若い農業の担い手を育成する一環として,9月10日に開催したみやぎ農業未来塾(在学中コース)に,宮城県迫桜高等学校の2,3年生17名が参加しました。
最初に,栗原市瀬峰総合支所で「瀬峰地区循環型農業推進会議」の取り組みについて大内一也会長から講演をいただきました。堆肥を使う側の耕種農家と生産する側の畜産農家とがうまく連携できるように何度も話し合ったこと,低コストの堆肥センターを整備し,良質堆肥を活用した土づくりを行っていること,「エコせみね米」などのブランド農産物が定着していることなどについて,瀬峰農場のPR用DVDを視聴しながら,丁寧な「瀬峰農場」のコンセプトの説明があり,学生達は真剣に聞き入っていました。話の中でごちそうになったミニトマトはとても甘く,学生達に瀬峰農場の思いが伝わったようでした
その後,藤の花有機センター大里に移動し,青年部代表の高橋博文氏から堆肥利用の実際についてお話を伺いました。学生達は,堆肥を手に取りながら段階的に完熟まで発酵していく様子を実感し,若手中心で切り返し等の作業を行い,時給が1,000円ということを聞いて,特に男子学生達は関心を持った様子でした。
瀬峰地区にはここ10年で若い世代の後継者が20数名入っており,次世代へつなぐ循環型農業の理念が若手後継者達にもしっかりと根づいています。
地域一体となった取り組みの中で,魅力ある農業が実現しつつあり,普及センターとしても今後も支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144