当管内には令和3年12月現在102の農業法人があり,主な担い手となっています。
今後もこの地域の農業を維持し,持続的に発展させて行くためには,経営者の世代交代,経営基盤の継承を円滑に進めていくことが大切です。
普及センターでは,この研修会に先駆け,農業法人に対して事業継承予定の時期などについて伺うアンケート調査を実施したところ,およそ4割の法人が今後5年を目安に経営の継承を考えているという結果になりました。
このため,円滑な事業継承を行うためにあらかじめ考えておかなければならないこと,準備しておかなければならないことなどについて理解を深め,更なる経営発展につなげていただくことを目的として「農業経営の継承を考える研修会」を令和3年12月17日に開催しました。
講師には国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の山本淳子フードチェーンユニット長をお迎えし,「農業経営における事業継承の在り方」と題した御講演をいただきました。
講演では継承を巡る課題や様々な継承のタイプ,今後多くなると予想される第三者継承(子や親戚以外の血縁のない第三者への継承)を行う際に特に注意しなければならないこと等,実際の事例を交えながら詳しいお話しをいただきました。また,事業継承を行う際は税制など国の優遇措置が受けられることから,これらの支援策について東北農政局の農業組織育成指導官から情報提供をいただきました。
普及センターでは,現経営者の高齢化など特に継承を急ぐ法人に対して円滑な継承がなされるよう早急に支援を実施するとともに,今後も管内農業の持続的な発展に向けて,このような研修会を開催する予定です。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999