくさんありました。
まず、ペース配分を冷静に考えて演技をしているよう見受けられたところ、NHK杯以降、そういう面にも配慮し、演技は手を抜かなくても、肩の力を抜いているように思えます。
それから、変更したパートがなるほど、なるほど、その変更点は合点がいくし、慣れていけばいいのではないかと、ポジティブな印象を受けました。
とはいえ、やはり、二人とも今回の演技は悔しかったでしょう。NHK杯や全日本での悔しさ、今度こそ、という意気込みはあったと思いますから。
こちらの想像を超えた成長曲線を見せた二人ですが、アスリートだから、努力が試合に反映されない、うまくいかない時だってあります。分析は本人達とコーチ陣にお任せして、私にできることは演技を楽しみ、エールをおくることくらいなのです。

二人がアイスダンスカップルを結成してからの二人の作品を私はどれほど、楽しんで見てきたことか。二人の作り上げた作品はどれもお世辞抜きに大好きなものばかりです。

前代未聞の挑戦をする二人の長くではないであろう競技生活の一試合一試合を大切に見守っていきたいです。

追記。ステージメイクを押すズエワコーチとハイビジョン映像を知るかなだいのせめぎ合い、今回はかなだいの主張が通ったか?私も二人はもともと華やかな顔立ちなので、ナチュラルメイクで十分だと思います。

アイス・エクスプロージョン2023 地上波テレビ放送

2023-01-11 | figure skathing、ice show
アイスエクスプロージョン2023のテレビ放送を見ました。

マッシモ・スカリがいち早くキャスティングに名を連ねていましたが、今までもベン・アゴストが一人で(クリスマス・オン・アイスの時ですが)キャスティングされたこともあったので、元々、マッシモ・スカリは好きなアイスダンサーの一人だったので、ソロアイスダンサーとしてのキャスティングかと思っていたのですが、彼をはじめとしたケイトリンや宮本さんなど振付師のアート性を前面に打ち出したショーだったのではないかと思います。出演スケーターの献身的とも言える協力が必要だったろうと思います。

(余談ですが、マッシモ・スカリは2010年のトリノの世界選手権で銅メダルを獲得しているはず。その時のイタリア民謡の楽しいプログラム、そして、FDのドラマチックで荘厳なプログラムは素敵です、興味ある方はぜひ)

荒川さん:つくづく、荒川さんという人は正しいプライドの持ち方をしている方だと思います。技術や容姿の保持、表現の深み、ユニバーサル主催のショーだし、この演技であればトリに近い位置で演じていてもおかしくないのに、少しづつ若手に譲るようにしているのでは。それでも、過去の輝かしい記憶を確かめるために見るのではなく、今の荒川さんが魅力的だから私はずっと好きなのだと思う。

村元・高橋組;
「LOVE GOES」アイスエクスプロージョンの第一弾では、これからアイスダンスに挑戦します、というお披露目のショーのようだった記憶をしていますが、すっかりアイスダンサーになった、と、思います。
村元選手は高橋選手の守護天使。

男性10人の群舞。LOTFをなんとなく思い出しました。
白い衣装にサングラス。演技終わった後のフォーメーションと照明がリンクしているところも面白い。

三浦選手:元気いっぱい。17歳なのに堂々とアピールしてますね。

友野選手:宮原さんと交代は一緒に踊る、こういうアイデアいっぱい散りばめられていたんだろうな、と思います。
試合でもショーでも楽しい、友野選手。

ジェイソン×髙橋選手
二人で、こういう曲調を選択すると思わなかった。でも、女性のグループナンバーもあることを考えると、よかったものと思います。
二人だけでなく、途中他のスケーターも入ってくるところも面白い。


荒川さん、ケイトリン・、エイドリアン
このプログラムも素敵だった。三人の女性の滑りはギリシャ神話の絵のモチーフを彷彿とさせられました。(ウエッジウッドの有名な柄とか、ボッティチェリの絵のような)
荒川さんが大人の女性の雰囲気を出せる、スケートの質もいい、女性アイスダンサー二人とマッチしていると思いました。

マッシモ・スカリや髙橋選手なども加わってのグループナンバーは現代アートのような、モビールのような、彫刻のような、さざなみのような人数がいないとできない振付。百聞は一見にしかず、是非、見ていただきたい。

高橋選手:
久々のソロプログラム。解説の言葉でハッとしましたが、アイスダンス用のスケート靴で滑っているので、同じようで違うものです。

群舞のプログラムを放送に取り入れてくれたプロデューサーの英断で、このショーをもっと見たくなりました。CSでも放送あるようですね。

ウィバー&ポジェは今年フレンズに久々に出演、いつもフレンドリーで盛り上げてくれます。
二人のアイスダンスも見たかった、CS放送をチェックしなければ。




フィギュアスケート 全日本選手権 2022年

2022-12-28 | figure skathing、ice show
全日本

今シーズンは男女ともGPシリーズの活躍が素晴らしく、たいへんな全日本になるだろうと思いました。そして、GPシリーズとは違う結果も生まれるだろうと思っていました。
それにしても、男女とも全日本で放送されるレベルのスケーターはトータルで素晴らしい選手ばかり。今はこんな領域まで来たのかと驚きです。
日本女子3Aは何人になったのでしょう?すごいなぁ。

坂本選手
GPファイナルで悔しい思いをしたことで、全日本はかえってよい演技をするだろうと思っていました。
SPの曲、スポーティな雰囲気が爽やかで、とても坂本選手に合っているし、好感もてます。スピードに乗った大きなジャンプが気持ちいい。
リショー氏の振付が合っていると思ったのですが、また新たな坂本選手の魅力を知って嬉しいです。

三原選手
今年一年安定した好成績。身近にいいライバルがいると、切磋琢磨する良い例の二人。

島田選手
活字で知る島田選手はジャンプが強いというイメージなんですが、トータルで素晴らしいです。
特にスピンはリプニツカヤ選手を思い出すような軸の細いスピン。
演じるところも楽しんでいます。



