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宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「令和2年度女性農業者ステップアップ研修会」を開催

2020年12月02日 16時55分57秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 令和2年11月17日,県登米合同庁舎でアグリレディーズネットとめが,管内女性農業者14名を集め,「令和2年度女性農業者ステップアップ研修会」を開催しました。
 講師の伊藤惠子さんは,美里町で「株式会社はなやか」の代表取締役を務め,菜園レストラン「野の風」を経営する女性起業家で,美里町農業委員,JAみどりの総代,全国女性農業委員ネットワーク会長などを歴任し,農業・農村における女性農業者の活躍推進に貢献されています。
研修会では,皆で「野の風」のお弁当を食べ和やかな雰囲気の中,講演に入り,伊藤さんが乳ガンをきっかけとした起業や農産物の付加価値化,地産地消への取り組みや各種役職への就任など,その時,どう考え,どう対応してきたかについてお話を伺いました。その時々の判断には,家族での話し合いや地域の仲間の応援が重要であると話されました。20歳代の参加者からは「皆さんの御苦労や御活躍があり,農業経営へ参画しやすくなったと感じた」「農業は,男性中心のイメージが強く,もっと女性農業者が地域で活躍して欲しい」との感想がありました。また,先輩方からは,より良い農業経営や地域活動にするために,女性農業者のグループへの参加や家族経営協定の締結,関係機関とのつながりを深くすることなどの助言もありました。
 参加者自身の振返りや共感,次代を担う女性農業者への応援などについて,改めて考える機会になったようです。
 普及センターでは,今後とも女性農業者の働きやすい環境づくりに取組むとともに,女性農業者の活動を支援していきます。



<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522 

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令和2年度「金のいぶき」実績検討会が開催されました

2020年12月02日 15時06分55秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

   玄米食専用品種の「金のいぶき」は健康志向の需要に向けた品種で,昨今の「内食」需要も相まって,生産・出荷数量の拡大が求められる品種の一つです。しかしながら,当品種は,従来品種と比べて収量のバラツキが大きく,安定生産が難しい品種特性があり,栽培技術の普及・向上がより求められます。
 JA新みやぎみどりの稲作生産部会涌谷支部では13.5ha(12人)で生産を行っており,育苗や本田での生育状況確認,追肥診断など,栽培技術の向上に向けて熱心な取り組みを行っています。
 今回は,本年産の金のいぶきの生産実績に関する検討会が開催されました。本年産の作付に向けては,これまでの栽培経験から,ケイ酸質資材の施用や減数分裂期追肥の実施を対策として導入しており,昨年を上回る収量確保ができました。普及センターからは,本田での生育状況の観察結果や収量構成要素の特徴から,対策が有効に働いたと見られること,気象条件に助けられた部分もあること等を説明し,次年度の生産に向けて参考となるよう助言しました。参加者からは,「今年は手応えがあった」,「来年は生産拡大したい」との前向きな意見・感想が多く出されました。
 「金のいぶき」の安定供給に向けては,収量の安定的確保を基本とした持続的な産地形成が重要であるため,普及センターでは今後も継続して支援していきます。

      

        実績検討会の様子


  <問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225


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石巻市河南地区で人・農地プランの話し合いが開催されました。

2020年12月02日 14時24分34秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 令和2年11月19日に石巻市河南にて,午前・和渕地区,午後・鹿又地区の,人・農地プランの実質化の取り組みに係る「話合い」が開催され,それぞれ約10名程の地域農業者が参加しました。

 参加者は,まずはじめに,石巻市および県の担当者から,昨年度実施したアンケートの集計結果と,制度の概要について説明を受けました。その後,地域の白地図を見ながら,地域の課題や未来の営農の姿について意見を出し合いました。

 しかし,ワークショップ形式での意見交換には不慣れな方が多く,戸惑う姿も多々見られる検討となりました。

 その結果,
「勤めながらの担い手はいるが,将来,大きな担い手にまとまるとは限らない」
「若い人には特色のある経営をめざす人もいるため,単純な規模拡大にはなじまない」
「ほ場整備が進んだことで,頼む方も頼まれる方も,まとまっているから楽」  
「震災後に都市化が進んだことで,散布薬剤の匂いや野焼きの煙などについて,周辺住民からの苦情が多い」
などに加え,用水・排水設備の能力向上の必要性や,集落営農組織の将来像など,中長期的な課題も出され,課題の多い現状が浮き彫りとなりました。

 現在の人・農地プランに今回の話し合いで出た意見が反映されることで,将来の地域営農の道しるべとなり,人と農地の問題を解決するためのより実効性のあるプランになることが期待されます。

 普及センターでは,今後も人・農地プランの実質化に向けた話し合いやその実行など,活力ある地域づくりについて,継続的に支援を行っていきます。

和渕「河南はマシな方だよな」 鹿又「集落営農組織がどうなるか?」

 

 

 

 

 <連絡先>
  宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


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石巻市稲井集落で第3回集落ぐるみの鳥獣害被害対策勉強会を開催しました。

2020年12月02日 13時40分07秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 令和2年11月25日,石巻市稲井地区で,合同会社東北野生動物保護管理センターの研究員を講師にして,今年度3回目のニホンジカ被害対策勉強会を開催しました。参加したのは,稲井地区6集落の16名です。
 稲井地区は管内でも組織的なニホンジカ対策を継続的に行っており,取組を推進するために9月から合計3回の研修会を開催しました。最終回となる今回は,稲井地区に設置されている大型囲い罠やくくり罠による捕獲の効率化と,前回集落毎に作成したニホンジカの分布状況や被害対策を落とし込んだマップを今後どのように活用していくかをテーマとしました。
 当日は,当部で設置した大型囲い罠周辺の定点カメラ映像に映るシカの様子やセンサー扉の活用方法について東北野生動物保護管理センターからは大型囲い罠やくくり罠による捕獲の留意点について説明しました。その後,集落毎に作成したマップの活用について意見交換を行いました。参加者から,鹿の習性,出没地区の拡がり,今後の防鹿柵の設置など幅広い質問や意見がありました。
 ニホンジカの分布や被害が年々拡大している中,稲井地区では被害対策への住民の意識は高く,組織的な対策が着々と進められています。今後,関係機関と連携を深めながら同地区の取組が他地域に波及するように推進し,集落としての被害対策の取組と計画的な個体数調整を両輪としたニホンジカ対策を進めていきます。

 


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