名取市の梶農園では,ロックウール栽培によるばらの大規模経営を行っています。 当農園では,重油高騰をきっかけに光熱費の節減と花き品質向上を目指し,平成19年から21年に制度資金を活用してヒートポンプを導入しました。冬場はヒートポンプと重油の併用,梅雨時期及び夏期はヒートポンプによる除湿,夜冷を行っています。
導入前は,梅雨時期や夏場など湿度を下げ病害を防ぐために重油ボイラーを動かしていましたが,温度が高い時期にさらに温度が上がるため,花が小さいなど品質面の課題がありました。ヒートポンプ導入後は,夜間冷房により,梅雨時期や夏場でも品質の良い花を生産することが可能となり,大きな効果をあげています。
特に白色品種アバランチェは大輪で清楚な印象の品種であることからブライダル需要が多く「梶農園のアバランチェを・・・」という注文が年々多くなり,今では梶農園の看板品種になっています。
梶農園でもさらに切り花品質の高位平準化をはかるべく選花の基準をよりきびしくしたり,パート職員への研修により技術の向上をはかるなど信頼取引に向けた取り組みを行っています。
また,この高品質生産を牽引している要因としてMPS認証(花き産業総合認証プログラム)も考えられます。MPS認証をきっかけとして,防除,エネルギー,施肥など細かな記録を取り,この結果を経営主,後継者で話し合うことによって,栽培技術,経営の改善へと結びついています。
最近の動きとして,今年7月29日に歌舞伎俳優市川海老蔵さんと小林麻央さんの結婚式で使われた花の約半分が梶農園のばらでした。会場装飾を担当した業者から,梶農園のアバランチェで会場を埋め尽くしたいと要望がありましたが,全量を梶農園1軒で出荷することは難しく,山形県と栃木県の生産者と連携してまかなわれました。
さらに,新たなチャレンジとして,市場や直売所に来るお客さんから「梶さんのばらは,水揚げが良く日持ちするね」という声が多く聞かれますが,きちんと消費者に説明できるデータを持ちたいということから,日持ち保証試験も行っています。
今後,市場や消費者からの信頼をさらに高めていくことが梶農園の経営発展につながると思われます。モデル経営として期待される梶農園の新たなチャレンジに普及センターも支援を行っていきたいと考えています。
導入前は,梅雨時期や夏場など湿度を下げ病害を防ぐために重油ボイラーを動かしていましたが,温度が高い時期にさらに温度が上がるため,花が小さいなど品質面の課題がありました。ヒートポンプ導入後は,夜間冷房により,梅雨時期や夏場でも品質の良い花を生産することが可能となり,大きな効果をあげています。
特に白色品種アバランチェは大輪で清楚な印象の品種であることからブライダル需要が多く「梶農園のアバランチェを・・・」という注文が年々多くなり,今では梶農園の看板品種になっています。
梶農園でもさらに切り花品質の高位平準化をはかるべく選花の基準をよりきびしくしたり,パート職員への研修により技術の向上をはかるなど信頼取引に向けた取り組みを行っています。
また,この高品質生産を牽引している要因としてMPS認証(花き産業総合認証プログラム)も考えられます。MPS認証をきっかけとして,防除,エネルギー,施肥など細かな記録を取り,この結果を経営主,後継者で話し合うことによって,栽培技術,経営の改善へと結びついています。
最近の動きとして,今年7月29日に歌舞伎俳優市川海老蔵さんと小林麻央さんの結婚式で使われた花の約半分が梶農園のばらでした。会場装飾を担当した業者から,梶農園のアバランチェで会場を埋め尽くしたいと要望がありましたが,全量を梶農園1軒で出荷することは難しく,山形県と栃木県の生産者と連携してまかなわれました。
さらに,新たなチャレンジとして,市場や直売所に来るお客さんから「梶さんのばらは,水揚げが良く日持ちするね」という声が多く聞かれますが,きちんと消費者に説明できるデータを持ちたいということから,日持ち保証試験も行っています。
今後,市場や消費者からの信頼をさらに高めていくことが梶農園の経営発展につながると思われます。モデル経営として期待される梶農園の新たなチャレンジに普及センターも支援を行っていきたいと考えています。