宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

農業大学校生激励会を開催しました。

2010年10月15日 18時47分05秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

当管内には農業大学校の学生6名が,9月6日から10月15日までの先進農業体験学習に訪れました。
 学生を受け入れているのは,酪農部門では高橋家壽夫氏(瀬峰),有限会社小山牧場(一迫),伊藤一彦氏(志波姫),園芸部門では細川百合子氏(瀬峰),伊藤幸男氏(志波姫),土地利用型作物部門では白鳥一彦氏(志波姫)で,受入先では,稲刈り,削蹄,搾乳,野菜の収穫・調製・出荷など様々な農作業と農家の暮らしを体験しました。
 研修期間の折り返しとなった去る9月29日に,栗原4Hクラブの主催で農大生激励会を開催しました。
 日中の部は,管内の農業生産現場を学んでもらうことを目的に,視察研修会を行いました。先ず始めに,金成地区の「末野種子センター」を訪問し,施設を見ながら担当者から説明を聞いた後,普及センターで実施している生産物審査の様子を見学し,水稲種子ができるまでの一連の流れについて学習しました。
 次に,「農産物直売所あぐりっこ金成」を訪問し,千田滋紀代表から直売所の運営体制などについて説明をいただきました。学生達は直売所の品物を興味深く観察していました。その後,いちごを栽培している小森俊一氏のハウスを訪問し,新規参入した経緯と苦労話,現在行っている作業の状況などについて説明をいただきました。園芸学部の学生や4Hクラブ員から質問が出され,活発な質疑応答が行われました。
 最後に一迫地区の「有限会社耕佑」を訪問し,サラダ菜,サンチュや水菜などの水耕栽培施設を見学しました。学生達は初めて目にする大型施設に,時折質問をしながら真剣に見学していました。
 夜の部は築館で交流会を開催しました。4Hクラブ員に囲まれ,学生達は始め固くなっていましたが,徐々に打ち解けてなごやかな雰囲気で情報交換が行われました。
 翌日には,酪農部門の学生3人が集まり,「有限会社小山牧場」を会場に削蹄の体験をするなど有意義な時間を過ごしたようです。
 普及センターでは,農業大学校と連携し,引き続き学生達のサポートを行っていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班  
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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農家派遣研修生と管内女性農業士の交流会を開催

2010年10月13日 13時47分15秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 9月6日から10月15日までの40日間,管内農業士をはじめとする先進農家宅に,農業大学校の研修生10名が派遣されています。
 普及センターでは,これら研修生の相互交流と管内先進農家の高い技術力を研修生に学んでもらうため,10戸の受入農家のうち3戸を訪問のうえ交流する「みやぎ農業未来塾(優良事例調査講座)」を10月6日に開催しました。この講座では,日頃学校で学習している専門以外の技術にも触れ,新たな発見があったようです。特に,訪問したどの経営体でも消費者とのネットワークが構築されており,「食べる人」を意識した生産に共感していました。
 昼食を挟んで実施した管内女性農業士との交流会では,農業大学校の研修生それぞれが「この派遣研修で得たもの」を一言ずつ発表しました。『農業は天候に左右され,改めてその大変さを実感した。』『農作業は大変だが,農家生活は本当に楽しい。』『この研修で得た体験を見たままにするのではなく実践したい。』等の発表内容に,女性農業士の皆さんは口々に「研修開始の時とは比べものにならないくらいたくましくなった。」と話していました。
 また,普及センターからは国や県が推進している「食料自給率向上について」情報提供し,併せて米政策改革大綱を契機に消費者重視・市場重視の考え方に立って需要に即応した米づくりや,小麦の代替として米粉を推進している現状をお話ししました。
 今年度の研修生は10名中6名が非農家出身ですが,農業をどう感じているか(今後の進路は)という女性農業士からの問いに,『実家は農家だが継ぐかどうか迷っている。できれば卒業後は研修を経てから就農を考えたい』と真剣に農業に向き合っている姿や,『農業は大変だけれど楽しい。卒業したら農業やそれに関連する仕事に就きたい』等の発言があり,女性農業士の皆さんは「今日は研修生の皆さんに元気をもらいました。こんなに一生懸命取り組んでいる姿を見て,農業も捨てたものではないと思えました。」という感想を述べていました。日頃,正面切って話せない農業観を交換したひとときでした。


