美里地域は農産物直売や農産加工、農家レストラン等のアグリビジネスに取り組む農業者が多く、経営管理や組織運営、商品開発など、女性農業者の担う役割が大きくなっています。
そこで、当普及センターが事務局を務める「美里地区生活研究クラブ連絡協議会(会員数33人)」は、仙台市内近郊で生産された野菜や季節の果物、農産加工品等を取り扱うマルシェと、自社生産した農産物の直売所を併設する農家レストランを訪問し、両直売所における取扱商品や陳列方法、6次産業化の取組等について学ぶ視察研修会を12月11日に開催し、14人が参加しました。
はじめに、「アクアイグニス仙台」内にある「マルシェリアン」で、取扱い商品の種類や内容、陳列と陳列に用いる台や入れ物等に着目しながら、視察を行いました。
多くの商品にその商品や生産者の紹介、食べ方提案等の手書きのPOPが掲示されているとともに、商品は台やトレイに直接ではなく、麻布や色紙を敷いて陳列されているなど、様々な工夫がうかがえました。参加者からは、「目的のものを買って帰る」場所というのではなく、「ゆっくり見て回る・滞在する」場所としての店づくり(内装・陳列)がなされているとの感想が出されました。
次に「農家食堂 神明そば慶」を訪れ、自社及び地域で生産された農産物のPRや消費拡大、付加価値化への取り組みを見て・味わって学びました。
こちらは「地域農業に貢献できる経営体」を経営理念に、地域の担い手として水稲や土地利用型作物(そば、大豆、大麦等)、野菜栽培により周年雇用に取り組んでいる「株式会社今慶農産」が経営しています。
新そば「常陸秋そば」の香り・味を楽しみながら、会員相互の情報交換が行われ、有意義な研修会となりました。
普及センターでは、今後も研修会等を通じて女性農業者の資質向上と活躍を支援します。
<問合せ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225