宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

みやぎ農業未来塾 「農業技術 基本のきほん講座Ⅲ 『お金のはなし』『土のはなし』」 開催

2014年12月19日 17時33分22秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
<写真>講師の熱い講義に聴き入る受講生

 就農1年目から5年目までの新規就農者及び若手女性農業者を対象に,専門家及び先進的な経営を行う農業者等から,農業技術や経営戦略などの優良事例等を学ぶ,「みやぎ農業未来塾 農業技術 基本のきほん講座」を企画しました。

 本講座は,農業技術の基本となる項目について3回シリーズで開催するもので,最終回の今回は「お金のはなし」「土のはなし」をテーマに開催し,17名ほどの参加がありました。

 はじめに,「就農時にまずやること・記帳の仕組みを抑える」と題し,中小企業診断士 本田茂氏より,自分の人件費から逆算した農業経営の目標,10年先の家計シミュレーション,資金繰りの重要性について,非常にわかりやすく講義していただきました。
さらに,登米農業改良普及センターより,「やさしい 土のはなし」と題し,作物の生育に必要な条件,土の役割,肥料の種類と特徴など基礎部分を講義しました。

 特に「お金のはなし」では,実際に資金繰りがうまくいかず黒字倒産になりかけたある法人の事例を具体的に紹介され,単純に収入があればいいのではないということ,どんぶり勘定ではそれが見えにくいことを目の当たりにし,記帳,記録,シミュレーションによるお金の未来を予測することの重要性を感じたようでした。

 普及センターでは今後も継続的に農業後継者の育成,農業者の経営向上を支援していきます。



<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522

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仙南特産「プンタレッラ」の出荷が始まりました

2014年12月18日 08時58分16秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
JAみやぎ仙南西洋野菜研究会の「プンタレッラ」は11月から早生種が、12月中旬からは晩生種の出荷が始まります。そこで12月10日にJAみやぎ仙南丸森地区本部において出荷目揃い会を開催しました。
出席した仙台市場仲卸の「庄定」の担当者からは、「問合せも多くなっており、出荷が期待されているのでしっかり出荷してほしい」との要望が出されました。

晩生種は形態が様々あり、A品やB品の選別をしっかり行う必要があります。目揃い会では規格を再度確認するとともに、箱詰め方法も確認し、万全を期して出荷に備えました。普及センターからは今後の管理として、温度管理や病害虫の防除について指導を行いました。

普及センターでは,特産野菜の安定良品生産に向けた技術指導を通して,産地の知名度向上と地域の活性化を支援しています。

  
  A品はどれ?

  
 出荷調整の確認

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第2班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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今年もパソコン簿記研修会が始まりました

2014年12月16日 14時45分36秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
普及センターは,JA南三陸と連携のもと気仙沼市と南三陸町の2会場で定期的にパソコン簿記研修会を開催しています。
南三陸会場は,十数年前から行われていますが,気仙沼会場は農業者の要望で一昨年から始まりました。
2つの会場の参加者は対照的であり,南三陸会場は花き栽培のベテラン農業者が多く,気仙沼会場は施設野菜に取り組む農業者が参加しています。
 記帳の経験が浅い参加者は,苦労しながら複式簿記の基礎を学んでいます。
 両会場とも津波被害から営農再開した方々も参加しており,新たな施設での経営安定に向け,経営管理能力の向上に取り組んでいきます。
宮城県本吉農業改良普及センター    地域農業班
 〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
    0226-29-6044

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仙南地域の特産品のひとつ「樽柿」が全国へ発送される

2014年12月16日 11時32分39秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 12月9日に,宮城県ころ柿出荷協同組合の事務所前で,恒例のふるさと小包「樽柿・ころ柿」の第一便の出発式が行われました。
 始めに半澤副組合長から「今年度は2月の大雪による柿樹の枝折れで不作が心配され,さらに夏以降では葉や果実に病気が蔓延し,原料柿の確保が難しい年でした。収穫量は平年の半分でしたが,組合員の大変なご努力により,樽柿は平年の7割まで回復しました。」とあいさつがありました。
 「樽柿」は柿の王様と言われる「蜂屋柿」を樽に詰め出荷されたもので,独自の製法により冷蔵しながら脱渋し,より甘くおいしく仕上げられているのが特徴です。
 今後は,蔵王おろしの寒風の中,一ヶ月の間じっくりと乾燥され,豊かな甘みが引き出される「ころ柿」が全国津々浦々まで届けられます。
 普及センターでは仙南地域の特産品の維持と発展に努め,継続して原料柿生産を支援します。