男子

宇野選手

SP
この曲は最初は宇野選手ともステファンともイメージが違う気がしたのですが、どんどん深みが増して、こういう曲想も自分のものにしてしまうのかと感心しています。

FS
4回転ループは綺麗に決まり、今日は大丈夫そうかと思いきや、そのあと2つの4回転で失敗。ハラハラしてみたのですが、その後のリカバリーが凄かった。4T3Tを後半で決め、その後4T2Aそして、3A 2A2Aなんじゃこりゃ、ですよ。
最後はタイムオーバー。すごく詰まったプログラムだということが分かります。
ジャンプ構成ばかり書いてしまいましたが、今シーズンはジャンプ以外の繋ぎや表現が息を飲む素晴らしさ。
ステファンからの依頼で宮本賢二さんが振付たそうで、日本の世界選手権のプレゼントだと思っています。昨年の宇野選手のSP同様、宇野選手を代表するプログラムの1つだと思っています。ブラボー!
また、goingで小塚崇彦さんが解説で「ボヤくところがない」「経験者達を『すごい』の言葉で収めてしまう。」「見ていて、心地良いところが増えた」
小塚さんは技術的な事を言語化することに優れているスケーターですが、わたしのような素人にシンプルに短い言葉で腑に落ちる言葉で評価してきるところが、印象的でした。小塚さんの現役最後の方のローリー・ニコルと作ったFSは本当に心地良くて見ていて呼吸がリラックスしてくるんですよ。ああ、これが至高の競技作品だ、と思ったあの感じに近い事を言っているのだの思いました。
また、宇野選手自身の解説も非常に良かったです。得意な3Aを単発にすることで、気持ちを落ち着けようと思った、なんて本人にしか分かりません。宇野選手もまた自分の状況をファンに伝えることが上手い選手だと思います。インタビュアーの男性アナウンサーもよく演技を見て、技術的な会話にもついていけると感心しました。

島田選手

SPで2位になった時、fsでプレッシャーを制御できるかが、要と思っていましたが、素晴らしい演技でした。
完璧か!と思った時にミスが。でも、素晴らしい出来でした。

友野選手

ミーシャと友野選手の相性の良さを感じる。見ていて楽しくなるプログラム。観客との一体感は見ていて幸福感を与えてくれます。

山本選手

GPシリーズが好成績でも、全日本の緊張はまた別物だと思わされます。
前半のミスを後半よく立て直しました。ジャンプだけじゃない、体に音楽が流れているのが分かるスケーター。



鍵山選手、紀平選手

怪我があり、思うようにいかない時期だと思いますが、やはり、いいスケーターだな、と思います。



村元・髙橋組

SP
髙橋選手の衣装がアメリカの時のもので、こちらの方が好みなので嬉しいです。
ジャッジの前で、村元選手の振付が、スケートアメリカではバキューン、NHK杯ではパー、全日本では無くなっていました。私はバキューン推しです。
最後のポーズの髙橋選手権の手の位置もお腹辺り?どちらも、ジャッジ対応なのか?タイミングの問題なのか?

FS
ツイズルのワンタッチが足だったのが、次のツイズルに影響していた気がしたので、変わって、ツイズルもぴったりで良かったです。その後のステップはGPシリーズよりエッジが明確な印象を受け、うわーっ、と技術的に見て鳥肌立つかもと思って、これは完璧な演技だ、と思ってたところで…。でも、それ以外は本当に素晴らしかったです。


小松原・コレト

SD
楽しいラテンプログラムで嬉しい!やはり、二人の親和性が魅力です。


FD
GPシリーズより、最後の振付が増えている印象。シーズン中もどんどん進化しています。

りくりゅう
本人達も、世界選手権前に全日本の観客の前で、雰囲気を感じながら、世界選手権のイメージを掴みたかったろうと思います。
会場のお客さんも凱旋の演技を楽しみにしてたろうに。
とにかく、スケート靴も衣装も戻ってきて、よかったです。

四大陸のコロラドは確か標高の関係かなんかで、かなり体力消耗する場所という記憶が、代表的の皆さん頑張って。

村上・森口組
初めて見ましたが、とても魅力的なペアでした。サイドバイサイドの3lz入れるなんてすごい。プログラムも魅力的で楽しみました。
シングルとの掛け持ちということで、体力、精神力とも素晴らしいです。

フィギュアスケート GPファイナル 日本三部門制覇!!!

2022-12-14 | figure skathing、ice show
男女ペアと日本人が三部門制覇!快挙です。
素晴らしいですね。全員は見ていないのですが、雑感を。


トリノは五輪、GPファイナル.世界選手権といろいろ思い出がある場所です。
そこで、ああ、その曲は昔、〇〇選手が使ってたよな、とか、あの選手もディフェンディングチャンピオンの時苦しんだよな、とか、思い出したりしました。


宇野選手

sp
ああ、この曲をこういうニュアンスに深めたのだ、とハッとさせられました。

FS
難易度の高いジャンプだけでもすごいことのに、音楽を細部まで表現している。元々、表現に素晴らしい能力のあるスケーターだったけれど、曖昧な部分がなくなったというか、隙のない美しさになっている気がします。もしかしたら、ステファンはバレエもしっかり取り組んできた方なので、ポジションのアドバイスがあったのかもしれない。そして、バリエーション豊かなスピンもそういう足捌きをするのか、というのも、すべてを含めて私が見てきた少なくとも宇野選手のプログラムで(すべてのスケーターのすべての演技を見ている訳ではないから)ここまですべてが至高のものはかつてないように思う。

山本選手

初出場のGPファイナルで、SPもFSもここまで素晴らしい演技が出来るとは!ジャンプ構成も素晴らしいけれど、音楽を丁寧に捉えているところも素晴らしい。

男女とも、全日本選手権がすごく楽しみになりました。

三浦・木原組

SP 素晴らしい!の一言。
FS 二人ともミスはありましたが、スピードがあるし、二人の温かな表現も好感が持てます。
GPファイル優勝は目標だったと思いますが、達成できるのは、本当に素晴らしい。


三原選手

三原選手の伸びやかな演技。
流れのあるジャンプも素晴らしいし、四肢を大きく使ったステップも素晴らしい。
世界女王とGPファイナル女王が二人とも日本人選手という状態で、ホームでの世界選手権を迎えます。

渡辺選手
SPから3Aを入れる強い気持ち、着氷が素晴らしい。黒い手袋が指の先までまで美しい演技を引き立てます。

フィギュアNHK杯:村元・高橋組、日本人選手大活躍!

