平成27年5月8日午前10時に平成24年4月以降休止していた「大崎市鳴子放牧場」での放牧が3年ぶりに再開され、残雪と新緑のコントラストが鮮やかな禿(かむろ)岳の山裾に元気な牛の鳴き声が響きました。大崎市内19戸の繁殖牛農家で飼養されている黒毛和種雌牛55頭が家畜運搬車で大崎市鳴子温泉鬼首の放牧場に搬入され、体重測定と殺ダニ剤散布後、早速放牧場へ放たれました。
当放牧場にも平成23年3月の東京電力第一原子力発電所事故による放射性物質が飛散し、平成25年度から除染作業を実施してきました。しかしながら、当牧場は表土が浅く、掘り起こすとすぐに石が出るなど、除染作業は難航を極めましたが、本年4月までに37haの除染が終了し、牧草の放射性物質検査の結果でも放牧が可能となったため、今回の開牧に至りました。
今回放牧された農家の方は「牛も自然の中で育つとストレスや運動不足がなくなる。良い牛に育って欲しい」と期待していました。今年度の放牧は11月13日まで続きます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班 , 地域農業班
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