発送式の様子


全国に発送される樽柿


ふるさと小包第一便の出発

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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トルコギキョウ研修会を開催しました

2014年12月15日 16時00分45秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年12月11日,JAみやぎ登米花き部会と合同で研修会を開催しました。JAみやぎ登米トルコギキョウ専門部員の外に県内でトルコギキョウの栽培に取り組んでいる生産者にも呼びかけ,JA・普及センター等関係機関の職員など計75人の参加がありました。
 研修会では,(株)サカタのタネの久保田芳久氏をお招きし,「科学でわかったトルコギキョウの生態と応用」についての話題提供と全国各産地での取り組み事例の紹介を頂きました。
 参加者からは,最近解ったトルコギキョウの根の働き,土壌窒素の形態や吸収のされ方などへの理解を深められたと好評でした。
 花は生活に潤いと安らぎをもたらすし,ここ数年市場規模が拡大,消費はやや増加傾向にあり,品種も多様化し,生産も拡大傾向にあります。
 適切な栽培管理・病害虫管理の励行と高品質なトルコギキョウ生産に努め,産地としての確立に取り組もうとの意気込みが感じられました。
 普及センターでは今後も花き栽培の技術向上と普及・定着に向けて支援していきます。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522

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生産者と営農指導員のためのホモプシス根腐病防除研修会

2014年12月15日 13時17分50秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年12月9日に仙台農業協同組合高砂支店において,生産者と営農指導員のためのホモプシス根腐病防除研修会を開催しました。
 今回の研修会は,東北農業研究センターの永坂厚主任研究員を講師に招き,近年きゅうりの病害として発生・被害が広がっているホモプシス根腐病の特徴を知り,病害を持ち込まない方策や,発生した場合の対応策を学ぶことを目的に開催したものです。
 ホモプシス根腐病はウリ科野菜の土壌伝染性病害なので,かぼちゃの接ぎ木きゅうりでも防除はできないこと,茎や葉に菌糸をつくらないので生理的な症状と間違いやすく,地下部の根を見ないと病気の判断ができないこと,靴や農具などに病原菌がある土を付着したまま移動することで病害が広がるので,靴カバーの使用や機械の貸し借りをしないことが大事などの話をしていただきました。
 参加者からは多くの質問があり,大変関心が高い様子でした。
 今後も各種研修会を通して,園芸関係の生産振興を支援していきます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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くりはらのりんご祭りが開催されました

2014年12月15日 10時58分41秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年11月28日(金),栗原市果樹連絡協議会(会長:佐藤常秋氏)主催で,栗原合同庁舎を会場に「くりはらのりんご祭り」が開催されました。
 「栗原りんご」は夏季冷涼で豊富な日照と秋季早冷な気候により,実の色付きは良くしまっており,樹上で完熟させてから収穫されるため,甘くておいしいのが特徴です。今年も地元のファンを増やすため,金成,高清水,栗駒のりんご生産者12人が,消費者へ今年の出来具合や栗原りんごの特徴を説明しながら自慢のりんごを販売しました。
 今年で3回目となるりんごの即売会は,午前11時の開店前から旬のおいしいりんごを求めてお客様の行列ができ,「ここで買うりんごは本当においしいんだよね」と一人で何袋もご購入いただくなど,会場は大いに賑わいました。
 普及センターでは,生産者マップを配りながら,地元栗原でのりんご栽培の状況なども知ってもらい,根強い地元ファンづくりに努めました。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班   
TEL:0228-22-9404
FAX:0228-22-5795・6144