2022-11-23 | figure skathing、ice show
久々に村元・髙橋組の演技をリアルタイムで見ました。あまりにも久しぶりで、私の方がめちゃくちゃ緊張してしまいました。

RD
1つ1つのエッジワークを意識して滑っているのが、感じられます。
髙橋選手の振付が合間を縫うように、増えていました。
最後のステップはアメリカよりも揃っていました。

オエ〜オ♪(←私にはそう聞こえる)のところで、叫ぶように口元に手を当てる振付が好き。ツイズルがぴったり合ってスピードがあり、音楽のリズムとピッタリなところがツボ!
ツイズルの後のジャッジの前を通るメリハリの効いたあの間合い。すごく絶妙で、しかも振付も増えてより魅惑的になっている。


フレンズの頃は最初のコレオの部分がインパクトが強くて、ルンバパートは印象がクールダウンしてしまうのではと思ったけれど、競技サイズのリンクで見るルンバは移動距離やスピードが別物。遊び心のある振付はクールであつてもダウンしません。
出だしが80〜90年代のマイアミプールサイドなら、ルンバパートはナイトプールのよう。

カメラマンさん、ステップ前のうね〜ん、を正面から撮ってくれてありがとう!村元選手がなんとも言えないいい表情。

FD
オペラ座日本初演。
アメリカでトラベリングしたスピンはよく軸が取れていました。
後半パートはかなり変更がありました。アメリカ杯の演技大好きで何度も見たので、すぐ変わったことに気づきました。
二人とも表情も丁寧につけていて、うっとり。
村元選手がのけぞって、髙橋選手が顔に手を添えるシーンが好き、かなだい特有のアクセントが効いた動きが素敵。
昨季で終わらせていたら、このステキな2つのプログラムに出会うことはなかったんだな、とか、ズエワコーチの真骨頂ドラマチックプログラムを作ってくれてありがとうと思ったり。

それと、村元選手が髙橋選手のシングル時代のオペラ座をリスペクトするコメントを聞いた時、なんて賢い人だろう、と思いながら、ふと我に振り返って、これから、1年このプログラムで頑張るという時に、私は最初はオペラ座に疑問を感じたことをわざわざブログで書いてしまった配慮のなさに恥ずかしい思いでした。いい歳をして、配慮のない自分に気付くというのは恥ずかしいものです。
本田さんも言っていた通り、一人で演じるものと二人で演じるのはまた全然違う。比較できるものでもないし、今はかなだいのオペラ座に夢中です。
こういうドラマチックプログラムはバレエプログラムと並ぶズエワ氏の真骨頂だと思います。今の時点でも素敵だし、これからさらに磨かれるのも楽しみです。

EX LOVE GOES
かなだいのEXの中で一番好きかも。最後の高橋選手がぱっと起き上がろうとして、村元選手が「今は休みなさい」という振付が、高橋選手の守護天使のようで、素敵。

小松原組
本当にこのカップルの親和性は感心します。練習の時からすごくこだわっているんだと思う。リフトも今度はプログラムに合わせて今度のプログラムはどんなリフトを選ぶのかワクワクします。

ボードリー・サアアンスン組とチョーク・ベイツ組は次から次へと技術が詰まっていて、足元に目が吸い込まれてしまいました。
グリーン・パーソンズはキャラクターに合ったラプソディインブルーがよかった。
アリソンアンブルレビチウス組は挑戦的なプログラムで魅力的でした。
折原・PirinenのFDは独特の世界観で、懐かしい北欧男子の個性的なプログラムを思い出しました。

NHK杯はいつもいいアイスダンサーが揃う印象です。
バーチュ&モイヤ、パパシゼ、カッペリーニ&ラノッテが表彰台だった年もありました。
GPシリーズは公平性を保つなら、世界各国(雪の降らない国でする必要はないと思いますが)で持ち回りですべきと思いますか、毎年身近に沢山のアイスダンスを見る貴重な機会だと思っています。



りくりゅう

SP
会心のSP、凱旋試合でいい演技ができて、本当によかった!

FS
三連続ジャンプのミスを最小限に抑えて、あとは素晴らしい演技。
三浦選手のセーフのジェスチャーが可愛い!

EX
日本人同士カップル初の優勝を飾る大トリ。あのリフトで中心でくるくるする役割が日本人ペアだなんて!

日本男子

宇野選手
コンディションがよくないまま臨んだ試合。コンディション良くなくて、あのジャンプ構成を実行するから、すごいやらこわいやら。
FSの細部まで、動線やポジションの美しさにうっとりします。
冷静に自分の状況をファンに伝えてくれる賢さは変わらず。山本選手の演技を友野選手と一緒に見守ったり、りくりゅうに大トリを快く譲ったんだろうと思う。

山本選手
大怪我から、よくシニアのGPシリーズで活躍するところまできたものです。
素晴らしいSP。そして諦めないFS。全体通して、音楽を大事にしているのも見て取れます。
GPファイナル進出おめでとう。

友野選手
蝙蝠序曲、すごく好き。
友野選手も難しい構成で、うまくいかないところがあっても、観客に楽しい表現をプレゼントしてくれて。

女子

坂本選手、渡辺選手、住吉選手ともそれぞれの立場で凱旋でプレッシャーもあったでしょう。
日本女子の歴代の先輩方も凱旋のNHK杯は苦しむことが多かった記憶があります。
それぞれ、悔しい思いをしたり、そこから、乗り越えたり。
次の全日本が楽しみですね。

スケート・カナダ 宇野・りくりゅう・渡辺 優勝! DTM かなだい 優勝!

2022-11-02 | figure skathing、ice show
先週のアメリカ杯に続きいい雰囲気。相変わらず、雰囲気のいいカナダ杯。父性愛のような大きなスケート愛を感じます。
今回は最近にしては珍しく、わりと多くの日本人スケーターの演技を見ることが出来ました。長くスケートを見ていると、いい演技ができないスケーターにも、そういう時(時期)もあるよね、という長い目というか広い目で見ている自分に気づく今日この頃。

三浦・木原組 SP
演技前のコールから大歓声です。まるで、ホームのよう。嬉しいですね。一年前はGPシリーズのメダルを取ったことが快挙でしたが、今年はGPシリーズ優勝が当たり前のようです。
三浦選手が怪我明けとのことですが、相変わらずエレメンツの質がいい。
スピンは二人の回転速度、回転方向がぴったりでお見事でした。
テレビで見るだけで、他ペアと比較しなくても、スピードがあるペアだと分かります。

FS
最初の3連続ジャンプ以外は素晴らしい出来でした。三浦選手の怪我明けを思うと、よくここまで質のいい練習が積めたと思います。初優勝おめでとう!ペアを放送してくれてよかった!

