これ等のハエトリグモの仲間の写真は2007年度からずっとファイルの中で眠り続けているのであるが、新しい図鑑ができたらしいというのでクモ蟲画像掲示板というところに投稿したが結局解らずじまい。また、眠り続けることになる。奄美大島のクモ類の研究はだいぶ遅れているようで、種がいろいろ混乱していたり、似たものもたくさんいるので外見でなく、解剖学的見地で見ないとわからない。まだ、沢山の種が埋もれている可能性がある。クモの研究が遅れるわけは、まず研究者が少ないことである。その少ない研究者が、たまに来ては採集して持ち帰り調査するのでは何年かかるかわからない。また、クモは昆虫に比べると人気がなく嫌われ者の一つである。標本も蝶のように標本箱の中で翅を広げ、美しい姿を他人に自慢したり、一人
眺めながらほくそ笑むというわけにはいかないのである。瓶に入ったアルコール漬した標本を眺めてはニタリニタリしていては変態と間違えられてしまう。僕が研究者なら新種を次々と発表しているに違いないが、それだけの知識がないので、研究者のこれからの発表に期待するしかない。いずれにしても、数種の画像をクモ蟲掲示板に投稿したので、少なからず奄美大島のクモに注目したであろう。このような美麗種のクモが研究者の目に触れず、今まで図鑑に登場しなかったのが不思議である。
追記:その後、2012年に和名マスラオハエトリとして命名されました