宮城の農業普及現地活動情報

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稲ホールクロップサイレージ直播栽培への挑戦

2010年05月17日 09時08分41秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援
 平成17年に基盤整備事業が採択された松島町「土手外地区」(受益面積48ha)のほ場で,平成22年4月30日,稲ホールクロップサイレージ(以下,稲WCS)の直播作業が行われました。実施主体は,地区の集落営農組織である「アグリサービス土手外」(構成員18名)です。
 上記の営農組織は,平成19年3月に当地区の特定農業団体として設立されており,ほ場整備事業の事前転作として,飼料作物と稲WCSを作付してきました。面工事終了後の平成21年には,稲WCSのほか,大豆の作付にも取り組んでおり,地域の担い手組織として着実に歩んで来ました。
 地区の農用地利用改善団体では,営農組織が効率的に作業ができるよう,転作ほ場を団地化するなどの調整を行っていますが,効率的でない不整形なほ場もあります。当地区は,吉田川と幹線道路等で囲まれ,地区外周の半分以上が曲線となっているため,不整形の区画も以外に多くなっています。大区画になったとはいえ,不整形区画での作業効率は十分ではなく,田植の際は苗箱数が多くなるということもあります。
 営農組織では,作業ロスや余分な育苗に時間をかけないようにするため,不整形区画での稲WCSについては,ラジヘリによる直播栽培で対応することとし,今般,播種作業が行われました。品種は「ひとめぼれ」で,最近注目されている鉄コーティング種子による直播栽培です。播種作業については,種子コーティング作業も含めてラジヘリ作業受託会社に委託し,計4.9haで実施されました。当日は,天気はよかったものの,やや風が強くなってきて心配されましたが,順調に作業は進み,4kg/10aの種子が散布されました。
 普及センターでは,今回の直播栽培管理について支援するとともに,今後予定されている大豆の作付も含め,当地区での「アグリサービス土手外」の安定生産を目指し支援活動を推進していきます。




〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-0914 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp
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