宇野選手 SP
りくりゅうと同様、演技前のコールで大歓声。カナダで大きな歓声に迎えられ、嬉しいです。
コンビネーションの4Tが乱れても、なんとかコンビネーションつける冷静さ。ステファンと宇野選手の組み合わせでこういう曲調を選択すると思いませんでした。肩の力が抜けているけれど、ポジションは綺麗な表現。
ディフェンディングチャンピオンという重圧もあるでしょうが、自分の状況を冷静に見極めているな。

FS
SPからジャンプの調子が心配でしたが、この難易度の高い構成を調子が悪くても、着氷をして、どんどんよくなっていくように見える。調子が悪くても、音楽表現が曇らない。さすが、宇野選手です。
完璧とは言えない演技でしたが、この演技のすごさ、トータルでの宇野選手の素晴らしさ、ディフェンディングチャンピオンとしての宇野選手を分かっている、カナダの観客がスタオベで讃えてくれました。嬉しいですね。

渡辺選手
SP高橋選手にアドバイスをもらったという「ロクサーヌ」曲調に合った妖しげな美しい演技。3Aは飛距離もあってお見事、よく着氷しました。
FS SPに続き、3Aを成功。ジュニアもシニアもGPシリーズは出たことがない、というスケーターが優勝するというのは、記憶になくて(そんなに熱心に調べていないので、結構いるのかもしれない)無名でも、優勝できる、というのはスポーツにおいて魅力的なことだと思います。練習が報われる時がきたのですね、おめでとう!

三浦選手
SP1位で折り返しというスケートアメリカと同じ展開。彼の若さで、金メダルを取りたい、とか、そういう気持ちを制御して、演技に集中できる人って珍しいのでは。2週連続のGP銀メダルはすごいことです。GPファイナル確定でしょうか、おめでとうございます。

横井選手
SP,FSともどういう楽曲をどう演じたいか、というのが見える演技でした。ジャンプ構成も果敢だったと思います。

紀平選手
SP,FS
疲労骨折明けということで、老婆心ながらハラハラしながら見ていました。一歩一歩回復しているのが分かりますし、すべての面で見応えがあるスケーターだと思います。

小松原組
SD 滑り込んでいるな、と思いました。息ぴったりユニゾンが素晴らしいです。
FD 美里選手の赤毛は「フィフス・エレメンツ」が理由か、SDにもあっているし、何より本人に似合っている。NHK杯以外で、小松原組も国際大会の順位を上げてきているのでは?日本勢のアイスダンスが面白くなってきていなす!



村元・髙橋組 デニス杯優勝
アメリカから1週間未満。慌しかったと思います。
でも、この試合に出ることに意味があり、それをズエワコーチも容認してくれたのだと思います。
嬉しいけれど、どこかで胸の奥がシクシクするような、複雑な感情が交錯しました。

気付いたのですが、村元選手のSDの衣装はウェストラインにスカーフのチェーンの絵柄があしらわれて、チェーンベルト風になっています。デザイナーさんのこだわりを感じました。
FDの袖のレースはリフトで手を広げた時に映えます。衣装の本体と袖がくっついてないところが、甘すぎなくて、村元選手の衣装のチョイスのセンスがいつも好き。

ISU公認の国際大会で日本勢が優勝するのは初とのことで、おめでとうございます。高橋選手がアイスダンスをする、と発表した時には国際大会に出場するイメージが沸かなかった私ですが、本当にお見逸れ致しました。

スケート・アメリカでかなだい組にもスタオベしてくださった素敵マダムたちのお一人はアメリカ女子初の五輪女王になられた、オブライト氏だそうです。オブライト氏の後ろのちびっ子ちゃんが序盤で近づいた時に夢中で拍手してくれる様子も嬉しかった。



「アイスショーの世界 8」

久々にスケート雑誌を読みました。荒川さんの美しい衣装の表紙に惹かれ、中も「フレンズオンアイス2022」のボリュームがあり、満足なものでした。
フレンズ自体は日本のアイスショーの中では小規模だと思うのですが、コロナからの復活、そして改めて、プロスケーターの力を実感するショーとして今回の特集に相応しいと思いました。

そして、荒川さんにスポットを当てた取材に関しても有り難かったです。
シェイリーンの荒川さんを表す言葉は私が荒川さんに対して思う言葉でした。もともと、カナダのスケーターの多くがそうであるように、シェイもファンが望むようなリップサービスができる方ですが、それだけでなく、1つ1つが長年の付き合いからくる実感のこもった言葉なのだと感じます。

宇野選手やステファンが語るエピソードは荒川さんやフレンズの楽屋裏を垣間見ることができます。
元々、フレンズ・オン・アイスは「すべてのスケーターに敬意を」というコンセプトではじめたショーだったと思います。今でも、国内外のスケーター達の間にはそれが根付いているのだな、だから、フレンズはここまで息の長いアイスショーになったのだな、と改めて思います。
蒲田さんにもアンケートを取っていらっしゃるところが、取材の方、本当に分かってらっしゃると思います。
それにしても、宇野選手は事あるごとに自分の周囲の人の陰の働きを感謝と共に表に伝えています。演技が好きな宇野選手だけど、応援し甲斐がある人柄だな、とつくづく思います。

りくりゅう 徹子の部屋出演

黒柳徹子さんが本当にりくりゅうの演技を見て会うのを楽しみにしてくださっている感じが嬉しかったですね。怖くないの?って、ホントに聞いてみたくなります。三浦選手の習い事、新体操はなかなかでした。木原選手の怪我中にスケート靴の貸出の仕事をしていた話など。
改めて、五輪の演技をプレーバックして、スケートカナダが楽しみになる内容でした。



日本勢3部門制覇は初快挙です。タイトルに全員名前を入れたくて、「選手」を省いてしまいました。敬意を欠いているようで、ごめんなさい。

スケートアメリカ 村元・髙橋組 観客を魅了!

2022-10-26 | figure skathing、ice show
村元・髙橋組 リズムダンス

すごくいい演技でした!
最初に髙橋選手が片方の口角を上げて、表情をカメラに向けて見せた時の会場のやっぱりダイスケだ!というような雰囲気。そこへ、村元選手が艶やかな笑みでうなづく、トップのアイスダンサーに負けない存在感と場を支配する余裕すら感じる。なんて、フォトジェニックな二人!