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今年の検査も無事終了。香り高い秋そばをいただきます

2014年12月15日 08時59分24秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営
亘理管内では約51haでそばの作付が行われていますが,そのうち約9割が亘理町と山元町で栽培されています。農作物の安全性を確認するため,普及センターでは平成23年度から放射性物質検査を実施しています。そばも同年産から検査を実施しており,今年も10月下旬から生産者や関係団体の協力を得て検査を行いました。管内でそばが作付けされている地域から抽出された計9点のそばについて検査を実施した結果,全てについて放射性物質は不検出(検出限界以下)となりました。
安全性が確認されたことで,管内のそばの出荷・流通が可能となり,地域のイベントなどで地元産のそばが振る舞われ,地域の方々にも季節の味として親しまれています。さらに12月11日からは県内の宮城県生活協同組合の店舗でも販売されており,より多くの方々に亘理地域自慢の秋そばを味わっていただきたいと願っています。
普及センターでは,今後とも各農産物について放射性物質検査を継続するとともに,放射性物質の低減技術の普及に努めることにより安全・安心な農作物の生産を支援して参ります。

<連絡先>
 宮城県亘理農業改良普及センター先進技術班
 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

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素材を活かした美味しいメニューを学びました

2014年12月12日 13時56分46秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
11月20日,女川町のゆめハウスを会場に,農産加工の実践者や起業活動に関心のある農業者等を対象として,調理技術のレベルアップを図るため,「起業活動キャリアアップ~食材の魅力を引き出す『だし』講座~」を開催しました。
今回は,鳴子温泉大正館の料理長 矢内信孝氏を講師に迎え,料理の基本となるだしの取り方と活用,おいしいご飯の炊き方等について教えていただきました。
 はじめに,「五味五色五法」を基本とした和食のポイントや,今回の講座に当たって矢内氏が試した様々なご飯の炊き方とその結果について講話をいただき,その後,調理実習を行いました。実習では,「おいしいご飯」「茶碗蒸し」「半熟卵コロッケ」「白菜の炒め煮」「プリン」と,だしを取った後の鰹節と昆布,椎茸の石突きで「佃煮」を作りました。実習の合間には,きゅうりやにんじんの飾り切りにも挑戦し,賑やかな実習となりました。
参加者からは,「リンゴや野菜の皮もだしにした白菜の炒め煮は味に深みが出て美味しい」,「さっそくランチ(弁当)で使っていきたい一品ができた」等の感想が聞かれました。
 普及センターでは,これからも女性農業者の起業活動や地域農産物の高付加価値化等について支援を行っていきます。

 
 先生,これでいいですか?



にんじんの梅の花切りに挑戦


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
 TEL:0225-95-7612  FAX:0225-95-2999

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亘理町いちご団地環境研修会を開催

2014年12月12日 10時56分46秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成25年9月から栽培が開始された亘理町,山元町のいちご団地では,本年も8月下旬から定植が行われ,2作目の栽培が始まりました。いちご団地の栽培施設には,加温装置や炭酸ガス発生装置,自動換気などの環境制御システムが導入されていますが,栽培を開始した前年では環境制御については試行錯誤しながらの栽培となりました。そこで,本年から「IT活用営農指導支援事業」により,亘理町浜吉田団地内生産者18名の栽培施設内に環境測定装置を設置し,ハウス内環境の測定と環境データを基にした栽培管理の検討を行うことになりました。
 10月21日には,環境測定装置が設置された生産者18名に対する使用説明会が開催され,環境測定器を設置した株式会社四国総合研修所から,測定機器の操作やインターネットを介したデータ活用方法について説明を受けました。
 さらに,亘理町いちご団地管理組合長からいちご団地で栽培している女性を対象とした「いちごの栽培環境」についての研修会開催の要望があったことから,11月26日には「亘理町いちご団地女性研修会」と称して研修会が開催しました。研修会では38名の女性農業者の参加を得,普及センターの職員が講師を務め,いちごの生理生態に基づいた温度,湿度,光,炭酸ガスなどの環境をコントロールすることで生育促進できるかについて講義しました。厳寒期の温度管理については,燃油の高騰もあり関心が高いことから,今回の研修を通してシステムの意義について理解を深めることで効率的な活用ができることが期待されます。
 普及センターでは,今後とも施設環境のデータ収集と解析に努め,技術指導と情報提供を継続し,一日も早い,いちごの産地の復興を支援して参ります。


<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0223-34-1141 FAX 0223-34-1143

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