南三陸町では,加工業務用ねぎへの取組が年々拡大しています。作付面積が昨年の約2倍となる今年は,出荷開始を昨年より早めるため,播種時期を1ヶ月以上前進させ,4月中に定植することを推進してきました。加えて,産地強化するための新たな作型として,6月出荷を目標とした試作を一部ほ場で行っています。平成27年4月22日に,そのほ場に南三陸町内の生産者15名が集まり,現地検討会を開催しました。
ほ場で越冬するこの作型では,品種選定と定植時期,抽台回避対策がポイントです。県内ではほとんど例が無く,手探りでの取組ですが,4月半ばにトンネル資材を除去したねぎに生理障害や病害等は見られず,参加者から今後の生育に期待する声が出ていました。
また,最近の農薬の登録変更を受けて,JAの防除暦が変更されたため,農薬の使用上の注意と,べと病やさび病など主要病害の防除のポイントを説明しました。
普及センターでは,ねぎの生産安定化や新たな作型の確立に向けて,引き続き支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0226-29-6044