令和6年12月10日(火)に、柴田町において、ブロードキャスタを活用した堆肥散布の実演会を開催し、土地利用型の農業法人やJA等の関係機関など27名が参加しました。
近年、化学肥料等の資材高騰による経費の増加などが課題となっており、それらの対応策の一つとして堆肥の活用があります。
しかし、堆肥には「堆肥散布用の機械(マニアスプレッタ等)を新たに導入する必要がある」、「堆肥の流通体制が整備されていない」、「堆肥の品質や使い勝手が悪い」などのネガティブな印象を持つ人が多く。その不安を払しょくする必要があるため、この実演会を開催しました。
前半は、 堆肥活用による地力改善効果と水稲収量アップのポイントと題し、今年度、豚ぷん堆肥を利用した実証圃の試験結果から、単収が向上したことや肥料費の低減が図られたことなどを普及センターが説明しました。
後半は、今回使用した豚ぷん堆肥の特徴とフレコンバックを使用した運搬方法について(株)ヒルズから、また、トラクターに直付けされたクレーンによる堆肥の投入とブロードキャスタによる散布について(株)IHIアグリテックから、最後にRTKなどの測位システムを活用した農作業の効率化についてクボタアグリサービス(株)から、それぞれ説明いただいた後、機械作業の実演をしました。
参加者からは「堆肥の導入効果が分かった」「堆肥に対する常識が変わりました」などの意見をいただきました。
普及センターでは今後も農業技術の改善に役立つセミナー等を開催してまいります。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138