令和2年2月26日,ホテルメトロポリタン仙台を会場に,「宮城県女性農業士交流研修会」を開催しました。
県内には27人の女性農業士がおり,各地域農業の牽引役を担っていますが,女性農業士同士の技術や情報の交換,連携した活動が少ない状況にあります。今回の研修会では自身の資質向上や地域農業への還元,さらに今後の会員相互の連携活動につなげてもらおうと『交流』をメインとした内容で開催しました。
一口に「交流しましょう」といっても,話しをするきっかけがなければ,中々話は弾まないものです。そこで,交流するためのツールとして,3つの企画を用意しました。
一つ目は,会員の方々の農産物をシェフお薦めの料理に仕立てていただき,参加者で賞味しました。農産物を提供した参加者からは,「一言CM」として自身の生産物の「ウリ」をお話ししていただき,交流の輪を広げました。
二つ目は女性農業士の日頃の作業風景や頑張っている様子を撮影し,会員紹介を兼ねたプロモーションビデオを作成し,放映しました。自分が映像で映し出されると,ちょっと恥ずかしながらも,自分がこんなにも輝いて農業に打ち込んでいる姿,そして仲間達も同じように頑張っている姿を見て,大きな感激に包まれました。
そして最後に「名刺交換交流会」。美味しい食事とビデオ放映により会員相互の理解が深まり,ほとんどの参加者が今日初めて会う会員同士とは思えないほど交流は大いに賑わい,話が尽きることはありませんでした。
3つの企画に加え,仙台ターミナルビル株式会社の菊地秀喜氏より「JRグループによる観光果樹園の取り組みと地産地消」について情報提供いただいたほか,ホテルメトロポリタン仙台 後藤博甲副総料理長兼洋食料理長より「メトロポリタンの地産食材への想い」と題しての講話と,今回食材として提供した会員の農産物へのコメントを頂戴しました。
参加者からは,「自分たちが作った農産物がこんなにもすばらしい料理になるなんて」,「日々休むことなくへこたれそうな日々も,一生懸命生きている同じ仲間達の美しい姿を見て勇気づけられた」,「長い農業士活動の中でこんなにも感激した研修会は初めてでした」などの感想をいただきました。特にプロモーションビデオは,改めて自分たちの仕事に誇りを持つことができ,自己肯定感の高まりにも大いに効果があったようです。
県では,今後も女性農業者が活き活きと輝く活動や環境づくりを支援して参ります。
交流会の様子 会員の取組紹介(ビデオより抜粋)
〈連絡先〉
宮城県農政部農業振興課 農業人材育成班
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