フレンズより振付の変化も本人達の踊りこなしも余計な肩の力が抜けてカッコよくなっている。敏捷性が要求されるキレのある動きは他の繋ぎ目のないプログラムというアイスダンス界の傾向と一線を画して逆に個性的で魅力的に映るのではないかと思う。それから、衣装でプログラムの世界観が明確になったのもある。フレンズの時はまだ分からなかったけど、このラテンすっごく好きです。
今年はリフトが、より頼もしく思えます。体作りと技術修得、カップルのコネクションが実った3年目なのかと思います。昨年は片足一回転が精一杯に見えたのが、今年はコツを掴んだ上手さのようなものを感じます。

宮本さんの解説の「スロー(再現映像)でも速い」と言っていたのが、プログラムの印象として言い得て妙だと思いました。

憶測ですが、振付陣の日本人の若いダンサーが、今カッコいいのはこういうんだよね、っていうアイデアが発揮されている。
今年も日本人を振付陣に加えたズエワコーチの懐の深さに感謝。そして、あれだけの振付陣を入れる競技生活を送れるようにしてくれたスポンサーにも感謝なのです。

衣装はそう来たか!というベルサーチ風。普通の日本人はあんなにカッコよく着こなせません。バヤデールのピンクの可憐な衣装の村元選手が好きな私はベルサーチ風まで着こなす彼女に平伏します。
メイクもピアスもネイルも衣装に合ったチョイスで素敵。髙橋選手のシースルーはズエワコーチのリクエストですか、スコット(・モイヤの競技で着ていた)の謎のちょこっとシースルーもそうだったのか、と思いました。

アイスダンスの層が厚いアメリカで、沸いてくれたのが本当に嬉しい。
観客も沢山入っていて、リンクと近くて、楽しんでいる表情まで分かる。自国の選手じゃなくても、いいプログラムはいい、という反応は嬉しいですよね。アメリカの国旗を羽織りながら、日本の旗を掲げてくれたジェントルマンありがとう。
贅沢を言えば、最後のステップに入る前の二人が対称でうね〜ん、と体をしならせるところは二人から見て正面から撮って欲しかった、ただ、スケートアメリカは世界のスケート中継の中でもカメラアングルがいいと思っています。
テレビ朝日さん、かなだい組を放送してくれて、ありがとうございます。

FD オペラ座の怪人

FDも素晴らしかった!!
正直、オペラ座をする、と知った時は、2006-7年の思い入れのあるシーズンがあったので、別の楽曲にしてくれればいいのに、と思いました。でも、少し経って、髙橋選手ほど、多くの競技プログラムを見せてくれたスケーターはいない。違う振付師で違う競技で見るのも悪くないかも、と思い直しました。
ラテンの超イイ女メイクから、ピュアでフェミニンなメイク、髪型も編み込み、ピアスもお花かな?(老眼が…)まさにクリスティーヌ、ラテンとは違うメイクや髪型、本当に愛らしい。髙橋選手の衣装は荒い画像でみると、ヨージ・ヤマモトのようなシックな衣装なのかと思いきや、近くで見るとザ・ファントム!でも、衣装に負けていない本人の存在感が凄い。二人ともプログラムにごとにビジュアルにもきちんとこだわるところも大好き。

ズエワコーチの振付の手腕がいかんなく発揮されたであろうプログラム。
最初のポーズがまずカッコいい。
情感たっぷりの表現とディープエッジのステップでドラマ性を盛り上げます。お顔の表情はもちろん髙橋選手と村元選手は滑りながら首の動きをつけられるスケーターで全方向で見る観客に対して音楽に表情を与えてくれます。
アメリカの観客が温かで、かなだいに惜しまない声援や拍手を送ってくれて、目頭が熱くなりました。アイスダンス強豪国でこれだけ愛してもらって認めてもらって本当に良かった。

昨年より、さらに密度の濃いプログラムになっているのに、表現が見事にそれを覆っている。リフトも美しく移動距離、スピード、見栄えがします。持ち上げる髙橋選手の技術向上は勿論、美しくポジションの保持や難しいポジション移動をこなす村元選手の運動能力もお見事。
演技が終わった後もずっとずっと拍手が続いてまたまた目頭が熱くなりました(笑)SDで日本の旗を振ってくださったジェントルマンがFDでも立ち上がって日本の旗を振って下さって、これまた感激です。RDでも最前列にいた素敵なマダム二人組もファントムの序盤で近づいた時に拍手でエールを送って下さって、本当に嬉しい。

国籍や人種が違ってもいいものはいいというポジティブな反応を見る喜びは、おそらく2005年のスケートアメリカで髙橋選手が初優勝した時に味わった感覚。あの時から髙橋選手のファンで、今また村元選手という素晴らしいパートナーに出会って、こういう瞬間に立ち会えるとは!

坂本選手、優勝、三浦選手、準優勝おめでとう!!このスケートを愛する観客で埋まった会場でいいパフォーマンスができて、とても気持ちが良かったのではないかと思います。

ちょっと、思いついた順に時間を置いて書き留めているので、変な文章かもしれません。



ジャパン・オープン 宇野選手 FS

宮本賢二さん振付のFSということで、楽しみにしていました。
宇野選手に合った気品のある曲、今まで、曲調の情熱的な部分で見せた荒々しい動きはなく、細部までポーズや動きの美しさにこだわった印象。緻密なレース編みのような美しさだと思いました。

宮本さん、スケートアメリカでは選手のがんばりに寄り添う温かな解説ありがとうございます。

フレンズ・オン・アイス2022特集、と、いまさらFOI2018

2022-09-12 | figure skathing、ice show
FOI2021

宮原×ステファン×荒川コラボ
ミス・サイゴン
宮原さんのミス・サイゴンは彼女の競技プログラムの中でもっとも好きなプログラムで、今回のコラボは嬉しいサプライズでした。
最初の宮原さんのソロパートは競技プログラムのもの。競技の時、すでに美しい演技でしたが、腕の動きのたおやかさで、大人になったのだと実感?
ステファンと宮原さんのパート。なんと、美しいのでしょう。二人の美しさが本当にマッチしています。
荒川さんのパート。
アオサイ風のロングスカートの衣装。美しくて、写真だけでも演技の期待を大きくさせました。
母としての大人の女性の演技。
最後は三人で、ステファンと宮原さんのリフト、確か昔、ステファンは荒川さんと、宮原さんは田村さんとこのリフトをしていました。
フレンズはこういうコラボに出会うことができるショーなんです。
宮原さんの衣装は競技の衣装でなはいけど、今回のこのコラボとしたは最適な選択に思えました。

村元・髙橋組 RD

今シーズンも二人は競技に参加することになりました。発表を待っている間に、逆の夢を見て、ガッカリしたところで、ああ、二人の決断を尊重する、と思ってたけど、やはり続けて欲しいと思ってたんだな、なんて思っていました。なんとなく、二人とも競技で実力を出しきれない(そこはアイスダンサーとして、組としてまだ未完成)のまま、終われないのでは?という気はしていたのですが、他とは違うカップルですからね。

