「吟のいろは」は,令和2年2月に品種登録出願公表され,同月に日本酒がデビューしています。令和2年産「吟のいろは」を使った日本酒も順次発売されており,数量限定ということもあって,上々の売れ行きとなっています。
令和3年3月9日(火)に,令和2年産の総括と令和3年産の栽培方針を確認するため,新みやぎ農協みどりの地区本部大会議室を会場に,「吟のいろは」検討会を開催しました。
宮城県酒造組合,全農みやぎ,松山町酒米研究会「吟のいろは」生産者,農協,県関係者,計21人が出席しました。
令和2年産の農産物検査については,出荷数量1,314袋のうち120袋が特等に,残りも全て1等に格付けされました。また,醸造適性を測る成分分析結果についても,令和元年産と比べて8人の生産者毎のばらつきが良い方向に少なくなり,生産者の栽培技術の向上と,籾数制御等栽培に気を配ることで,高品質原料米を提供できる見通しが立ったと感じています。
令和3年産は,松山町酒米研究会の会員8人と1組織で725aの作付を行う予定です。
普及センターでは,令和2年産で収集したデータを元に,目標収量構成要素と栽培指標の案を示し,令和3年産の栽培の中で検証を行っていく計画です。
令和3年度も松山町酒米研究会と一体となって,栽培管理技術の確立を推進していきます。
検討会の様子
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225