花咲き山に一人で住んでる婆(ババ)
山ンばという者もおる
山ンばは悪さをするというがうそだ
山ン中で白髪の婆を見て
勝手にあわてて弁当を忘れたり
あわてて谷から落ちたりして
みんな山ンばのせいにする
ある日
あやという10の女の子が祭りの
ごちそうの煮しめの山菜を採りにきて
奥へ奥へと来すぎて道に迷って
山ンばの住む山に入ってしまった
したらば一面に咲く見たこともない
きれいな花にびっくりしていると
山ンばはなぜここにこんなに多くの
きれいな花が咲くのか教えてくれた
この花はふもとの人間がやさしいことを
一つすると一つ咲く
あや、お前の足元に咲いている赤い花
それは昨日お前が咲かせた花
妹のそよが[おらサもみんなのように
祭りの赤いべべ買ってけれ]と
足をドデバダして泣いて
おっ母を困らせたときお前は言った
[おっ母、おらはいらねえから、そよサ
買ってやれ]といった時
その赤い花が咲いた
この赤い花はどんな祭り着よりきれいだ
花ばかりでなくこの山だって
向こうの峰続きの山だって
一人ずつの男が、命を捨てて
やさしいことをしたときに生まれたんだ
この山は八郎という山男が、、、、、、
あっちの山は三コという大男が、、、、、、
山から帰ってあやはお父やおっ母や
みんなに山ンばから聞いた話をしたけれど
誰も笑って本当にしなかった
そこであやはまた一人で山へ行ったけれど
山ンばに逢わなかったし
あの花も花咲き山も見つからなかった
けれどもあやは、そのあと時々
[あっ!今花咲き山で、おらの花が咲いているな]
と思うことがあった
(童話ベロ出しチョンマのブロローグからでした)
山ンばという者もおる
山ンばは悪さをするというがうそだ
山ン中で白髪の婆を見て
勝手にあわてて弁当を忘れたり
あわてて谷から落ちたりして
みんな山ンばのせいにする
ある日
あやという10の女の子が祭りの
ごちそうの煮しめの山菜を採りにきて
奥へ奥へと来すぎて道に迷って
山ンばの住む山に入ってしまった
したらば一面に咲く見たこともない
きれいな花にびっくりしていると
山ンばはなぜここにこんなに多くの
きれいな花が咲くのか教えてくれた
この花はふもとの人間がやさしいことを
一つすると一つ咲く
あや、お前の足元に咲いている赤い花
それは昨日お前が咲かせた花
妹のそよが[おらサもみんなのように
祭りの赤いべべ買ってけれ]と
足をドデバダして泣いて
おっ母を困らせたときお前は言った
[おっ母、おらはいらねえから、そよサ
買ってやれ]といった時
その赤い花が咲いた
この赤い花はどんな祭り着よりきれいだ
花ばかりでなくこの山だって
向こうの峰続きの山だって
一人ずつの男が、命を捨てて
やさしいことをしたときに生まれたんだ
この山は八郎という山男が、、、、、、
あっちの山は三コという大男が、、、、、、
山から帰ってあやはお父やおっ母や
みんなに山ンばから聞いた話をしたけれど
誰も笑って本当にしなかった
そこであやはまた一人で山へ行ったけれど
山ンばに逢わなかったし
あの花も花咲き山も見つからなかった
けれどもあやは、そのあと時々
[あっ!今花咲き山で、おらの花が咲いているな]
と思うことがあった
(童話ベロ出しチョンマのブロローグからでした)
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