前置きはさておき、すごく詰め込まれたダンス。
髙橋選手の得意な早い動きに村元選手も見事に踊ってみせます。あの、腕の指渡り、私だったら、こそばゆい、勘弁してくれー!という感じ。
まだ、わちゃわちゃした感じだけど、この先研ぎ澄まされていくのが楽しみでもある。詰め込みすぎでちょっと心配でもあるけど。
村元選手は艶のある表現が欧米の選手のように、自然と受け入れられるんですよね。これって考えてみれば、アジアを見渡してみて、なかなかいないのでは?考えてみたら、欧米でも、そういう演技ができるスケーターは多くないのかも。そういうところが、二人組み合わさるとホントによく合っていると感じます。

FDはオペラ座の怪人とのこと。これは想像しなかったな。

宇野選手
フレンズでは、自分のことに集中できるよう、あまり出番はない、というようなことを本人の口から事前に伝えてくれて、よかったなと思います。
まず、(我儘でなく)自分の主張ができる環境であること。
時の人である宇野選手が甘えられるショーメンバーであること。
もともと、宇野選手はショーの数は多いし、ほとんどのショーでの立ち位置からか、難易度の高いプログラムを滑るし、怪我が心配でした。

特集ではステファンの門下生として、心身共に充実した練習が出来ているのが何よりでした。

パダムパダム。思ったより大きな動き、ためがあったり、複雑なステップが入っていたり。ここに高難易度のジャンプ。SP候補だつたんだろうと思わせます。
世界的王者になって、元コーチに振付を依頼する気配りも宇野選手らしい。



FOI2018

何故今更なのかというと、この当時、私の生活環境が変わり、勉強しなければならないことだったり、時間の余裕がなかったり、という時期を過ごしていました。
FOIはすべての演技を見ているのですが、時間的余裕がないというよりは、演技を見た感想を書く余裕がなかったので、後回しにしていました。
ところが、今年のFOIインスタグラムも活用してくれて、あのワクワク感が戻ってきて、荒川さんのミス・サイゴンの素敵な衣装を見ていたら、FOIを見たいという気持ちが大きくなって、でも、当分今年のFOIは見れそうにない。FOIの渇望を満たすのはFOIしかない!ストックがあった!と思い立ち、DVDを探して、涼しい日にビデオで見ました。

FOIの何が他と違うかというと、予期しない特別瞬間に立ち会えることが、魅力の1つだと思う。
初めて見たカート・ブラウニング氏が最後の公演の最後のジャンプで転倒した後、スタンディングオーベーションで観客が感謝の気持ちを伝えた瞬間。
川口&スミルノフの本気のフリー。
お祭り騒ぎのような年に有香さんが見せた美しい月の光。
五輪メドレーでスターの輝きを見せたベルビン&アゴスト。
観客とスケーターの心が通った瞬間。



2018

2022年に見ているので、世界情勢、社会状況が違う。当時、当たり前のように甘受していたものは、今はない。やはり、過去を見る目になっている私。

本田さんが、来年から減らしてとボヤき。でも、なんだかんだ言って、荒川さんを支え続け、後輩男子達にどーんと構えてくれて、安心感を与えてくれるのが頼れる兄貴本田さん。
ステファン「つかれた」多分、本年(苦笑)

オープニング、ヘビメタ?ロック?+ジーンズ。本田さんからシェイ・リーンからのバトンタッチがいい!

ONE DAY I'LL FLY AWAY
荒川さん(宮本さん振付)

荒川さんは実はスパイラルが特別なんです。エッジに乗るというのはこういうことなのかと、フレンズで生で見て体感した記憶があります。

KIDS 実久香恩ちゃん
元気溌剌!たくさんのお客さんに囲まれて緊張に負けない。

無良さん オペラ座の怪人(チャーリー・ホワイト振付)
競技プログラム、どういう経緯でチャーリーが振り付けることになつたのだろう。高いジャンプは若さの印。シニアに出たばかりの頃はジャンプが強いスケーターというイメージでしたが、それだけではなく、表現も大事にしているスケーターというイメージがあります。

村上佳菜子さん YO SOY Maria 宮本さん振付。
ピンクのスリップドレスの右側に赤い薔薇ステキ。
お客さんにアピール、何気ない動き、肩の力が抜けているけど、ボンヤリしていない。上手い。

本田さん jealous
何気ないシーンにぐつとくる。本田さんのスケートが好きな理由のひとつは腕の動きが男らしいけれど、綺麗で本田さんの端正なスケートに合っている。ことに気づく。

スルツカヤ faded
レースの綺麗な衣装。しっとりした曲だけど、よく動いている。
蒲田さんの一言がそう、そうなのよ、とうなづきたくなる。

宇野選手×ステファン 四季
今では師弟であり、振付師でもある間柄。宇野選手の嬉しそうな顔。ステファンの妥協のない技術披露。
フレンズならではのコラボ。荒川さんが、2人とも使ったあのプログラムをコラボさせたい!これが、本当に楽しい。

抽選会。蒲田さんも長い関係になり、進行をうまく進めてくれます。

2部 in my daughters eyes
荒川さん、実久さん、安藤さん、無良さん、パントン、ホワイト、シェイ、スルツカヤ、本田さん
つまり、親になったスケーター。こんなに人数いるんだな、フレンズの積み重ねに想いを馳せますが、時々、コラボで人数が多すぎる、と思うときがある。
きっと、来てもらったスケーターの出番をなるべく多くあげたいんだろうな。

早乙女満君 道
KIDSなら、誰でも一度は夢に見るだろう、あの好きなスケーターのプログラムを同じ衣装で演じたい!それを叶えた舞台。この年は高橋大輔選手が怪我で出演できなくなった年で、大輔ロスを埋めてくれました。

GET THE CHANCE 上地さん
三線の花
衣装も琉球風で素敵。
気持ちのいいジャンプ。沖縄音階の独特な節回しをよく演技に落とし込めていました。

佐藤有香さん yesterday
本人振付。後ろ重心斜めに螺旋を描く、パタパタパタパタとくるくる動く、歯切れがいいのに滑らか。有香さんの存在が荒川さんに大きな影響を与える。溌剌とした若さももちろん素晴らしいが、大人の女性の演技を見る楽しみがフレンズにはある。

村上佳菜子さん BURLESQUE
1公演2プログラム。フレンズ当初はそういうスケーターが結構いて、今はかなこさんがその番なんだな、と思う。
椅子と帽子を使って、途中、無良君と小芝居、バラードから盛り上がる。セクシーだけど、元気、公演全般を思うとこういう明るいプログラムは意外と少ないので気分も上がるので、良いです。

