平成27年5月20日,水稲の乾田直播の技術向上を目的に,出芽時期に合わせた現地検討会をJAいしのまきの協力により開催しました。乾田直播栽培は,種籾を水田に直接播種する技術であり,育苗や移植作業が不要であるため,通常の移植栽培に比べて低コストで省力的です。石巻地域では,平成26年度の直播栽培面積(飼料用米を含む)は158haで,そのうち97haが乾田直播となっており,今後も直播栽培への取り組みが増えていくと見込まれます。
当日は,生産者や関係機関の約50人が参加し,東北農業研究センターの大谷上席研究員ら4人の研究員とともに,石巻市桃生・河北・河南地域及び東松島市矢本地域の4ほ場を巡回しました。
今回巡回したほ場は4月第6半旬に播種されており,出芽が良好なほ場が多くなりました。雑草の発生も少なかったものの,研究員から雑草の発生状況に応じた除草剤の選択や使用時期などのポイントについて助言いただきました。
今後は,7月上旬頃に追肥の要否判断などを目的に2回目現地検討会を開催する予定であり,引き続き乾田直播栽培の普及・定着に向けて支援していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999