優良事例調査講座

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班  
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138

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「簡易電気牧柵の放牧を広げよう!」気仙沼・南三陸地域放牧利用推進研修会を開催

2010年10月12日 18時14分40秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
肉用牛経営では,低コスト生産や耕作放棄地対策のための一つの手段として簡易電気牧柵を使った放牧が注目されています。
 そこで本吉普及センターでは,去る9月21日に畜産農業者や市町及び農協等関係機関を対象として,気仙沼・南三陸地域放牧利用推進研修会を開催しました。
 はじめは,南三陸合同庁舎の会議室で,飼料作物研究所の放牧アドバイザーである落合一彦氏から「耕作放棄地放牧のメリットと安心して放牧を始めるために」と題し,耕作放棄地で放牧を行うメリットや安心して放牧を始めるための留意点などについて講話をいただききました。
 次に,気仙沼地方振興事務所農林振興部及び普及センターの担当者から県内・管内における水田・耕作放棄地への放牧事例や,現地で取り組む際に活用できる制度について情報提供しました。
 その後現地の耕作放棄地に場所を移し,電気牧柵販売会社であるサージミヤワキ(株)の清水亨氏から実際の電気牧柵の使用資材や設置方法等の説明を受け,30数名の参加者と共に牧柵を設置しました。  
参加者からは「こんなに簡単に設置できるんだ」といった感想も聞かれ,耕作放棄地対策として有効な手段であることが確認できたようです。
 今後も普及センターでは,放牧の事例が広がっていくよう支援をしていく予定です。

本吉農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0226-46-6902
FAX 0226-46-5140

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地産地消料理教室を開催

2010年10月06日 18時00分50秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 当事務所では地産地消の推進を目的に平成22年9月5日仙南シンケンファクトリーにおいて,地場農産物をもっと美味しく,もっとたくさん食べてもらおうと地産地消料理教室を開催しました。
講師にフードコーディネーターの早坂具美子先生を招き,トマトやピーマン,しいたけなど地場産農産物をたくさん使用した料理実習を午前・午後の2回行ないました。
料理は「夏野菜の米粉ピザ」,「きのこと野菜のマリネ」の2品で早坂先生に野菜をおいしく食べる処理の仕方等の話をいただいた後,各テーブルに別れ調理実習しました。参加者からは,米粉を使ったピザでは小麦粉と違いダマができにくく調理しやすい,マリネではきのこ・野菜をたくさんとることができる等の話がありました。参加者は,調理をとおして,地産地消,地場産農産物の活用について理解を深めました。





連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431    FAX:0224-53-3138

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小学生が七ヶ宿源流米の稲刈りを体験

2010年10月04日 16時17分47秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
宮城県七ヶ宿町の米生産者が取り組んでいる「七ヶ宿源流米」について理解を深めるため,地元の湯原小学校の児童たちが学校田5aで「やまのしずく」の栽培に挑戦してきました。
 今回,収穫適期を迎えたため,七ヶ宿源流米ネットワークの会員等の指導のもと,9月21日に児童21人が稲刈りを行いました。
 同ネットワークは会員9人が,「みやぎの環境にやさしい農産物認証制度」による栽培基準同等以上の栽培方法で,水田へカキ殻の施用,水の浄化のために用水路に炭を設置して「やまのしずく」や「ひとめぼれ」等を生産し,「七ヶ宿源流米」ブランドとして出荷・販売しています。
 始めに,同ネットワークの梅津賢一代表から今年の米の生育状況や鎌の使い方などについて説明を受け,稲刈りに取り掛かりました。児童たちは田の中の歩行や鎌の使い方,刈り取った稲束の運搬などに悪戦苦闘しながらも,楽しみながら約2時間掛けてすべて手刈りし棒掛けしました。
 乾燥調製した米は,今後,学校で児童たちが試食する他,町内の福祉施設へ寄贈されます。また,今年度の米・食味分析鑑定コンクール国際大会の小学校部門へ出品する予定であり,七ヶ宿源流米ネットワークが出品する米とのダブル受賞を狙っています。
 普及センターでは関係機関等と連携しながら,今後も七ヶ宿源流米ネットワークの取り組みやブランド米の確立に向け支援していきます。





〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班
       TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138


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循環型農業について勉強しました。~みやぎ農業未来塾「在学中コース」開催~

2010年10月01日 16時30分11秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 若い農業の担い手を育成する一環として,9月10日に開催したみやぎ農業未来塾(在学中コース)に,宮城県迫桜高等学校の2,3年生17名が参加しました。
 最初に,栗原市瀬峰総合支所で「瀬峰地区循環型農業推進会議」の取り組みについて大内一也会長から講演をいただきました。堆肥を使う側の耕種農家と生産する側の畜産農家とがうまく連携できるように何度も話し合ったこと,低コストの堆肥センターを整備し,良質堆肥を活用した土づくりを行っていること,「エコせみね米」などのブランド農産物が定着していることなどについて,瀬峰農場のPR用DVDを視聴しながら,丁寧な「瀬峰農場」のコンセプトの説明があり,学生達は真剣に聞き入っていました。話の中でごちそうになったミニトマトはとても甘く,学生達に瀬峰農場の思いが伝わったようでした
 その後,藤の花有機センター大里に移動し,青年部代表の高橋博文氏から堆肥利用の実際についてお話を伺いました。学生達は,堆肥を手に取りながら段階的に完熟まで発酵していく様子を実感し,若手中心で切り返し等の作業を行い,時給が1,000円ということを聞いて,特に男子学生達は関心を持った様子でした。
 瀬峰地区にはここ10年で若い世代の後継者が20数名入っており,次世代へつなぐ循環型農業の理念が若手後継者達にもしっかりと根づいています。
 地域一体となった取り組みの中で,魅力ある農業が実現しつつあり,普及センターとしても今後も支援を行っていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404    FAX:0228-22-6144


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首都圏での販路拡大を目指して~仙台の漬物を宮城ふるさとプラザでテスト販売~

2010年10月01日 15時09分05秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 漬物の加工・販売を長年行ってきた仙台市内の農産加工者が,首都圏での販路拡大を目指し,東京池袋にあるアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ~COCO MIYAGI」において5日間のテスト販売を行いました。
 テスト販売に当たっては,宮城ふるさとプラザを運営する宮城県物産振興協会から,利用者の購買動向や商品の販売形態(量目等),価格の設定などについて細かな指導を受け,東京向けアイテムも新たに加えた15種類,約30アイテムの漬物を準備しました。
 塩分控えめの浅漬けや昔ながらのたくあん漬けに早くもリピーターができたり,小袋ではなく大袋から売り切れる商品があったりとお客様の反応もまずまずで,初めての東京チャレンジに手応えを感じていた様です。
 今後は,今回の結果を踏まえ首都圏での販路拡大戦略を検討していく予定です。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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加美郡りんご協議会視察研修

2010年10月01日 13時32分52秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
加美郡りんご協議会の構成員は約17戸で,30haほど栽培しております。会員相互の技術向上や流通販売の改善に努め,りんご生産の発展を目的として組織されました。
今回は,視察研修会ということで,技術研鑽と販売展開を目的に横手市にある「秋田県農林技術センター 果樹試験場」と農産物直売所「ふれあい直売十文字」を視察しました。
参加者は20名で,ご夫婦での参加もみられました。
果樹試験場では,省力栽培技術の紹介や新たな品種「秋田紅あかり」の県内での普及状況などが紹介されました。りんご協議会の皆さんも秋田県で育成された「千秋」を栽培した経験があり,説明者の話にうなずきながら,聞き入ってました。
直売所では,農家の女性が直売所を始めたということで,参加した奥さんたちも興味をもって販売品目を注目していました。なしやモモといった地元でとれた食材が豊富に販売されていました。
今回の研修会では,秋田県の果樹の概要が見られ,有意義な研修会となりました。


〈連絡先〉宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班 神名川
 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910 

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