田村さん unsquare dance
3年ぶり。
コミカルな動きをしたり、曲の印象から予想外の楽しいナンバー。
多分、濵田コーチに荒川さんを助けなさい、と背中を押され出演した時だったのではないかと。
やはり、田村さんはフレンズには欠かせない。あのスタオベはそれを物語っていましたよね。

シェイ-リーン
デニス・テンへ捧ぐ。ああ、その年だったか、と思う。デニスはフレンズじやなくて、クリスマスの方の出演だったけど、なんとなく、フレンズのイメージ。

かなり、斬新、アクロバティックな動き。シェイのかっこよさがホントに好きだなと思う。

安藤さん レクイエム
安藤さんもまた、デニスを思ったか。安藤さんらしい鬼気迫るステップが曲想に合っている。

宇野選手 月光
すごいジャンプ構成。宇野選手の演技が好きで、ジャンプも妥協しないのは凄いけれど、いつも怪我をしないか心配になつてしまうのですよ。

パン&トン ll nostro incontro
デニスへ捧ぐ。
足を組んでのスピン、組んでスパイラル、高いツイスト。いつも高いクオリティを見せてくれる二人。りくりゅうが誕生して、ペアを身近に感じた後の今(2022)やはり、パン・トンは偉大だと感銘を受ける。

今年(2022)のフレンズでは自分のアスリートとしての調整を優先する勇気を持ってくれて、ホッとしました。それは、決してファンをガッカリさせる行為ではないし、正しい選択をしたのだと思います。
月の光。宇野選手も樋口コーチにも感心するのですが、バラエティのある選曲でも、いつも、宇野選手に合っていると思うこと。

デイビス&ホワイト
すっかり、フレンズの一員に。リボンを使った素敵なプログラム。

ステファン
ステファンがプロになって一番好きなプログラムかもしれない。

フィナーレ 80年代メドレー
いつも、よくこれだけ長いプログラムを2.3日で覚えてしまうと感心する。

あれ、なんか、おかしい、鈴木さんの演技見覚えがない。アボットも?どうも、どこかで、リモコン操作を誤って、飛ばしてしまったようです。
ここで、戻って

アボット latch 本人振付
不思議なことに、アボットが現役の頃、こんなに上半身の動きが綺麗だったイメージがないんですよ。衣装のせいなのか?

鈴木さん 風の歌 宮本さん振付
シルクドゥソレイユを彷彿とさせるような独特な曲想を踊りこなすのはさすが鈴木さん。ショーの中でこういうプログラムがあると、ショーの厚み、バラエティが増します。

本田さん、荒川さん、田村さん
髙橋選手応援プログラム

本田さんと田村さんがいて、いかに荒川さんが支えられてきたか。荒川さんが一人ショーを引っ張って行かなければならない、と思い込んでいたら、フレンズはここまで続かなかったでしよう。田村さん、本田さんが同世代の友として、このショーを成長させたこと、髙橋選手や宇野選手が世界のトップを競い合っても、このショーでは末っ子になれる立ち位置に戻れる場であること、だから、荒川さんも髙橋選手も宇野選手もフレンズに頼ることができる。縁の下の力持ちでもある本田さんと久々の田村さんに感謝感謝の気持ちが改めてこみ上げます。、
 



アイスダンス:村元・高橋組 世界選手権デビュー

2022-04-02 | figure skathing、ice show

村元・高橋組

RD

私は和のプログラムがあまり好きではないので、最初、ソーラン節と聞いた時は正直、あぁ、和プログラムか、と、がっくりきていたのだけど、五輪イヤーのRDの中でも飛び抜けて1番好きなプログラムになるとは思ってもみませんでした。憂いのある唄とあのスケーティングがなんとも合うんですよね。二人は音楽を支配し、他の組とは一線を画す表現を作り上げました。ソーラン節を使おう!なんて、思いつくこと自体発想が柔軟で驚きます。

ズエワ陣営の振付師がソーラン節は手に負えないと思った時、矢内康洋氏を引き入れる潔さが功を奏したと思います。氷艶の副産物となったプログラム。ズエワ氏の来歴からいっても、この異色のプログラムの振付師として(共同作業と明記されているけれど)ご自身の名が刻まれる事は悪くない、と思ってらっしゃるのでは?技術の向上、成績の向上が一番の仕事であるけれど、村元・高橋組の作品を作り上げる作業というものは、偉大なカップルと仕事をしてきたズエワコーチのキャリアの中でも楽しい作業だったのでは?

ツイズルのミスが残念でしたが、スコット・モイヤ元選手だって、たしか、NHK杯か四大陸でツイズルのミスをしていたものです。前にアイスダンスのミスは少ない、と書いたことがありましたが、考えてみたら、大きな大会でトップチームでもミスをした記憶がちらほら。アイスダンスも6点満点時代から変わって、進化して攻めてリスクも負うように変化しているんですね。

FD

恐らくラ・バヤデールの終演。全日本ほどではないけれど、硬さを感じたのはやはり世界選手権だからか。

村元選手のネイルがRDと違ってキラキラしている。この二人はオシャレ番長でもある。

最後まで、プログラムのブラッシュアップに余念がないですね。私がわかる範囲では二人で組むところが増えたことや、リフトが1つ変わっていたと思います。新しいリフトを下ろすタイミング辺りから何かタイミングをお互い探り合うような微妙な硬さのように感じましたが、競技である以上、ミスはミスだけれど、やはりこのプログラムは美しい。

RDの和プログラムとのコントラストが明確で、アグレッシブなソーラン節と違った一蹴りの柔らかさ、花びらやオードパルファムを撒き散らすかなような腕のひと振りから、表情まで何もかも違う。スピンもツイズルも、お互いの顔をなぞるような仕草も、宝石がちりばめられたオルゴール付きの宝箱を開けたような気持ちになります。

個人的にズエワコーチのバレエプログラムを見てみたかった、という願いが叶ったことも嬉しかった。

二人の契約?は今シーズンまでとの事で、この先どうなるかは分からないですが、まずはこの2年間とても素敵な作品で、予想以上の技術向上で楽しませてくれて感謝しています。予期しなかった髙橋選手の第三章なのかカーテンコールなのかアンコールなのか、素晴らしいものでした。私は競技の鑑賞ファンとして、二人の成長や作品を楽しみました。元巨人の桑田投手が確かメジャーリーグを目指した頃、目標に向かって努力する過程が大事なのであって、結果が達成されたかどうかはそれほど重要ではない、と言っていた言葉を思い出します。

