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宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

6年ぶりの水稲作付けで本格的な営農再開!

2016年05月31日 13時48分57秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 東日本大震災の津波や地盤沈下など大きな被害を受け,災害復旧及び復興基盤整備が進められた東松島市洲崎東名地区で6年ぶりに本格的な営農を再開しました。
 当地区は東日本大震災の津波で堤防が破壊され,農地は約50cm沈下し,約80haが長期間にわたり海水に浸かっていましたが,盤上げ,除塩工事,ほ場整備が進められ,このうち今年度は完工した40haで水稲を作付けしました。
 平成28年5月20日には「奥松島地域営農再開実証プロジェクト」の一環として,水稲移植セレモニーが行われました。当プロジェクトは農地の復旧事業と並行して,地元農業者,行政機関,JAなどがメンバーとなり,26年度から水稲や大麦などの試験栽培を行い,塩害の影響などを調査しながら,営農再開に向けて準備を行ってきました。
 また,震災後に地域農業の再開を目指し地元農家で立ち上げた「奥松島地域の農地を考える会」を母体とした『農事組合法人奥松島グリーンファーム(代表理事:菊池照夫,構成員11名)』が平成27年3月に設立され,当地区の担い手となりました。
 待望の本格的な水稲の作付けを再開した法人メンバーは,復興への第一歩を踏みしめ,「まだ,始まったばかりで不安はあるが,グリーンファームの名にちなんで,地域を緑で覆い,秋にはおいしい米を収穫できるよう頑張りたい」と豊作・復興を祈願していました。
 引き続き,普及センターでは関係機関と連携して復旧田の栽培技術や担い手育成の支援を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。



 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612  FAX:0225-95-2999

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蔵王町でいちじくの芽かき講習会が開催されました

2016年05月31日 11時12分12秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 5月25日蔵王町平沢地区において,JAみやぎ仙南いちじく部会の芽かき講習会が開催されました。
 普及センターから芽かきの効果や時期,そしてカミキリムシ類と株枯れ病を中心とした病害虫対策などを説明し,芽かきの実演を併せて行いました。参加者から「枝が混みすぎないようにするため,樹の広がりに合わせて芽かきを行いたい」,「カミキリムシ防除を徹底して,(樹が枯れないよう)何年も収穫したい」といった感想が聞かれました。
 普及センターではいちじくのほか,仙南地域特産のりんご・なし・かき・うめなどの栽培技術の向上支援を行っています。


枝の伸びや広がりを想像して芽かきしましょう

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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モリブデン資材を利用した水稲直播技術の現地検討会を開催しました

2016年05月31日 09時31分48秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成28年5月16日(月)に栗原市志波姫伊豆野地区で「べんがらモリブデン被覆種子利用による水稲直播技術」現地検討会を開催しました。水稲直播を実践している農業者や農業法人の構成員など16人が参加し,新しい直播技術の特徴について学びました。
 「べんがらモリブデン被覆種子利用による水稲直播技術」(以下,べんモリ技術)は,従来法より被覆資材代が安価で,苗立ちの安定化が期待されています。検討会では普及センターや農機メーカーからメリット・デメリット,利用上の留意点,従来法との違いなどを説明した後,今年からべんモリ技術の試験栽培を始める農事組合法人iファームでの直播作業を見学しました。
  農事組合法人iファームでは,直播栽培の面積拡大によるコスト低減や課題である苗立ち安定化による増収を目指していることから,べんモリ技術に大きな期待を寄せており,参加した農業者も従来の鉄コーティング手法との違いに関心を寄せていました。
 普及センターでは,展示ほを設置して,べんモリ技術の実用性を検証し,低コスト稲作技術の普及に取り組んでまいります。
 

         <播種機の確認>


          <種子の調整>

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404 
FAX:0228-22-6144


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