なんてしっくりくるお似合いの二人と思う陰には手足のポジション、カウントや間の取り方、表現方法を合わせる徹底的な練習があったのだと思います。

アイスダンスにはリフトが不可欠。上半身の筋肉アップトレーニングは凄まじものがあっただろうし、リフト、二人で組むスピン、ユニゾンと次々新しい事を身につけるのはこちらの想像をはるかに超えたトレーニングがあったのだと思います。

それを村元選手が基礎から支えて、身につくまで何度も何度も二人で練習を繰り返しただろう事、そして村元選手も髙橋選手との新たなユニゾンを模索したであろうこと。常に髙橋選手をリスペクトし、二人のモチベーションを高めるコメントを出す賢明さにも感心します。

技術的に短期間で急成長を遂げた分、反動も大きく、なかなか、クリーンに滑ることが難しいという側面もありました。FDは2年継続とはいえ中身は試合事に大きな変更が分かるくらいで、高橋大輔というスケーターを前にして、あれもこれもできるなら、やらせたい、というコーチの想いはかつてのコーチや振付師も同じだったろうし、パート練習などでは簡単に出来てしまっていたのでは?

10代や20代前半から基礎からコツコツ積み上げたほとんどのアイスダンサーとの成長曲線や安定度が違うのは仕方のないこと。

また、近くに小松原組という素晴らしい目標があったのも大きかったですね。髙橋選手がシングル時代に織田選手と競い合い2人で世界のトップへ昇り詰めたことを思い出します。身近によいライバルがいればお互いに著しい成長を見せるのはどの世界でも同じですね。鍵山選手と宇野選手も素晴らしい関係性を築いてますね。かなだいの結成がなければ、小松原組という素敵なカップルがいたことも知らなかった私です。

話は戻って、二人の今後の契約は4月に発表されるようですが、二人が出した結論を支持します。スポンサーの問題や、トップアスリートとして続けるための体のメンテナンスなど、簡単にすぐ結論が出せるものではないでしょう。

もし、続けると決意したら、今までと同様に二人が辿る前例のない競技生活と作品を他と比較することなく楽しめたらと思っています。

 

パパダキスス・シゼロン組凱旋の金メダル

FD

男性の衣装、北京の赤より今回のブラウンの方がカップルとして合ってると思う。北京では金をとってくれてホッとしました。

テレビでも感じるひと蹴りの質の良さ。二人のディープエッジが他のスケーターより深いからくね〜ん、とした軌道になる。スピードもあるので、沢山の技術が組み込まれている。寸分の間も感じられないプログラム。ずっと目がスケーティングに釘付けになる。腕の組み方が個性的!トップスケーターは常に競技を前身させるのだと思いました。

最後のアップでパパダキスのネイルがウクライナ国旗になっているのがくっきり。

ヴァーチュ&モイヤ組の大きな潮流から、新たに流れを変えたパパシゼ。

ヴァーチュ&モイヤが髙橋、ランビエール系のドラマチックなアイスダンサーだとしたら、パパシゼは小塚、パトリック・チャン系のスケーティングで音楽を表現するタイプのスケーター。このことを理解できたのは結構時間が掛かって、浅田真央さんの「愛の夢」を見た時に何かを感じたて、小塚君の現役最後の3年くらいのFSを見て、理解したもので、小塚君が出始めた頃から、この事を理解して賛辞を送れなかった事をとても悔やんでいます。(こんなブログでそんなことを書いているなんてご本人は当時も今後も知りもしないでしょうが)

宮本さんの解説はいつもすべてのスケーターに温かい目線でポジティブで控え目な解説は有難かったです。(今回は二組だけど)私は気に入ったプログラムは繰り返し見たいので、そういう時に解説が演技中にネガティブなコメントをしたり、素人には見て分からないミスを指摘したり、言葉が多すぎて音楽の邪魔になるくらい語りだされてしまうと、テンションが下がるので、仕方ないので言葉が分からない外国語や実況が一切ない動画を探すことにしています。本当は収集癖があるので、ブルーレイに残したい、そういう時は宮本さんのポジティブで声の強さも控え目で技術面のコールも考え抜かれたあの解説が好み。

宮原選手引退発表

現役引退を発表されました。

一番心に残っているのは「ミス・サイゴン」スケート・カナダで目の肥えたカナダの観客がまだそれほど知られていない宮原選手の演技の良さをすぐ見抜き、スタオベしてくれたことが忘れられません。

そして、平昌での完璧なフリー。ジャンプやスピンの難易度、スピード、これぞ、宮原選手!という両回りのスピン。振り付け、エレガントさ、表情の豊かさ、」衣装のセンス。すべてが揃っているというのはこのこと、という演技でした。

層の厚い日本女子を引っ張ってくれました。

いつも高難易度の技術をエレガントな演技で美しくパッケージしてかれました。

本音では個人的には五輪も世界選手権も出場させてあげたかった。

宮原選手のパッケージこそ、私の中では女子フィギュアスケートの理想形だと思っています。

(ただし、今回の五輪代表選考に関しては総てのカテゴリで納得しているので、選考されたスケーター達は選考される実力を証明し、選考されたのだと思っています。)

今後はプロスケーターで競技という枠から解放された宮原さんの素敵な演技を見ることを楽しみにしています。

カナダチーム

素晴らしい練習環境、コーチ陣、目の肥えた温かなファンと、カナダからは次々と個性的で素晴らしいスケーターを産み出してきたし、今後もそれは絶えないだろうと思っていたのに、今はバンクーバーから次の世代への境目なのでしょうか?少しカナダチームは元気がない印象。

振付師もコーチもフランス(隣国)拠点がクローズアップされた大会で、ずっと中心にあったカナダは少し影を潜めた大会でした。

パトリック・チャンもスケートとは違う仕事をしているのも正直寂しい。パトリックのスケーティングはカナダだけでなく世界の宝だと思う。

さて、今回の世界選手権は日本人にとっては2012年のような喜びがあるような半面、2011年の苦しさ、どこかで100%楽しみに気持ちを持っていくのは難しい世界選手権でもありました。政治的なことをこのブログで書くことは控えるよう心がけていますが、生きとし生けるものすべてにやすらぎを願わずにいられません。

また、特殊な世界選手権だった事実はありますが、選手は条件を選ぶ立場にありません。たらればも意味がない。どの種目もどの順位も歴代の世界選手権と同じ価値だと思います。